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『モンハン』の双剣を3000時間も使ってたのに、双剣のことをまったく理解していなかった話

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世の中には2種類のタイプの人間がいる。それは、説明書を「読むタイプ」と「読まないタイプ」だ。筆者は圧倒的に後者。だから、ゲームにおいてもチュートリアルは適当にすっ飛ばす。

ボタン操作? 実践すれば自然と感覚で覚えていくものだから、わざわざ頭で理解しなくていいっしょ! ゲージの意味? とりあえずHPだけ見とけば致命的なことにはならないっしょ! 便利な機能? 覚えないといけないものは逆に不便!

そんなやり方をしていたため、筆者は基本的にゲームが下手です。でもほら、ゲームって別に下手でも楽しければ問題ないじゃないですか。だから特別、気にしていなかったんです。

そんなとき、電ファミで「『モンハン』ってどうやったら上手くなれるの?」というアンケートが実施されました。すると「使っている武器の使い方を理解する」といった回答が多く、思わずハッとします。

あまりにもその通りすぎる……!

筆者は『モンスターハンター ポータブル 2nd G』からずっと双剣を使っていますが、双剣の使い方について学ぼうと思ったことは1回もありませんでした。累計3000時間も双剣を使ってたのに双剣のことをなにも知りません。恐るべき向上心のなさ。

そこで、ちゃんと双剣の使い方を理解したうえで『モンスターハンターワイルズ』(以下、モンハンワイルズ)を遊んでみることにしました。「双剣 使い方」で検索してみたところ、さっそく聞いたことのない概念と出くわします。

双剣って「鬼人ゲージ」というものがあるんですね?

『モンハンワイルズ』レビュー・評価・感想:双剣を3000時間も使ってたのに、双剣のことをまったく理解していなかった話_001
いままで気にしたことなかったけど、たしかに左上に謎のゲージがある(筆者以外の双剣使いの人はおそらくみんな知っている)

そこで本稿では、双剣の基本的な使い方を学んだポンコツハンターによる「目から鱗だった驚きポイント」を紹介いたします。まだまだ勉強不足ではありますが、体感としていままでの1/3くらいの時間でクエストをクリアできるようになりました。

いままでの3000時間はなんだったのだろうか、というやや複雑な心境でこの記事を書いています。

文/柳本マリエ


双剣には「鬼人化」と「鬼人化強化状態」がある

双剣には「鬼人ゲージ」がある。これが最大の驚きポイントでした。この概念を知らないと双剣は宝の持ち腐れになってしまいます。すでに3000時間ほど持ち腐らせている筆者が言うのですから、間違いありません。

『モンハンワイルズ』レビュー・評価・感想:双剣を3000時間も使ってたのに、双剣のことをまったく理解していなかった話_002
双剣のポテンシャルを “引き出せていなかったこと” に対しては自信がある

まず双剣の基本的な操作方法を紹介します。双剣は通常の状態で攻撃してもかすり傷くらいしか与えられません。なので、「鬼人化」をして戦う必要があります。さすがにここまでは筆者でも知っていました。

<鬼人化>
鬼人化状態中は攻撃力が上がり、特殊な攻撃を繰り出せるほか移動や回避も強化される。しかし、発動中は徐々にスタミナを消費する。

そのため筆者はこれまで下記のような戦い方をしていました。

①鬼人化状態でモンスターに攻撃
②スタミナが0になり鬼人化が解除
③しばらく通常状態で攻撃(かすり傷)
④スタミナが戻ったらまた鬼人化
※たまに偶然「乱舞」が発動する

戦い方に正解/不正解はないかもしれませんが、上記の戦い方だと時間がかかります。そこで重要になってくるのが、「鬼人化強化状態」というもの。これは、プチ鬼人化みたいなもので鬼人化に近い状態を保つことができる状態です。

<鬼人化強化状態>
一部のアクションが強化される。鬼人ゲージを消費し、ゲージがなくなると鬼人強化状態が解除される。

つまり、双剣は「鬼人化」と「鬼人化強化状態」を交互に発動させながら攻撃を与えていくことで効率的に立ち回ることができます。本当に目から鱗でした。

たしかにこれまで、「鬼人化してないのにやたらキビキビ動くときがあるな」と思っていたんです。おそらくそれはたまたま鬼人ゲージがたまり、鬼人化強化状態が発動していたのでしょう。

<鬼人ゲージ>
鬼人化中にモンスターを攻撃すると増加。満タンになると鬼人化を解除しても通常状態ではなく鬼人強化状態になる。時間経過あるいは一部アクションによって消費する。

鬼人ゲージをためるには、鬼人化状態でモンスターに攻撃をすることでたまります。なので、モンスターに遭遇したらさっさと鬼人化してこのゲージをためるよう心がけるといいでしょう。

「鬼人化」と「鬼人化強化状態」を交互に発動させるとなにがいいって、まず火力がぜんぜん違います。いままで通常状態で攻撃していた筆者としては雲泥の差を感じました。

『モンハンワイルズ』レビュー・評価・感想:双剣を3000時間も使ってたのに、双剣のことをまったく理解していなかった話_003
こんなにたくさん攻撃できて大丈夫なの?

