街でプレイヤーの強化やクエストを受注しよう!
今回の試遊では、第1章は森を舞台に冒険。第3章は荒れ果てた坑道を探索といった感じで、まったく異なる舞台が用意されていた。その合間にプレイヤーたちが訪れることになるのが、辺境の街フォルカだ。この街では、よろず屋や鍛冶屋といった、冒険に欠かせない施設が用意されており、装備品の強化や冒険の準備を整えることができるようになっていた。
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このフォルカの街で、もうひとつ解放されることになる要素がクエストだ。クエスト自体は「メインストーリー」終了後も受けられるコンテンツだが、物語を進めていくことでも徐々に解放されていく。実際にクエストに挑戦するときは、街中にある「クエストカウンター」に話しかけることで受けることができる。クエスト受注後、参加者全員の準備が完了すると自動で場所が移動するといった流れだ。ちなみに「メインストーリー」では参加者はプレイヤーひとりしかいないため、準備OKを押すことで移動することができる。
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時間の関係もありクエストはひとつしか挑戦することができなかったが、今回受けたものは20分という制限時間内にすべてのゴブリンを倒すというシンプルな内容だった。自動で森に移動した後、そこにいるゴブリンたちを倒すことでクリアとなる。無事クエストの条件をクリアするとレザルト画面に映り、総合評価や報酬などが表示される。
友達同士で遊ぶとさらに盛り上がること間違いなしのマルチプレイ!
「メインストーリー」の体験の後、挑戦することになったのが「マルチプレイ」だ。こちらは「メインストーリー」クリア後のデータがあらかじめ用意されており、そちらを使って4人でパーティーを組んでクエストに挑んでいくというものになっていた。
絵文字でコミュニケーションが取れるようになっているなど、スマホなどのマルチプレイでもおなじみの要素が用意されており、簡易的なコミュニケーションも取ることができる。なかでも面白く感じたところは、試遊の範囲内の「メインストーリー」では選べなかった様々なキャラクターを選んでプレイすることができた点だ。
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その中でもお気に入りのキャラクターとなったのが、オイゲンである。主人公は剣を武器にして近接攻撃で戦っていくスタイルだが、このオイゲンは銃で遠隔から攻撃を加えていくという全く真逆のプレイが楽しめるようになっていた。
剣で敵を切りつけるのとは異なり、エイムを合わせて敵に狙いを定めなければいけないのだが、これは慣れないとなかなか難しい。その分、新鮮な気分でプレイすることができたという印象だ。マルチプレイはプレイアブルキャラが強めに設定されていたのだが、それでもボスクラスの敵とのバトルではなかなか緊張感を味わうことができた。
それと同時に、マルチプレイならではの難しさも感じ取ることができた。たとえば奥義を発動するタイミングだが、個別に撃ってしまい他のプレイヤーと息が合わないという場面もいくつかあった。ボイスチャットなどでやりとりをしていない状況だったということもあるが、気心知れたメンバーで挑むとまたひと味違った楽しみ方ができそうである。
一瞬のミスが即死を招くエンドコンテンツ
今回のプレスイベントのラストに用意されていたセッションが、「エンドコンテンツ」のデモプレイだ。こちらは難易度が高いということもあり、開発陣が実機でプレイする様子を見るというスタイルで行われている。このエンドコンテンツで挑戦したのは、最高難易度のクエストのひとつである白竜ラディスとのバトルだ。
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それに対して開発陣が選んだキャラクターは、イオとヴェインである。イオは魔法使いでチャージ攻撃が得意なキャラクターだ。発動までに時間が掛かるため難易度は高くなってしまうが、本作のなかでも最上位に属するダメージを出すことができる「フラワリーセヴン」を使うことができるのが特徴だ。
一方のヴェインは、防御が得意なタンク的な役割を果たすキャラクターである。ヴェインは「ランパート」と呼ばれる半ドーム型の結果を貼ることができ、その中にいれば無敵状態となる。つまり、「ランパート」を貼っている間に、発動までに時間が掛かるイオの「フラワリーセヴン」を決めるという連係プレイができる組みあわせとしてこのふたりのキャラクターが選ばれている。
この白竜ラディスは、開幕直後に自身にバフを3つ付ける。この状態ではなかなかダメージを与えることができないため、まずはバフを消していく必要があるのだ。ボスキャラの周りにはホーリーシードがいるのだが、実はディスペルの効果を持っている。そのため、まずはホーリーシードを倒してからボスに投げつけて、バフを消していくことになる。
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エンドコンテンツに登場するボスキャラはいずれも強力な攻撃を持っている。そのため、一撃でも食らってしまうと即死してしまうため、常に緊張感溢れるバトルが楽しめるのだ。ちなみに今回のデモプレイでは、4人パーティーのうちふたりは開発陣、残りがNPCだった。
このNPCキャラクターたちもなかなか賢く作られており、ヴェインが「ランパート」を貼ったときは自身もダメージを受けないようにするために、しっかりとその中に入るといった行動を取ってくれる。途中、白竜ラディスに倒されるなど何度か危ない場面はあったものの、最後はフィニッシュ攻撃の「チェインバースト」を決めて無事倒すことができた。
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というわけで長々とお送りしてきたのだが、ファンタジー要素の高いアクションRPGとしてはなかなか秀逸な出来映えであると感じた。筆者自身、それほど『グラブル』の世界観に詳しいわけではないのだが、そうしたことに関係なくそれぞれのキャラクターの魅力も感じ取れるようなでき映えになっている。
そろそろ新しいアクションRPGにどっぷりとハマってみたいと考えているならば、ぜひ試してほしい1本といえるだろう。