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『プロセカ』のストーリーが最高すぎるのでみんな読んでくれないか

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 人気クリエイターの楽曲が追加される度にお祭り騒ぎのような盛り上がりを見せる『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下、『プロセカ』)。

 リリース2.5周年を迎えた現在も続々とゲーム内への楽曲追加が発表され、ユーザーから歓喜の声が挙がっている。

 リズムゲームである本作の魅力がその“楽曲”にあるのは間違いない。間違いないのだが……じつは『プロセカ』は“ストーリー”もめちゃくちゃいい!! ということを声を大にして叫びたい。

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 『プロセカ』のストーリーのどこがそんなにいいのか。

 まずなにより、ユーザーが手軽にストーリーに触れられるゲーム設計なのが素晴らしい。

・配信時からこれまでのメイン&イベントストーリーが常時解放
・リズムゲームをプレイせずともストーリーを読むことができる
・ゲームをインストールせずとも公式YouTubeチャンネルで視聴も可能

 ストーリーを大きな魅力として展開しているスマホゲームは少なくないが、ここまでストーリーに触れやすい環境を用意しているのは、『プロセカ』くらいじゃないだろうか。

※キャストと一緒にストーリーを振り返る「プロセカストーリーシアター 」という生放送も展開されている

 また、当然ながらストーリーのクオリティも高い。

 本作には「Leo/need」、「MORE MORE JUMP!」、「Vivid BAD SQUAD」、「ワンダーランズ×ショウタイム」、「25時、ナイトコードで。」それぞれのストーリーを持った5つのユニット(20人のオリジナルキャラクター)が登場する。

 ユニット活動を軸に青春ストーリーが展開されていくわけだが、親や友人との関係性や将来に対する悩みなど、そこで描かれるのは10代・20代の若者たちの等身大の姿そのもの。そういう描写が若者たちの心を掴んでいるのだろう。

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 ユニットごとにストーリーの雰囲気がまったく違うため、ひとつのゲームで5つの物語を堪能できるというお得感もある。

 この記事ではそんな『プロセカ』のストーリーの魅力を紹介していきたいと思う。

文/竹中プレジデント


イベントストーリーの形式で更新されるメインストーリー

 まず『プロセカ』のストーリーの特色として、メインストーリーとイベントストーリーがシームレスな構造になっている点が挙げられる。

 現代の運営型スマホゲームにおいて、

メインストーリー→物語の本筋
イベントストーリー→本筋とは別の物語

 という形式が定番になっていると言って差し支えないだろう。
 しかし『プロセカ』ではちょっと違う。イベントストーリーが、基本的にメインストーリーから繋がる物語として描かれているのだ。

 本作におけるメインストーリーは6種類(5つのユニット+バーチャル・シンガー)。

 「Leo/need」

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 「MORE MORE JUMP!」

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 「Vivid BAD SQUAD」

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 「ワンダーランズ×ショウタイム」

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 「25時、ナイトコードで。」

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 これら5つのユニットのメインストーリーでは、ユニットの結成エピソードが描かれており【※】、物語の前日譚的な、第0章のような立ち位置となっている。

※「25時、ナイトコードで。」はメインストーリー開始時点でユニット結成済み

 そして、物語の本編が描かれるのがイベントストーリーというわけだ。

 月に3回ペースで開催されるイベントでは、各ユニットを軸とした物語とユニットの垣根を超えた交流が描かれる物語が展開されていく。ストーリーの中には「キーストーリー」という各ユニットのターニングポイントにあたるものもあり、これが実質メインストーリーの続編となっている。

 あるいは、「メインストーリーにあたる物語をイベントストーリーの形式で更新している」という表現のほうが正しいかもしれない。

 ただでさえひとつのゲームの中に5つのユニットの物語が内包されている『プロセカ』だ。この形式だからこそ、ユーザーが満足するスピード感でストーリーの提供ができている、という説もある。

メインストーリーはもちろんイベントストーリーも全解放されている

 『プロセカ』はリズムゲームだ。しかし、リズムゲームが苦手な人は一定数いる。リズムゲームだからという理由で『プロセカ』を敬遠している方も少なくないかもしれない。

 でも安心してほしい。(2.5周年のアップデートから)メインストーリーはすべて無条件で読めるし、イベントストーリーはイベント開催期間が終わった後にアーカイブとして残る。

 ストーリーを楽しみたいだけなら、たった今ゲームをインストールして『プロセカ』を始めたとしても、これまで実装されてきたメインストーリー、イベントストーリーをすべて楽しむことができるのだ。もちろん、リズムゲームのプレイや課金などの必要もない。これはありがたい。

 ただ、イベント開催期間中にリアルタイムでストーリーを読みたい場合には、リズムゲームをプレイしてストーリーを解放していく必要はある。そこはなんとかオートライブ機能を活用してがんばってもらいたい。

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オートでリズムゲームをクリアしてくれる機能もあるので、リズムゲームが苦手な人はオートに頼るといい

 このようにストーリーに手軽に触れることができる設計になっており、まさに至れり尽くせりな環境。……なのだが、『プロセカ』の大盤振る舞いはさらに加速していく。

 3月30日に『プロセカ』公式YouTubeチャンネルにて、メインストーリーとイベントストーリーを一挙公開する旨が発表された。さらに、今後のイベントストーリーについてもイベント開催期間後に順次公開していくという。

