ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、現在営業中の人気エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を拡張し、新たに『ドンキーコング』をテーマとしたエリア「ドンキーコング・カントリー」を2024年春にオープンすると発表した。
今回は同エリアのオープンに先駆けて、世界初となる『ドンキーコング』エリアのビジュアルや新アトラクションの情報を紹介する「新エリアキックオフプレゼンテーション」に参加してきたため、この内容をまとめてお届けしていこう。
「ドンキーコング・カントリー」は、現在の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の敷地面積を1.7倍にも拡張する大規模な新エリアだ。現地でのインタビューによると既存のエリアは「スーパーマリオ・ランド」へ改名し、新たな「スーパー・ニンテンドー・ワールド」として来場したゲストに興奮や驚きを提供していくという。
今回の発表会では、実際のエリアの様子を見ることは叶わなかったなかったものの、ユニバーサル・クリエイティブ副社長のブライアン・ロビンソン氏が新エリアのイメージ映像とともに今回の新エリアに関する紹介を行い、新たに提供されるアソビの魅力の一部を知ることができた。
映像を見ていくと、新エリアは現在の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」から続くトンネルを抜けた先にある。響き渡るドラムの中、熱帯のジャングルの木々茂るトンネルを抜ければ、太陽の光を浴びてきらめく砂地と、その中に熱帯の木々が生い茂るエリアが目の前に開けていく。
コングの家、タルコンガといったものも見つかり、さらにエリアの奥には黄金郷を思わせるような巨大な黄金の神殿がある。
ロビンソン氏によると、探索が始まればすぐ、没入感にあふれた世界の中にインタラクティブなコンテンツやゲームを発見できるとのこと。またエリアの拡張にともない、現地を存分に楽しむための新アイテムとしてドンキーコングとディディーコングのパワーアップバンドも登場するという。
この新たな2種類のバンドとともに「スーパー・ニンテンドー・ワールド」はさらにパワーアップし、「ドンキーコング・カントリー」でさらなる体験が提供されるとのこと。ひとつの例としては、ゲームのように「K」「O」「N」「G」のすべての文字を集めるといったチャレンジが遊べるようになるという。
またオリジナルのパワーアップバンドと同様に、新たに登場するバンドもモバイルアプリと連動し、リーダーボードにて自身のポイントランキングを確認できるとのことだ。
そしてこれに続いて、新エリアの目玉アトラクションとなる「ドンキーコングのクレイジートロッコ」の紹介も行われた。
こちらはエリア奥の黄金の神殿にあるアトラクションで、現在の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」で提供されているアトラクションからさらにインタラクティブ性を高めた没入型コースターになるという。
このコースターではドンキーコングとディディーコングとともに、悪役であるティキ族からゴールデンバナナを守るミッションに挑戦することになり、さらにはタルから飛び出し、障害物を交わし、トラックをジャンプして激突するような、斬新で驚きにあふれた体験が提供されるとのことだ。
今回これを聞いた筆者は正直、コースターひとつに要素がものすごく詰まっており、逆に想像がまったくつかない、実際に乗ってみるまでわからないなと感じたのだが、はたしてどのような体験になるのだろうか。
このほかロビンソン氏は今回の発表で『ドンキーコング』の生みの親である宮本茂氏とともに開発した、望みを叶える体験がたくさん散りばめられたエリアがファンを迎え、唯一無二のドンキーコングアドベンチャーを提供するとし、新しい世界で皆さんがプレイし探索していただけることをとても楽しみにしているとコメントを残した。
また合同会社ユー・エス・ジェイの社長CEO J.L.ボニエ氏も登壇し、今回のエリアについて宮本茂氏と、任天堂の才能あふれるスタッフとの強い連携により、新エリアのクオリティに強い自信を持っているとアピールを行った。
さらに今回の発表にあわせて合同会社ユー・エス・ジェイの副社長CMOである村山卓氏は「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の新たなテーマを「PLAY WILD! アソビの本能、大爆走!」に決定したことを発表。
エリアの拡張により体験はさらにスケールアップし、探したり、発見したり、集めたり、予測不可能な体験に驚いたりと、大人も子供も夢中になって、自分をむき出しにして超興奮できる新体験にご期待くださいとコメントした。
今回の発表にともないユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、年内にCMをあらため、2024年には大阪を飛び出し各地でPLAY WILD!の魅力を発信するさまざまなニュースを発信、オープンへの盛り上がりを高めていくという。
さらに新エリアのオープンに先駆け、「ドンキーコング・カントリー」に関連したカチューシャやスウィーツアソート、スナックアソートといった物販商品も12月6日より販売する。これからUSJに足を運ぶ方は、現地でのアクセサリーやお土産として、これらの商品の購入を検討されてはいかがだろうか。
今回の発表会はおよそ30分間と短い時間ながら、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新たなエリアにかける情熱と自信があふれ出ているように感じられた。
なかでも「ドンキーコングのクレイジートロッコ」については非常に想像をかき立てられる内容で、どのような内容が提供されるのかが今から楽しみだ。新たなテーマに掲げられた「ワイルド」な体験にも期待したい。
「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の新エリア「ドンキーコング・カントリー」は、2024年春にオープン予定だ。