1月4日(土)、漫画家、イラストレーターとして活動する黒城ろこ氏の新作乙女ゲーム『ドトコイ』がリリースされた。
対象プラットフォームはiOS、Android、PC(ブラウザ、ダウンロード)。内容は「正方形のドットに見えるキャラクターと恋をする恋愛アドベンチャーゲーム」で、その特異な設定からTwitterの一部界隈で話題となっている。
自作の乙女ゲー「ドトコイ」をよろしくお願いします……
— 黒城ろこ (@kuro87) January 4, 2020
スマホとブラウザとPCで出来るよ☺️https://t.co/qckSmYfXay pic.twitter.com/T26DiHy5Yb
『ドトコイ』は2016年に配信された『どとこい』の続編である。男性向け恋愛アドベンチャーである『どとこい』は、テキストを読み選択肢を選んで美少女の好感度を上げていくオーソドックスなシステムのゲーム。
唐突に現れた悪魔から「美少女の解像度が下がり過ぎて正方形に見える呪い」をかけられてしまった主人公は、呪いを解くため3週間以内に美少女の心を掴もうと奮闘する。
今作『ドトコイ』においても基本的なゲームシステムは踏襲されており、『どとこい』と同様に選択肢を選ぶことで、イケメンの好感度もとい解像度を上げていくことになる。
『ドトコイ』では高校2年生になったばかりの女性主人公が、「恋もゲームみたいに分かりやすかったら」という願望を持ちながら、転校先の学校で新学期を迎える。
新学期初日から次々と現れる正方形たちに困惑しながら、眠りについた夜。夢の中に突然現れた怪しくないたぬきは主人公の願望を叶え、イケメンの解像度が低くなるおまじないをかけたという。しかしおまじないは3ヶ月しか効果がなく、主人公はイケメンのハートを掴むために奮闘する。
選択肢のボタンは基本的に色分けされており、選択した色に対応するキャラクターに関連したイベントが発生する。場合によっては攻略に影響しない選択肢があるほか、攻略するキャラクターによっては特定の条件を満たす必要もあるので、全てのルートを攻略するのはなかなか一筋縄ではいかない。
イベントを経てイケメンの好感度が上がると解像度が次第に上がっていくが、通常の攻略では見られない立ち絵や一枚絵があり、それらを見つけたり、回収したりするのも楽しみのひとつだ。
セーブデータは最大20個まで保存可能なほか、テキストの表示およびオートモードのスピード設定や未読テキストのスキップ設定もあり、未読スキップありでイラストの回収のみを目的とした攻略の場合、約2分でエンディングまでサクッと進めることが出来た。
終始コメディカルな物語の果てには、黒城ろこ氏の描く美麗なイケメンの姿を見られる。乙女ゲームが好きな女性だけでなく、前作『どとこい』をプレイしたことのある男性にもおすすめできるカジュアルなゲームに仕上がっていると感じた。
Twitterではプレイヤーがそれぞれ「面白い」と感じたシーンのスクリーンショットや、キャラクターのファンアートを投稿しているので、こちらも合わせて正方形のイケメンとの恋物語を楽しんでみてほしい。
ライター/ヨシムネ