いま読まれている記事

ゲーム開始1分でブン殴られる。新作RPG『リバースブルー×リバースエンド』のストーリーがジェットコースター過ぎた。怒涛の「どんでん返しラッシュ」でソシャゲへのナメ腐った偏見を叩き直されました

article-thumbnail-240820g

ゲームを起動して開始1分で味方に裏切られ、殴られました。

急展開過ぎない……?

魔王として運命に抗い続けるRPG『リバースブルー×リバースエンド』を遊んでみたら、個人的に持っていたソシャゲのイメージがまるごと変わるぐらい、とにかくストーリーが面白かった。

冒頭で「いきなり殴られた」ように、本作ではまるでジェットコースターのような勢いでストーリーの展開が変わるんです。だから、驚きが止まらない。何より、ずっと鮮度の高いワクワク感を味わえるから、引き込まれる。

今回は、『リバースブルー×リバースエンド』のストーリーが持つ、読者を圧倒しながらも楽しませ続ける“凄み”を紹介していきます。

なお、記事の後半では少しだけストーリーのネタバレが含まれます。ジェットコースター的なストーリーを純粋に楽しみたい方は、注意して頂けますと幸いです。

文/アきら
編集/りつこ


ジェットコースターは動き始めた

私はそもそもソシャゲをあまりやったことがありませんでした。というのも、ソシャゲって自分の好みに刺さるキャラを見つけて、そのキャラを愛でる“推し活”みたいなものだとイメージしていたんです。浅くてすみません……。

だから本作についても、『リバースブルー×リバースエンド』という新作RPGが出るんだ、ハピエレとグリモアがタッグを組んでいるんだ、へぇ〜、ぐらいにしか思っていなかったんです。

とりあえず私好みの子いないかな~とゲームを起動してみました。私にぶっ刺さる子がいたら嬉しいし……。その後1分ほどストーリーを読んでいると突然、

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_001

え、殴られてない?!

画面いっぱいに血しぶきが飛散、痛そう。殴られてるのが主人公なのかな。

この世のスマホ向けRPGとは、開幕からいきなり殴られるものなのでしょうか。

「とりあえず可愛い子いないかな~」とか、舐めたコト言ってると可愛い子に殴られるんです。罪を犯せば裁かれる、当たり前ですよね。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_002

そして、主人公の選択画面へ。

今選択している場合なんか。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_003

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_004

あらかわいい女の子、こんにちは〜。
でも私さっき殴られてなかった?

ってか、台詞もメタ的過ぎる。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_005

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_006

軽く自己紹介してくれているみたいなんだけど、全然理解できない。さっきの“殴られシチュエーション”が気になりすぎて内容が全く入ってこない。この子は私の頭の中に住んでいることだけは分かりました。

その後ストーリーを読み進めると、やはり主人公の私「九条 運命」は殴られていました。しかも、私を殴っていたのは、ついさっきまで共に旅をしていた“仲間”で“勇者”なんですって。

これ、いきなり主人公大ピンチ展開じゃん、私まだ悪いこと何もしてないのに……。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_007

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_008

ルビ振りまくりの必殺技はヤバいって!怒涛のピンチ展開Part 2です。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_009

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_010

???

もしかして、私強い……!?

超カッコつけられる選択肢が出てきました。「無駄だと思うよ……?」とイキっちゃおう。強い敵キャラが絶望でいっぱいになっているところ、見ていてちょっと気持ちいいからね。まだ知り合って2分しか経ってないから思い入れもないもんね。

このように、本作では「いきなり主人公が仲間にブン殴られる」展開から始まり、殴られてる最中に主人公の姿を選択し、突然頭の中に住む女の子に出会い、勇者の攻撃を受けてノーダメージで立っているといった怒涛の展開が楽しめます。どんな展開ですか。

ちなみにこの急展開ジェットコースターはまだ動き出したばかり。この後もたっぷり激しく動き、ものすごいテンポのよさと「どんでん返し」をワンコ蕎麦の如く味わえます。

そしてなにより、こんなに序盤でかっ飛ばしてくるストーリーなのに、「全然わからないから読むのをやめよう」と思わない。

なぜなら、読者の想像を超える怒涛の展開がモリモリ、絶えることなく詰め込まれているから。これによって読者は、「次は何が起こるんだろう?」ってドキドキしながら、引き込まれながら読み進められる。