 つまり、なんと……ゲームをインストールせずともストーリーを読めるようになってしまった。ゲームのインストールすら手間だと思う人も逃がさない構えだ。それほどストーリーに絶対的な自信があるのだろう。

肝心のストーリーの中身も最高オブ最高

 さて、ここまでで『プロセカ』がいかにストーリーに触れやすい環境を整えているゲームかというのはわかっていただけたかと思う。

 ここまでに紹介した以外にも、

・読み終わったストーリーをもとに次のストーリーがおすすめされる“ストーリーレコメンド機能”
・自分の好きなストーリーをフレンドにおすすめできる“お気に入りストーリー機能”
・ストーリーを読み返しやすくなる“しおり機能”

 など、よりストーリーを読みやすくなるようなアップデート情報が発表されていることからも、『プロセカ』のストーリーに対するこだわりは並々ならぬものを感じる。

 じゃあ実際のストーリーの中身はどうなのか? というと……

 マ ジ で 最 高 

 なので安心して期待しまくってくれて構わない。

 ストーリーの展開自体はそこまで複雑ではない。イベントごとに一人~数人のキャラクターに焦点が当たり、友人関係や親との対立、自分の将来についての悩みなどの“壁”にぶちあたる。

 そこで友人やバーチャル・シンガーとの交流をきっかけに壁を乗り越え前に進んでいくという青春&成長ストーリーが描かれていくというのが基本だ。

 幼なじみ4人組の青春バンド物語が楽しめる「Leo/need」ストーリー
 アイドルの輝きを全身に浴びて元気になれる「MORE MORE JUMP!」ストーリー
 王道の熱血少年漫画のような展開が熱い「Vivid BAD SQUAD」ストーリー
 コミカルとシリアスのバランスが絶妙な「ワンダーランズ×ショウタイム」ストーリー
 胸が締め付けられる『プロセカ』のダークサイド「25時、ナイトコードで。」ストーリー

 どのユニットのストーリーもそれぞれの「よさ」がある。まずは見た目で惹かれたキャラクターがいるユニットのメインストーリーを読み進めてみてほしい。

 だが、あえて……そう、あえて『プロセカ』をこれから始める方に布教するとした場合、個人的には「ワンダーランズ×ショウタイム」ストーリーをおすすめしたい。

 ギャグあり、シリアスあり、感動ありとストーリーのバランスがいいのも理由のひとつであるが、

 メインストーリー
 ↓
 全力!ワンダーハロウィン!
 ↓
 聖なる夜に、この歌声を
 ↓
 スマイルオブドリーマー
 ↓
 ワンダーマジカルショウタイム!

 と、メインストーリーから4つのイベントストーリー(キーストーリー)で、メインストーリーで動き出した物語をクライマックスまで楽しむことができるからだ。サクッと読めるので入門編としてもよさげ。

 物語の山場である「ワンダーマジカルショウタイム!」は何度読んでもワクワクが止まらない。最高オブ最高だ。

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 もし「ボリュームなんか気にしない! おもしろいストーリーなら何時間でも読み続けられる」って方なら「MORE MORE JUMP!」ストーリーもおすすめ。

 キーストーリーだけ追ったとしても、

 メインストーリー
 ↓
 ここからRE:START!
 ↓
 Color of Myself!
 ↓
 届け!HOPEFUL STAGE♪
 ↓
 頑張るあなたにBreak Time!
 ↓
 ハッピー・ラブリー・エブリデイ!
 ↓
 MOREMOREMakingXmas
 ↓
 Cast Spell on You
 ↓
 つなぐPainful Hope
 ↓
 青空の先、輝きを追いかけて
 ↓
 拝啓、あの頃のわたしへ

 と、なかなかに長い旅路であるが、「拝啓、あの頃のわたしへ」まで辿り着いたときの満足感といったらもう言葉にできない。

 破壊力が凄まじくて涙が止まらなくなる「MORE MORE JUMP!」のことがもっともっと好きになること間違いないので、騙されたと思って何時間か『プロセカ』に捧げてほしい。

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 もちろん、ほかのユニットのストーリーも負けず劣らず素晴らしい。

 全編において高水準でおもしろいのが「Vivid BAD SQUAD」ストーリーだ。毎ストーリー激熱の展開を見せてくれるし、最高を超える最高のクライマックスがもう少しで訪れる気配がある。

 光の『プロセカ』物語「Leo/need」ストーリーは登場キャラクターたちを応援したくなるし、闇の『プロセカ』物語「25時、ナイトコードで。」ストーリーは見ていて心が苦しくなる(だがそれがいい)。

 とくに「25時、ナイトコードで。」ストーリーは直近実装されたストーリーでいよいよ地獄の釜の蓋が開いた感があるので胃薬を用意しながら接していきたいところだ。


・無料でインストールできて
・リズムゲームをプレイする必要もなく
・ストーリー解放に課金の必要もない
・いつでもすぐにストーリーを楽しめる

 ここまでくると逆に『プロセカ』のストーリーを読まない理由がないくらいだ。

 『プロセカ』未プレイの方や、いないと思うが『プロセカ』ユーザーだけどストーリーをスキップしている方は騙されたと思ってちょっとでいいからストーリーを読んでほしい。本当に、ちょっとだけでいいから。気づいたらハマっているはず。

サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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