読者の皆さんもよくご存じかと思いますが、近年の3Dゲームのグラフィックスの進化は本当にすごいですよね。キャラクターも表情豊かになり、とても可愛いです。
今回紹介する『デュエットナイトアビス』のキャラクターも本当に可愛いのですが、見どころはそれだけではありません。
世界観などに「悪魔」が深く関わっていることもあり、かなり容赦のないストーリー内容なんです。ゲームの開始直後に主人公の故郷が滅ぼされ、30分もプレイするころには親友と生き別れ、無一文のまま見知らぬ土地に放り出されてしまう有様。
そんな辛い状況にも関わらず、主人公は親友と誓った「たとえひとりになっても、強く生きる」を胸に、再会を願って頑張ります。「キャラクターの可愛さ&容赦のないストーリー展開」が相まった本作が、今後どのような物語を紡いでいくのか、メチャクチャ気になるんですよ。
現在開催中の第2回クローズドβテストでは、このストーリーの新章が公開されました。本稿では、この新章を含む、現在実装されているメインストーリーを中心としたプレイレポートをお届けしましょう。
※この記事は『デュエットナイトアビス』の魅力をもっと知ってもらいたいHERO GAMESさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
理不尽なレベルで虐げられる「カロン族」の主人公
『デュエットナイトアビス』の舞台となるのは、ファンタジーと科学が共存する世界です。
この世界は、もともとは神の教えのもとに統率されていたのですが、現在はさまざまな理由で分裂しています。ゲーム開始直後の舞台となる「ヒュペリア帝国」も、そんな状況で生まれた国のひとつです。
主人公のキャラクターは「カロン族」という少数種族で、彼らはさまざまな理由で他の人々から虐げられています。
というのもカロン族は、一定の年齢を迎えたときに特殊な才能に目覚め、超強い「骸(むくろ)」と呼ばれる存在になることがあります。
しかし、理性のない怪物と成り果てる場合もあり、それが原因でカロン族全体は「悪魔の子」「邪悪の象徴」と恐れ、忌み嫌われているんです。
カロン族の全員が能力に目覚めるわけではありません。また特殊能力を発揮しない大半のカロン族は、普通の人間と大きく変わりません。
ですが人々にとっては扱いに困るため、カロン族を十把一絡げにして虐げています。しかも仮にカロン族が兵士に楯突こうものなら、撃ち殺されても文句ひとつ言えないのです。
開始直後に故郷が滅びる。主人公は覚醒イベントを迎えるが……
カロン族の主人公は、比較的平和な地域の「パーガトリー島」で生まれ育ちますが、本作のストーリー開始直後から受難が始まります。
「穢獣(えじゅう)」と呼ばれる魔物の襲来によってパーガトリー島は壊滅し、主人公は幼馴染で親友のベレニカとともに脱出を図ることになります。
ベレニカは頼りになるお姉さん的キャラで、何かと訳知りなうえにめっちゃ強いです。強者オーラもバキバキに漂わせていて、群がる穢獣をバッタバッタとなぎ倒し、2人の活路を切り開いてくれます。
しかし、2人の前には穢獣だけではなく、侵攻してきたヒュペリア帝国軍の兵士も登場。さらには、帝国軍に与するカロン族の軍団長である、シビルも立ちはだかります。
……シビルがカロン族というのは、非常に興味深い部分です。どのような想いで帝国軍に与したのか、どのような過去を背負っているのか気になりますが、真相が明らかになる日は来るのでしょうか?
シビルはチュートリアルのボスということもあり、バトル自体はそれほど難しくはありませんが、倒し切る前にカットインムービーへ移行します。そして詳細は伏せますが、ベレニカは敗れてしまうのです。
しかし、万事休すかと思った次の瞬間、主人公から閃光がほとばしり、それとともにベレニカも復活。
シビルとのバトルは第2ラウンドに突入します。
「これは覚醒イベントだ! 勝ったな!」
普通のアニメやマンガなら、そう思うところでしょう。
しかし、ベレニカと主人公は一気に攻め立てるものの、それでもシビルには届きません。強すぎる……。
ベレニカをかばって崖から落下する主人公。
幼い頃に2人で立てた誓いが脳裏をよぎります。
というところでプロローグは終了します。
……再会、できるんだよね?
気がつけば遠く離れた異国の地に。さらに無一文&悪魔呼ばわり
ベレニカと生き別れになった主人公は、その後、見知らぬ土地で目を覚まします。
そして、いろいろあった末に、酒場を経営する女性のカミラと、本作におけるナビゲーター兼マスコット役であるスノウと出会い、ヒュペリア帝国へ向かいたいと告げます。
ところが現在地はパーガトリー島から1500Km以上も離れており、帰還するには大陸を横断する必要があります。ちなみにこれは、北海道から鹿児島までの距離と同じくらいの距離です。
さらに、道中には数多くの検問所があり、身分証明ができない&無一文&カロン族の主人公では、とてもじゃないですが無事には通れそうにないです。
とりあえずは本日泊めてくれる宿を探すものの、出自不明の者でも拒まないという噂の宿屋すら、主人公をあっさり宿泊拒否する有様。

主人公は肩を落として立ち去ろうとしますが、そこに宿泊客のサイキがあらわれ、助け舟を出してくれました。まさに地獄に仏。ようやく拠点をゲットです。
またサイキは、カミラが経営する酒場が、危険な依頼の請負人を募集していることを教えてくれます。目下の路銀のために働き口を探す主人公にとって、これは渡りに船。
そして主人公は、冒険者兼何でも屋である「月狩り人」として活動をし始めます。


しかし順風満帆とは程遠いのがデュエットナイトアビスというゲームです。
冒険をするにつれ、カロン族全体がいったいなぜ、世間から危険視されているのかを、衝撃の事実とともに知ることになります。
また、カロン族が有する特殊な角や背骨、そしてこの世界の真の姿などが続々と明らかになり、ストーリーにグイグイ引き込まれていくでしょう。

次々と明らかになる残酷な事実
月狩り人としての活動が軌道に乗ったころ、一緒に冒険していたサイキの様子がおかしいことに主人公は気付きます。詳しく聞くと、昔からの持病で、視力が弱くなることがあるそうです。
サイキは「しばらくすれば治る」と言っていましたが、時間を置いて再び会いに行くと、病状が悪化したらしく部屋の隅で泣き崩れていました……。
本人たっての願いで散歩に出た、その帰り道。
すでに悲しい気持ちで一杯の主人公に追い打ちをかけるように、残酷な事実が告げられます。
それは、カロン族だけがかかり、しかも治療不可能な「穢蝕」という特殊な病の存在です。
この穢蝕にかかると、最終的には穢獣になってしまうのですが、前兆になる症状のひとつが「五感の喪失」だそうです。こ、これは……。
筆者はこれまでの冒険を通じて、サイキにかなりの愛着を感じていたんですよ。
そんな折りに残酷な事実を突きつけられ、思わずプレイする手が止まってしまいました。
「どうせゲームだし、なんかいい感じのミラクルが起きてサイキは助かるんでしょ?」と冷静に考える一方、ここまでの容赦ない展開を見てしまうと、「最悪の結末を迎えてしまうのでは……」と、ガチで心配してしまいます。