とはいえ、ただ単に沢山の出来事を起こすだけでは読者は引き込まれない。読者の予想を裏切るような驚きが、「ジェットコースターを楽しませ続ける」ために必要だと思うんです。

つまり、本作のストーリーは「読者をオッたまげさせる出来事」を供給し続けるという荒業を成し遂げている。中途半端なことでは決してすませない展開こそ、このストーリーに“厚み”を持たせているのではないでしょうか。

ちなみに私は、このストーリーの“どこが伏線回収になるか分からない”と焦り、意味ありげな台詞はすべてスクショしました。979枚です。

さすがにちょっと撮りすぎじゃない?と思いますよね。でも本作を実際にプレイすれば、決して大げさではないと感じるはずです。

本当に「全てのセリフに意味が込められているんじゃないか」っていう気持ちになるほど、本作はどんでん返し的な展開に溢れていました。私のように「スマホ向けゲームのストーリーなんざ……」とか思ってる人こそ、本作のストーリーを楽しめるかもしれません。

最初からクライマックスだぜ。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_011

急に強そうな敵が目の前に現れたんですけど。でも主人公強そうだし、なんとかなるんじゃ……。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_012

え、戦闘画面だ!!!

私が戦うの!?無理無理!私まだ何もしてないもん。そして、何も教えられてない。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_013

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_014

知らない女の子が3人も出てきた。(かわいい)

私がこんな感じで驚いているうちに、敵は全滅しました。つまり、とにかくテンポが良いし、操作もシンプル。本作の戦闘は、とくに煩わしさもなく遊びやすいんです。

ところで、あなたたちは味方なんですか……?ごめんなさいね、今の私は誰も信用できないんですよ。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_015

勇者、まだ生きてたんだ。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_016

ちなみにその後の戦闘では、この女の子たちが私の指示に従って、必殺技「BLADE」をぶっ放してくれます。

この文字が一気に出てくる感じっていうんですか?これ、カッコイイ。必殺技の文字が「神さえ量凌駕する不条理な現実」って、厨二感バキバキなのも振り切っててもはやカッコイイ。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_017

戦闘では、「アタッカー」や「ブレイカー」「シューター」などそれぞれ役割・属性の違う6人編成でパーティを組み、敵のボス率いる軍勢と戦います。戦闘時間に応じて画面右下のコストが溜まるので、コストが溜まったらパーティメンバーを召喚していくシステムとなっています。

どの順番で出陣させるか、どのタイミングで必殺技「BLADE」を使うかはプレイヤーの指示に従ってくれる。攻撃は騎士たちが勝手にしてくれる半自動な戦闘スタイルです。

敵の数も多いため、気付いたら味方のHPが少なくて倒れそう!なんてことも起きる。とはいえ、こちらには6人も最強の騎士がいるので、特に序盤はなんとなくの采配でも大丈夫。しかもストーリーを進めれば出陣オート、「BLADE」オートの設定もできます。ひいては戦闘を倍速で見ることもできちゃう。もうなにもしなくていいってこと?

ストーリーがめちゃくちゃカロリー高くて面白い分、戦闘は割とカジュアルに設定してあるのがいいバランスです。甘いのとしょっぱい味を繰り返してるみたいに、ゲームを進める手が止まらない。

※以下、ストーリー序盤に関するネタバレがあります。

本作の怒涛の展開を純粋に楽しみたい方はご注意下さい。

「分からない」けど引き込まれる。遊んでいくと「分かるようになる」ストーリーテリング。【ややネタバレ注意】

それからなんだかんだあって、主人公が「GARDEN」という組織に在籍していることと、組織内における主人公の階級は「EMPEROR」、つまり皇帝だということが分かりました。だから陛下って呼ばれているのね。カッコイイな。

なお、本作ではすでに8度、人類の歴史は滅びています。しかし人類は、滅ぼされるたびに“不死の若者”を生み出し、神と戦って滅亡を回避していたのです。不死の人類と不死の神の争いは拮抗し、文字通り“永遠の争い”を行っていました。

