みんなで対戦して盛り上がれる「バラエティ」モードも収録
『みんなのGOLF WORLD』はひとりで遊べるほか、オンラインとオフラインのどちらでも最大4人でプレイすることができる。また、ひとつのコントローラーを回しながら一緒にプレイするといったことも可能だ。もちろん通常のゴルフゲームとしても十分に楽しいのだが、よりパーティ感が増した遊びが楽しめるように追加されたのが、3つ目のコンセプトである「バラエティ」モードである。
この「バラエティ」モードには複数のルールのゲームが用意されており、今回プレイ出来たのは「カラフルストローク」と呼ばれるものだ。こちらは、コース上にカラフルなマスが登場し、青マスならよいイベント、赤マスは悪いイベント、黄色マスなら自分の手番の時に使えるチケットが手に入るなど、人との対戦でより盛り上がれる要素が追加されたモードとなっている。
実際にプレイしてみると、何色のマスに止まるかはボールが止まるまでわからないようになっている。また、ボールが転がっていく度に派手なSEが流れ、予測できないドキドキ感も増していく。

たとえば、赤マスに止まったときに、突然空からモノリスが降ってきて、邪魔をするといった場面もあった。それとは別に、青マスに止まるとグリーンのカップが5つに増えるといったことも起こる。さらに、黄色マスに止まったときは、「ドキドキチケット」と呼ばれるものが手に入り、ジャストインパクトゾーンが大きくなるといった効果が使えるようになるといった感じだ。
このように、「バラエティ」モードでは1打1打ごとに様々なイベントが発生するため、最後までどうなるのかわからないという遊びが楽しめるようになっているのである。



ゲームの基礎を学ぶために真っ先に遊んでおきたい「はじめてのGOLF」
今回の体験会で最初にプレイしたのが「ひとりでGOLF」の中にある「チャレンジモード」だった。こちらは、様々な大会に出場してラウンドを回り賞金や報酬を獲得していくというモードである。ボールを打つタイミングが決まったときの爽快感や、ボールを打った後でその視線を追うように上空を飛んでいく姿を見るのはかなり気持ちよかったのだが……。
成績自体はボギーやダブルボギーを連発してしまい、散々な結果となってしまった。

そこで、一度基礎を学んでおこうと選んだモードが「はじめてのGOLF」である。こちらは「GOLFレッスン」の中にあるモードだが、ショットのやり方やスピンの種類など、項目ごとに練習が行えるようになっていたのである。とくに勉強になったのはスピンの醜類だ。
先ほどのように「タイプ1」の操作ではボールを打つポイントが変えられること自体はわかったものの、それぞれの効果についてはまったくの無知だった。しかし、この「はじめてのGOLF」では、それらをひとつひとつ学びながら、実際にボールを打って効果が確かめられるようになっていたのである。

もうひとつ、この「GOLFレッスン」の中には「トレーニング」と呼ばれるモードも用意されている。こちらは、コースを回りながらプレイしていくのだが、ショットを打ち終わった後でもう1度打ち直してみることができるなど、その場面ごとにやり直しができるようになっている。また、ショットの打ち直しだけではなく風も変更可能だ。
この「はじめてのGOLF」と「トレーニング」を最初にプレイしておくだけでも、かなり成長できるので、本作を初めてプレイする人はまずはこちらを選ぶようにするといいだろう。

初めてでも好成績を目指せるのが楽しい「初心者トルネード選手権」
その後、ひとりでコースを回るモードの「ひとりラウンド」や全ホールを回り終えた段階で打数を競うモードの「ストローク」など様々なゲームモードを体験したあと、ふたたび最初に挑戦した「チャレンジモード」を選んでみた。
この「チャレンジモード」では、公式や非公式など様々な大会が用意されており、最初にプレイしたのは「市民ゴルフ大会」であった。そこで、2回目は少し気分を変えるためにあまり深く考えずに「初心者トルネード選手権」という大会を選んでみたのである。
実はこの大会、カップ付近にトルネードが発生しており、近くにボールを寄せることで勝手にカップに吸い込まれていくようになっており、思った以上にいい成績が出しやすい。「バラエティモード」に近い要素が盛り込まれていると思っていいのかもしれない。
ちなみに、今さながらゲームの基本的なプレイについて触れておくと、ショットに関しては先ほども触れたように「タイプ1」の操作ならば最初にスピンを設定して、その後3回タイミングを合わせてボタンを押していけばOKだ。カップに近づいていくとパワーゲージの上にカップまでの距離を反映して旗マークが表示されているので、そちらを目安にすることでスムースにショットを決めることができるようになっている。
もうひとつ、今作から追加された要素としてアイアンとウッドの中間的なクラブである「ユーティリティ」も追加されている。クラブは自動でも選ばれるためプレイ中はあまり意識することは少ないかもしれないが、より安定したプレイに挑戦したいというときはかなり役に立ってくれそうだ。

ふたたび「初心者トルネード選手権」の話しに戻る。カップに近づくまではあまり他のコースと変わりはないのだが、なにやらカップ付近に渦が巻いているのがわかる。そのまわりに緑色のラインが描かれており、これが渦の影響範囲となっているのだ。この渦の近くにボールが行くことで、ある程度カップの中に吸い込まれていくように動くというわけである。
思いっきりこの効果の恩恵を受け、なんとこの「初心者トルネード選手権」で優勝を果たすことができた。「初めての優勝」という嬉しさはもちろん、成功体験という意味でも初心者がプレイするのにうってつけだろう。

