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ゲーム開始1分でブン殴られる。新作RPG『リバースブルー×リバースエンド』のストーリーがジェットコースター過ぎた。怒涛の「どんでん返しラッシュ」でソシャゲへのナメ腐った偏見を叩き直されました

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ゲームを起動して開始1分で味方に裏切られ、殴られました。

急展開過ぎない……?

魔王として運命に抗い続けるRPG『リバースブルー×リバースエンド』を遊んでみたら、個人的に持っていたソシャゲのイメージがまるごと変わるぐらい、とにかくストーリーが面白かった。

冒頭で「いきなり殴られた」ように、本作ではまるでジェットコースターのような勢いでストーリーの展開が変わるんです。だから、驚きが止まらない。何より、ずっと鮮度の高いワクワク感を味わえるから、引き込まれる。

今回は、『リバースブルー×リバースエンド』のストーリーが持つ、読者を圧倒しながらも楽しませ続ける“凄み”を紹介していきます。

なお、記事の後半では少しだけストーリーのネタバレが含まれます。ジェットコースター的なストーリーを純粋に楽しみたい方は、注意して頂けますと幸いです。

文/アきら
編集/りつこ


ジェットコースターは動き始めた

私はそもそもソシャゲをあまりやったことがありませんでした。というのも、ソシャゲって自分の好みに刺さるキャラを見つけて、そのキャラを愛でる“推し活”みたいなものだとイメージしていたんです。浅くてすみません……。

だから本作についても、『リバースブルー×リバースエンド』という新作RPGが出るんだ、ハピエレとグリモアがタッグを組んでいるんだ、へぇ〜、ぐらいにしか思っていなかったんです。

とりあえず私好みの子いないかな~とゲームを起動してみました。私にぶっ刺さる子がいたら嬉しいし……。その後1分ほどストーリーを読んでいると突然、

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え、殴られてない?!

画面いっぱいに血しぶきが飛散、痛そう。殴られてるのが主人公なのかな。

この世のスマホ向けRPGとは、開幕からいきなり殴られるものなのでしょうか。

「とりあえず可愛い子いないかな~」とか、舐めたコト言ってると可愛い子に殴られるんです。罪を犯せば裁かれる、当たり前ですよね。

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そして、主人公の選択画面へ。

今選択している場合なんか。

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あらかわいい女の子、こんにちは〜。
でも私さっき殴られてなかった?

ってか、台詞もメタ的過ぎる。

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軽く自己紹介してくれているみたいなんだけど、全然理解できない。さっきの“殴られシチュエーション”が気になりすぎて内容が全く入ってこない。この子は私の頭の中に住んでいることだけは分かりました。

その後ストーリーを読み進めると、やはり主人公の私「九条 運命」は殴られていました。しかも、私を殴っていたのは、ついさっきまで共に旅をしていた“仲間”で“勇者”なんですって。

これ、いきなり主人公大ピンチ展開じゃん、私まだ悪いこと何もしてないのに……。

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ルビ振りまくりの必殺技はヤバいって!怒涛のピンチ展開Part 2です。

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???

もしかして、私強い……!?

超カッコつけられる選択肢が出てきました。「無駄だと思うよ……?」とイキっちゃおう。強い敵キャラが絶望でいっぱいになっているところ、見ていてちょっと気持ちいいからね。まだ知り合って2分しか経ってないから思い入れもないもんね。

このように、本作では「いきなり主人公が仲間にブン殴られる」展開から始まり、殴られてる最中に主人公の姿を選択し、突然頭の中に住む女の子に出会い、勇者の攻撃を受けてノーダメージで立っているといった怒涛の展開が楽しめます。どんな展開ですか。

ちなみにこの急展開ジェットコースターはまだ動き出したばかり。この後もたっぷり激しく動き、ものすごいテンポのよさと「どんでん返し」をワンコ蕎麦の如く味わえます。

そしてなにより、こんなに序盤でかっ飛ばしてくるストーリーなのに、「全然わからないから読むのをやめよう」と思わない。

なぜなら、読者の想像を超える怒涛の展開がモリモリ、絶えることなく詰め込まれているから。これによって読者は、「次は何が起こるんだろう?」ってドキドキしながら、引き込まれながら読み進められる。