アクションを頭で理解していると戦いやすい

そしてつぎに学んだのはボタン操作です。あまりに初歩的すぎて書いていて少し恥ずかしくなってきました。

ボタン操作については言葉で説明するより「公式WEBマニュアル」を読むのがいちばんわかりやすいと思うので貼っておきます。

まず筆者は「どのボタンでどの攻撃が発動するのか」をいっさい理解していませんでした。だいたい△ボタン(Xボタン)or ○ボタン(Aボタン)を押すとなんらかの攻撃ができるので適当に押していたのです。そこで上記のマニュアルなどを見ながらハンターのアクションを学びました。

『モンハンワイルズ』レビュー・評価・感想:双剣を3000時間も使ってたのに、双剣のことをまったく理解していなかった話_004
「このボタンをこのタイミングで押すとこう動く」という確認をしていく

ここで筆者が伝えたいのは、「アクションを頭で理解していると戦いやすい」ということ。これが本当に有効で、冒頭にも書いたとおり体感としていままでの1/3くらいの時間でクエストをクリアできるようになりました。

正直なところいままでどんなゲームもアクションは「感覚」で適当にやり過ごしてきました。しかし、「狙って技を出す」という戦い方をしたところ、うまく決まったときのうれしさがやばい。さらに「もっと立ち回りを勉強したい」という、これまでの筆者では考えられない向上心が芽生えたのです。

現在の筆者の戦い方は下記へ変化しました。

①鬼人化状態でモンスターに攻撃
②鬼人ゲージを満タンにする
③鬼人化 or 鬼人化強化状態で攻撃
④乱舞Ⅰ・Ⅱ・Ⅲなどを意図的に挟む
⑤傷口が見えたら集中乱舞【廻天】を発動

双剣といえば「乱舞」という攻撃が派手で、決まるとうれしい技のひとつ。しかし、隙も大きいため使いどころには気をつけなければなりません。そういった戦略性みたいなところもめちゃくちゃ楽しいです。

最後に『モンハンワイルズ』の新しいアクション「集中モード」の気持ちよさについて説明させてください。

“リヴァイ斬り” こと集中乱舞【廻天】が気持ちよすぎる

アクションを知ることで「狙ったタイミングで技を発動」させられるようになりました。なかでもとくに気持ちいいのが、空中回転乱舞でモンスターの体を縦断しながら攻撃する「集中乱舞【廻天】」(通称:リヴァイ斬り)です。

これは、「集中モード」で傷口にヒットさせることで発動する模様。発動条件を理解したらコツをすぐにつかめました。

<集中モード>
攻撃(ガード)の狙いを定めている状態。集中モードでは、同じ部位に攻撃を与え続けた「傷口」が強調表示される。

オープンベータテスト版でもこの集中モードは使えたのですが、そのときの筆者はまだ学ぶ姿勢ではなかったためガン無視していました。しかし製品版で改めてこの集中モードを練習したところ、いまではかなり重宝しています。

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L2を押すと傷口が赤く強調→そこを狙ってR1を押す

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体を縦断しながら攻撃する「集中乱舞【廻天】」が発動

ついこの前まで通常状態でかすり傷しか与えられなかった人とは思えない動きではないでしょうか。「バーラハーラ」や「ヌ・エグドラ」のような体が長いモンスターだと縦断時間も長いのでおすすめ。

集中モードの攻撃はカメラ正面に向かって飛び出していくので、対象と距離を縮めたいときや回避するときなどにも使っています。


いままで3000時間も双剣を使っていたのに、双剣のことを1ミリも理解していなかったことに衝撃を受けました。今回学んだことは本当に初歩的なことですが、結果に雲泥の差が出ています。

もともと楽しい『モンハン』が、自分の知識によってさらにこんなに楽しくなるとはうれしい誤算でした。学ぶ姿勢って大事ですね。『モンハンワイルズ』、本当に本当に楽しいです。

編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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