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360度ぜんぶ『モンハン』の世界!圧倒的な没入感の『モンスターハンター ブリッジ』が発表、大阪・関西万博にカプコンが出展。多数のスピーカーによる音響や床振動、ハンドトラッキングにも対応

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2025年4月13日より開催となる大阪・関西万博カプコンは、2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛を決定している。

そして8月30日に開催された発表会の中で、出展コンテンツ内容の発表と説明が行われ、同パビリオンにカプコンの人気アクションゲームシリーズ『モンスターハンター』をテーマにした体験型コンテンツ『モンスターハンター ブリッジ』を出展することを発表した。

今回の大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして開催される。大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN(リボーン)」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしている「モンスターハンター」シリーズを活用することが決定したという。

『モンスターハンター ブリッジ』は、カプコンが大阪・関西万博のために開発した、世界でただ一つのコンテンツだ。ホール内では専用のARデバイスを装着し、360度シアター、イマーシブサウンド、床振動と、すべてが融合した体験型コンテンツを楽しむことができるという。

発表会の中で、『モンスターハンター ブリッジ』を先行して体験した吉村知事横山市長は「映像の中に本当に入っている感じ」「腰が抜けるかと思いました」と、驚きの感想を語っており、それに対してカプコン開発ディレクターの藤岡氏は「思惑通りのところで、見事なリアクションをたくさんしていただいた」と、嬉しそうに語った。

発表会には、大阪・関西万博のマスコット「ミャクミャク」のほか、『モンスターハンター』シリーズからは「アイルー」も駆けつけ、両マスコットが共演するにぎやかな場となった。本記事では、そんなイベントの様子をお伝えしていく。

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文・取材/Grezzz
編集/anymo


カプコンが語る大阪・関西万博への出展目的と意義

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まず初めに株式会社カプコン社長、辻󠄀本春弘氏が登壇し、大阪・関西万博および大阪ヘルスケアパビリオンへの出展の目的について語られた。辻󠄀本社長によれば、「(カプコンの)創業の地で開催される大阪・関西万博において、大阪を代表するエンターテインメント企業として地域からのご期待に応えるとともに、その発展と振興に寄与すること」を目的として、出展参加を決意したという。

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その次に、大阪府知事の吉村洋文氏、大阪市長の横山英幸氏、そして大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクが登壇した。

吉村知事からは大阪・関西万博の概要と会場イメージが、横山市長からは大阪ヘルスケアパビリオンの概要がそれぞれ説明された後、カプコンが出展する施設「XD HALL」が発表された。

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横山市長の説明によれば、「XD HALL」の“X”は数学上の未知数を表し、“D”は次元(Dimension)を表しており、まだ見ぬ新しい次元へと変化する体験を提供する、未来のエンターテインメント施設としての想いが込められているという。

夢と現実がひとつになる『モンスターハンター ブリッジ』とは

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次に出展コンテンツの責任者として、カプコン専務の辻󠄀本良三氏が、続いて開発ディレクターの藤岡要氏が登壇した。共に『モンスターハンターシリーズ』の第一作から現在まで深く関わりを持つおふたりだ。

そして辻󠄀本専務から、出展するコンテンツのテーマが、今年20周年を迎えた『モンスターハンター』であること、そして出展コンテンツ『モンスターハンター ブリッジ』のプロモーション映像が発表された。

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辻󠄀本専務によれば、大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN(リボーン)」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしているIP「モンスターハンター」をテーマにすることが決定したという。

「人々とモンスターが一体になった世界で、カプコンの技術・開発力を駆使した、デジタルと現実がつながる、そんな世界を表現しました」と、同氏は話した。

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続いて藤岡要氏からは、『モンスターハンター ブリッジ』の開発コンセプトが語られた。藤岡氏によれば、まず「未来のエンターテインメント」として本コンテンツを製作するにあたり、「モニターとコントローラーを使用してプレイヤーにゲームを楽しんでもらう」という従来の形を取っ払うことを考えたという。

そして、ゲームの世界に直接入っていくような、デジタルと現実の融合、夢と現実をつなぐ“架け橋”をテーマに開発を進めているとのことだ。

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そうしたテーマや想いは、本コンテンツのロゴにも込められているという。藤岡氏は「ゲームの『モンスターハンター』の世界と夢洲、ゲームと現実の世界を繋いでいく」「さらにそれを、日本だけではなく、海外の方々も含めたみんなで一緒に楽しみ、共有して、“つながって”いきたいという一つの想いを込めた」と説明した。

