4位『マリオテニスGC』:兄に足を踏まれる弟
『マリオテニスGC』(発売日:2004年10月28日、対応機種:ニンテンドーゲームキューブ)にはキャラクターごとに優勝時の表彰式ムービーが用意されています。もちろん、ここでもルイージはイジられまくり。
デイジーが優勝した際には彼女に振り回され、ヨッシーが優勝した際にはトロフィーごと食べられてしまいます。いちばん悲しいのは、ルイージ自身が優勝した際のムービー。拍手をしながら現れたマリオに対し、ドヤ顔をするルイージなのですが……。
なんとマリオに足をグリグリと踏まれてしまう! あまり調子に乗るなよ、という兄からの警告なのでしょうか? マリオが意地悪をしている珍しいシーンです。
3位『ペーパーマリオRPG』:ファンからコスプレ扱いされる
『ペーパーマリオRPG』(発売日:2004年7月22日、対応機種:ニンテンドーゲームキューブ)にて、さまざまな人物から受けられる依頼。その中のひとつ「ルイージさんに 会いたい!」で悲劇は起こります。
彼女の依頼を受けたマリオは、帽子が緑色に変化するバッジ「エムブレームL」でルイージを装い、彼女に会おうと画策します。そのまま待ち合わせ場所に出向くと、キノビアはマリオをルイージだと思い込み大喜び。しかし、その場所に偶然現れるルイージ。
弟を偽りファンを騙そうとしていたマリオは大ピンチ……と思いきや、キノビアは本物のルイージをコスプレ扱い。
必死に兄に救いを求めるものの、依頼を達成したいマリオは知らんぷり。ルイージファンでありながら本物と偽物の区別ができないキノビア。そして平気な顔で弟を裏切るマリオ。ダブルパンチを受けたルイージは「これは ユメだ… わるいユメだよ!」と嘆きながら、その場を去るのでありました……。
ちなみに依頼が進行する前にキノビアに再度話しかけていると、こんなメッセージも見ることができます。
2位『マリオ&ルイージRPG』:兄に叩かれ、ピーチからは圧をかけられ……
マリオとルイージが協力して進むゲーム『マリオ&ルイージRPG』(発売日:2003年11月21日、対応機種:ゲームボーイアドバンス)。
ルイージがイジられているシリーズと言えば『マリオ&ルイージRPG』シリーズは欠かせません。本作では、とにかくルイージがイジられています。まずは洗濯しているところをマリオに襲撃されて、縄を巻かれて引きずられるシーンから。
冒険に出かけるのを拒否しても、クッパに無理やり捕獲・連行されます。
そしてパワーアップ能力のあるバッジを付けるチュートリアルでは、バッジがマリオの分しか用意されておらず……。
ピーチ姫のお願いを拒否しようものなら、マリオがハンマーを振りかざし、ルイージを地面に埋めてしまいます……。
また、マリオがダウンした際には、ピーチから薬草を取ってくるように圧をかけられます。
さらには、ピーチの衣装を着せられて身代わりにされるシーンも。
ちなみに、ルイージの股間からコインが出る裏ワザも。ルイージのHPと引き換えにコインをゲットできちゃいます。
ゲームを進めるたびにルイージが何かしらの目に合うのですが、開発スタッフの「ルイージ愛」がしっかりと感じられますので、それほど不遇を感じない内容となっています。ルイージ好きな方にもっともオススメしたいタイトルです。
1位『マリオ&ルイージRPG2』:理不尽な試練
ルイージがとんでもない目にあった前作から、さらにイジられがパワーアップを遂げた『マリオ&ルイージRPG2』(発売日:2005年12月29日、対応機種:ニンテンドーDS)
。本作には多くのルイージファンを呆然とさせたキャラクターが登場します。それがこのスターの扉。
彼はマリオたちに試練を与える存在であり、オーロラブロックを回収すれば先に通すと伝えてきます。しかし実際にオーロラブロックを持ってくると、オーロラブロックを叩かせてくれません。
そしてスターの扉は問い始めます。「だれの おかげですか? え? だれの 助けがあってこそ ここまで これたのですか?」。
スターの扉からの問いかけ。どれを選んでも不正解で、正解はいきなり出現する4つ目の選択肢「みんなのおかげ」となっています。最初から正解を選ぶことは不可能にも関わらず、スターの扉はルイージに対して言いたい放題。
当然ルイージは困惑し、スターの扉に抗議を行うのですが、彼の回答はまさかの「ウソつき」扱い。
と、ここでネタばらし。じつはこの理不尽なやりとり、すべてはルイージを試すためのテストなのでした。ですが、さすがにルイージがかわいそうな扱いで……。スターの扉は本作にしか登場しないキャラクターなのですが、ルイージファンとしては忘れられないほどの、強烈な個性を発揮していました。
40年間の“イジられ”、お疲れさまでした!
さて、ここまでルイージがイジられてきた10タイトルを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
脇役としてイジられたり、精神的に追い詰められたりなど、そのイジられ方は本当に多彩です。ちなみに、どんなイジられ方をされているのか、さまざまなタイトルを調査する際に感じたのは、彼が主役である『ルイージマンション』シリーズではそんなに扱いが悪くないということ。
オバケに驚いて逃げるシーンや、物理的なダメージを受けるシーンこそありますが、ルイージ自身がかわいそうに扱われている場面はありませんでした。脇役としてのルイージだからこそイジられやすい傾向にあるようです。
近年のルイージに対するイジりは、程よくユニークな範囲に収まっており、ファンからの反応は好評です。それゆえに、かわいそうな扱いを受けている過去タイトルのシーンを見直してみると、その振り切り具合に笑ってしまうのかもしれません。
多くのファンを楽しませてくれるルイージ、40年間お疲れさまでした! 今後もイジられる姿に期待しています!