とはいえ、ただ単に沢山の出来事を起こすだけでは読者は引き込まれない。読者の予想を裏切るような驚きが、「ジェットコースターを楽しませ続ける」ために必要だと思うんです。

つまり、本作のストーリーは「読者をオッたまげさせる出来事」を供給し続けるという荒業を成し遂げている。中途半端なことでは決してすませない展開こそ、このストーリーに“厚み”を持たせているのではないでしょうか。

ちなみに私は、このストーリーの“どこが伏線回収になるか分からない”と焦り、意味ありげな台詞はすべてスクショしました。979枚です。

さすがにちょっと撮りすぎじゃない?と思いますよね。でも本作を実際にプレイすれば、決して大げさではないと感じるはずです。

本当に「全てのセリフに意味が込められているんじゃないか」っていう気持ちになるほど、本作はどんでん返し的な展開に溢れていました。私のように「スマホ向けゲームのストーリーなんざ……」とか思ってる人こそ、本作のストーリーを楽しめるかもしれません。

最初からクライマックスだぜ。

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急に強そうな敵が目の前に現れたんですけど。でも主人公強そうだし、なんとかなるんじゃ……。

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え、戦闘画面だ!!!

私が戦うの!?無理無理!私まだ何もしてないもん。そして、何も教えられてない。

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知らない女の子が3人も出てきた。(かわいい)

私がこんな感じで驚いているうちに、敵は全滅しました。つまり、とにかくテンポが良いし、操作もシンプル。本作の戦闘は、とくに煩わしさもなく遊びやすいんです。

ところで、あなたたちは味方なんですか……?ごめんなさいね、今の私は誰も信用できないんですよ。

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勇者、まだ生きてたんだ。

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ちなみにその後の戦闘では、この女の子たちが私の指示に従って、必殺技「BLADE」をぶっ放してくれます。

この文字が一気に出てくる感じっていうんですか?これ、カッコイイ。必殺技の文字が「神さえ量凌駕する不条理な現実」って、厨二感バキバキなのも振り切っててもはやカッコイイ。

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戦闘では、「アタッカー」や「ブレイカー」「シューター」などそれぞれ役割・属性の違う6人編成でパーティを組み、敵のボス率いる軍勢と戦います。戦闘時間に応じて画面右下のコストが溜まるので、コストが溜まったらパーティメンバーを召喚していくシステムとなっています。

どの順番で出陣させるか、どのタイミングで必殺技「BLADE」を使うかはプレイヤーの指示に従ってくれる。攻撃は騎士たちが勝手にしてくれる半自動な戦闘スタイルです。

敵の数も多いため、気付いたら味方のHPが少なくて倒れそう!なんてことも起きる。とはいえ、こちらには6人も最強の騎士がいるので、特に序盤はなんとなくの采配でも大丈夫。しかもストーリーを進めれば出陣オート、「BLADE」オートの設定もできます。ひいては戦闘を倍速で見ることもできちゃう。もうなにもしなくていいってこと?

ストーリーがめちゃくちゃカロリー高くて面白い分、戦闘は割とカジュアルに設定してあるのがいいバランスです。甘いのとしょっぱい味を繰り返してるみたいに、ゲームを進める手が止まらない。

※以下、ストーリー序盤に関するネタバレがあります。

本作の怒涛の展開を純粋に楽しみたい方はご注意下さい。

「分からない」けど引き込まれる。遊んでいくと「分かるようになる」ストーリーテリング。【ややネタバレ注意】

それからなんだかんだあって、主人公が「GARDEN」という組織に在籍していることと、組織内における主人公の階級は「EMPEROR」、つまり皇帝だということが分かりました。だから陛下って呼ばれているのね。カッコイイな。

なお、本作ではすでに8度、人類の歴史は滅びています。しかし人類は、滅ぼされるたびに“不死の若者”を生み出し、神と戦って滅亡を回避していたのです。不死の人類と不死の神の争いは拮抗し、文字通り“永遠の争い”を行っていました。