最先端技術が生み出す没入体験。360度シアター、イマーシブサウンド、独自開発ARデバイスの融合

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藤岡氏からは、『モンスターハンター ブリッジ』で使用している設備や機器、技術などについても語られた。

コンテンツを体験できる「XD HALL」内のシアターでは、側面および天面はシースルーLED、床面はプロジェクターを用い、360度すべてに『モンスターハンター』の世界が投影される。LEDの背面には多数のスピーカーによって360度からの音に包まれる「イマーシブサウンド」、さらには演出に合わせた床振動も取り入れられており、より没入感が高まる仕様となっている。

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(画像は『モンスターハンター ブリッジ』 プロモーション映像より)

そして体験者が着用するARデバイスは、広い視野角を実現するため、専用に独自開発したもの。耳の部分には各人専用のスピーカーが用意され、ハンドトラッキングにも対応するという。

ARデバイスを採用した理由についても説明があった。藤岡氏曰く「子どもから大人まで、幅広い方々が手軽に楽しめるように」という想いがあったという。

また辻󠄀本専務は、「20周年となった『モンスターハンター』は、ご家族で楽しんでいる人も多いと思う」、「万博だからこそ、間口を広げるためにARデバイスで『ブリッジ』を提供させていただく」と語った。
なお本コンテンツでは、武器を振ったりするような『モンスターハンター』特有の激しいアクションは登場しないとのこと。その理由について藤岡氏は「より手軽に、多くの方に楽しんでもらいたい」と説明した。

一方で藤岡氏は「デジタルのキャラクターたちとの触れ合い」を本コンテンツのコンセプトの中心にしており、「さまざまな仕掛けを用意しているので、モンスターやキャラクターたちと触れ合うことを楽しみにしていただきたい」とも話した。

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(画像は『モンスターハンター ブリッジ』 プロモーション映像より)

最後に『モンスターハンター』を知らない人も含めた、『モンスターハンター ブリッジ』を楽しみにしているすべての方々に向けて、藤岡開発ディレクターと辻󠄀本専務からメッセージが送られた。

藤岡要氏:
「『モンスターハンター』を知っている人から知らない人まで、幅広い方々に楽しんでもらえるように開発を進めておりますので、来年、期待して待っていていただければと思います」

辻󠄀本良三氏:
「(『モンスターハンター ブリッジ』は)カプコンの開発のスタッフががっつり入って作っている物になりますので、これからもしっかり作り上げていきたいと思います。また、さまざまな国の方にこのコンテンツを体験していただきたいと思っておりますので、ぜひ皆さんに、このカプコンのコンテンツ『モンスターハンター』を体験しにきていただければ、と思っております」


『モンスターハンター ブリッジ』は、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」内、XD HALLにて体験できる。体験期間は2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月・祝)となっており、体験料金は無料(大阪・関西万博への入場は、別途入場チケット(有料)が必要)。当コンテンツは完全予約制となっており、詳細については後日案内予定とのことだ。

また、カプコンからは合計80890枚の大阪・関西万博「超早割一日券」ペアチケットのプレゼントキャンペーンが実施される。詳細についてはチケットキャンペーンサイトを確認してほしい。

『モンスターハンター ブリッジ』は、カプコンが培ってきた技術力と創造力を結集した、まさに未来のエンターテインメントと呼ぶにふさわしいコンテンツとなりそうだ。360度シアターやARデバイスを駆使した没入感あふれる体験は、『モンスターハンター』シリーズのファンだけでなく、幅広い層の人々を魅了しそうだ。
大阪・関西万博の開催まで、あと約8ヶ月。『モンスターハンター』の世界に飛び込み、アイルーやモンスターたちと触れ合える日を、今から心待ちにしたい。

ライター
物心ついたころからFFとドラクエと共に育ち、The Elder Scrolls IV: オブリビオンで洋ゲーの沼にハマる。 ゲームのやりすぎでセミより長い地下生活を送っていたが、最近社会にリスポーンした。 ローグライクTCG「Slay the Spire」の有志翻訳者。
Twitter:@Gre_zzz

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