現在の人類は9度目の人類史を生きています。神は、歴史を書き換えることで「人類が神に抵抗しない」歴史を作ろうとしている。

その歴史が定着してしまうと、人類は滅びてしまう。人類滅亡を防ぐために、書き換えられた偽の歴史を人類が消していく。だから消される歴史に生きる人々とって、主人公たちは「魔王」なんですよね。

「分からない」がだんだん「分かるようになる」っていう感覚に気持ちよさを覚えたことはありますか?「あ、さっき言ってたやつだ!」みたいな、「進〇ゼミでやったとこだ!」みたいな。

このゲームの事前情報を調べた時、「意味深なトレーラー」と「キャラクターのイラスト」がちょこっと公開されているだけで、ゲームの詳細については全然発表されていなかったんです。

分からないままゲームを始めてみたものの、怒涛の展開で突き進むストーリーで何も分からない。でも、ストーリーを読んでいるうちに自然と設定や概要、必要な情報を伝えてくれるから気付いたらストーリーの中にいるんです。

なんなら最初は私“とゲームの中の”主人公という認識だったのに、ゲームをプレイした暁には、私“が”主人公になっていたんですよ。

ややこしい説明がドッと出てこないからこそ、ストーリーにテンポの良さが生まれているし、作品の世界へ自然と入ることができる。

このような、没入感を重視したストーリーテリングも本作の大きな魅力のひとつでした。

好みの子、いました

ここまで読んでくれた方は、『リバ×リバ』の“ストーリージェットコースター”レベル1に振り落とされなかったということですね。

すごかった……。『リバ×リバ』のストーリーには、他の作品なら「ストーリーの終盤に判明して衝撃を与えるような出来事」が、途中でいくつも仕掛けられているんですよ。

これによってプレイヤーは何度も想像を裏切られ、予想を超えられる。私のようになんとなく始めたようなプレイヤーでも、鮮度の高いワクワクを感じ続けることができてしまうわけです。

ソシャゲはただの推し活ゲームではありませんでした!ありがとう!

でも……

その後のストーリーを読んだら出会ってしまったんです。

『リバースブルー×リバースエンド』ソシャゲ初心者による先行プレイ記事_018
▲ソナタさん。CV.石上 静香さん

好きッッ!!!

凛々しい女の子!微笑む美女!堂々とした口調!忠誠を誓う騎士!騎士なのに階級がクイーン!

あと、声が超絶カッコイイんです!甘すぎないのに女性らしい魅力も感じられる低い声、最高だろ。しかも、戦闘に出ると高笑いしながら敵を倒したり、技名を叫んだりとかなり戦闘狂です。最高だろ……。

もう一度あの台詞を聞きたくて、自室の「騎士」アイコンから騎士のプロフィールを見に行くことでボイスが聴けることを突き止めました。

カッコイイ……好きです……。

気付いたら、ソシャゲらしい楽しみ方もしてしまいました。今後のストーリー展開が楽しみすぎるし、キャラクターの掘り下げも楽しみすぎる。


『リバースブルー×リバースエンド』は、「読者の予想を裏切る仕掛け」がこれでもかと詰め込まれた怒涛のストーリー展開で、読者を飽きさせない工夫に満ちた作品でした。

本作の“気づいたら世界に入り込んでいる”ような自然かつ高い没入感とテンポの良さは、読者に「もっと読みたい!」と思わせる力を持っていると言えます。

また、ストーリーのみならず、魅力的なキャラクターで好みに刺してくる強い姿勢は、好きなキャラクターに出会いたいという方の需要にもきっと応えてくれるでしょう。
あ~、ソナタさんがストーリーにガッツリ出てくるの楽しみだな……。さ、続きをプレイするので、この辺で失礼します。

『リバースブルー×リバースエンド』はスマートフォン向けに配信開始予定で、すでに事前登録の受付を開始しています。

『リバ×リバ』のストーリージェットコースターをもっと味わいたいと思ってくれたらぜひ事前登録して、プレイしてみてね。

ライター
何気なくプレイしたNieRオートマタによってゲームの魅力に完全に取り憑かれてしまった。
オープンワールド大好き。
FPSと他ジャンルを反復横跳び。
いいものはなんでも人に紹介したくなっちゃう。 ちょっとこれ見てみて!
編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年8月21日13時~2024年8月21日14時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