現在の人類は9度目の人類史を生きています。神は、歴史を書き換えることで「人類が神に抵抗しない」歴史を作ろうとしている。

その歴史が定着してしまうと、人類は滅びてしまう。人類滅亡を防ぐために、書き換えられた偽の歴史を人類が消していく。だから消される歴史に生きる人々とって、主人公たちは「魔王」なんですよね。

「分からない」がだんだん「分かるようになる」っていう感覚に気持ちよさを覚えたことはありますか?「あ、さっき言ってたやつだ!」みたいな、「進〇ゼミでやったとこだ!」みたいな。

このゲームの事前情報を調べた時、「意味深なトレーラー」と「キャラクターのイラスト」がちょこっと公開されているだけで、ゲームの詳細については全然発表されていなかったんです。

分からないままゲームを始めてみたものの、怒涛の展開で突き進むストーリーで何も分からない。でも、ストーリーを読んでいるうちに自然と設定や概要、必要な情報を伝えてくれるから気付いたらストーリーの中にいるんです。

なんなら最初は私“とゲームの中の”主人公という認識だったのに、ゲームをプレイした暁には、私“が”主人公になっていたんですよ。

ややこしい説明がドッと出てこないからこそ、ストーリーにテンポの良さが生まれているし、作品の世界へ自然と入ることができる。

このような、没入感を重視したストーリーテリングも本作の大きな魅力のひとつでした。

好みの子、いました

ここまで読んでくれた方は、『リバ×リバ』の“ストーリージェットコースター”レベル1に振り落とされなかったということですね。

すごかった……。『リバ×リバ』のストーリーには、他の作品なら「ストーリーの終盤に判明して衝撃を与えるような出来事」が、途中でいくつも仕掛けられているんですよ。

これによってプレイヤーは何度も想像を裏切られ、予想を超えられる。私のようになんとなく始めたようなプレイヤーでも、鮮度の高いワクワクを感じ続けることができてしまうわけです。

ソシャゲはただの推し活ゲームではありませんでした!ありがとう!

でも……

その後のストーリーを読んだら出会ってしまったんです。

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▲ソナタさん。CV.石上 静香さん

好きッッ!!!

凛々しい女の子!微笑む美女!堂々とした口調!忠誠を誓う騎士!騎士なのに階級がクイーン!

あと、声が超絶カッコイイんです!甘すぎないのに女性らしい魅力も感じられる低い声、最高だろ。しかも、戦闘に出ると高笑いしながら敵を倒したり、技名を叫んだりとかなり戦闘狂です。最高だろ……。

もう一度あの台詞を聞きたくて、自室の「騎士」アイコンから騎士のプロフィールを見に行くことでボイスが聴けることを突き止めました。

カッコイイ……好きです……。

気付いたら、ソシャゲらしい楽しみ方もしてしまいました。今後のストーリー展開が楽しみすぎるし、キャラクターの掘り下げも楽しみすぎる。


『リバースブルー×リバースエンド』は、「読者の予想を裏切る仕掛け」がこれでもかと詰め込まれた怒涛のストーリー展開で、読者を飽きさせない工夫に満ちた作品でした。

本作の“気づいたら世界に入り込んでいる”ような自然かつ高い没入感とテンポの良さは、読者に「もっと読みたい!」と思わせる力を持っていると言えます。

また、ストーリーのみならず、魅力的なキャラクターで好みに刺してくる強い姿勢は、好きなキャラクターに出会いたいという方の需要にもきっと応えてくれるでしょう。
あ~、ソナタさんがストーリーにガッツリ出てくるの楽しみだな……。さ、続きをプレイするので、この辺で失礼します。

『リバースブルー×リバースエンド』はスマートフォン向けに配信開始予定で、すでに事前登録の受付を開始しています。

『リバ×リバ』のストーリージェットコースターをもっと味わいたいと思ってくれたらぜひ事前登録して、プレイしてみてね。

ライター
何気なくプレイしたNieRオートマタによってゲームの魅力に完全に取り憑かれてしまった。
オープンワールド大好き。
FPSと他ジャンルを反復横跳び。
いいものはなんでも人に紹介したくなっちゃう。 ちょっとこれ見てみて!
編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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