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MMORPG『タワー オブ アイオン』の育成環境が8月20日のリニューアルで“リミッター解除”。初心者大歓迎のお手軽クラス「ルミネス ウイング」で、キャラを作成したその日に歴代最もアツいPvP環境の最前線へ

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細かなキャラ育成環境も劇的に改善

プレイ環境の劇的な変化は他にもある。
ゲームの根幹に関わる部分として押さえておきたいのは、飛行時の時間制限が全撤廃されたこと。さらに、飛行可能な地域も拡大している。

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従来だと、飛行時は1分程度の時間制限が設けられており、これが無くなればもれなく落下死という、なかなかシビアな仕様だったが、その心配もなくなるわけだ。
上述したティアマランタ メサでも、常時飛行を前提とした、新たな戦術が登場するだろう。

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従来のAIONでは、PVP用装備を獲得するために、途方もない量の「アビスポイント」や「遺物」と呼ばれる専用ポイントが必要で、これは事実上のハイエンドコンテンツとなっていた。

これに対し、今回のリニューアルでは、PVP用の装備を含むほぼすべてのアイテムがギーナ(ゲーム内金銭)で購入できるようになる。中級者以上のプレイヤーにとっては驚きを禁じ得ないだろう。

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もちろん、高性能なアイテムの入手するには相応額のギーナが必要となるだろうが、廃人プレイヤー層以外は諸手を挙げて歓迎できるはず。

初心者にもうってつけの近接魔法職の「ルミネス ウイング」 

キャラクターの育成環境が劇的に改善され、必要な装備も過不足なく得られる。
だがAIONは、それだけでPVPで常勝できるようなヌルいMMORPGではない。
もっとも大事なのは、プレイヤー自身の操作テクニックである。

上級者になると、50近くものスキルやアイテムのショートカットアイコンを画面内に並べて、これらを全部駆使するのが、AIONというMMORPGだ。

これはコアプレイヤーにとって遊びごたえがたっぷりあるが、その一方で、新たに興味を持つようなライトプレイヤーのなかには尻込みしてしまうかもしれない。

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ルミネス ウイングは魔法のスティックを振り回して戦う。見た目に限っていえば魔法少女チックなクラスだ

そういったハードルを見越し、今回新たに導入されるのが、新クラスの「ルミネス ウイング」である。
これは「近接系の魔法職」という珍しいコンセプトのクラスで、スキル構成が非常にシンプルなのが大きな特徴だ。

まず、メインで使う3種類の攻撃スキルは、クールダウンタイムがほぼゼロである。これらを適当にバシバシ連打するだけで、誰でもお手軽コンボをつなげられるのだ。

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また、これら3種類のスキルを繰り出す順番によって、スタン、沈黙、空中束縛、封鎖といったデバフ効果も与えられる。最初は適当に戦ってもいいが、状況に応じてデバフを使い分けることを意識すると、少しずつ上達できそうである。

そのほかにも、前方や後方への高速移動や範囲攻撃など、使い勝手の良いスキルがぎっしりと詰まっている。
個人的には、既存クラスで例えるならば、シャドウ ウイングの生存率を上昇させた万能型のクラスという印象を受けた。正直、PVPでコレを仕留めるのはキツいだろうなぁ……。

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繰り返しになるが、これからのAIONは3時間程度でレベル60に到達することも不可能ではない。

なので、最初にルミネス ウイングを軽くプレイして、MMORPGとしてのプレイフィールをざっとつかんだら、別のクラスで育成し直すのも大いにアリだろう。最終的なクラスバランスは未知数だが、少なくとも初心者にとっての登竜門的なクラスとして定着しそうだ。

新サーバー「X」もオープン。MMOのスタートダッシュを体験しよう

8月20日に実施される「光と大地、そして新たな奔流」は、他国版だと小分けにアップデートされていたモノがまとめて実装される。誇張でもなんでもなく、クラシックサービスが始まって以来、最大ボリュームのアップデートだ。

しかもしかも、今回のアップデートに伴い、新規サーバーの「X」(エックス)もオープンする。皆がヨーイドンで一斉になだれ込み、思い思いのスタイルで満喫するこの動乱は、何度体験してもたまらないものがある。MMORPGでもっともワクワクする瞬間だと思う。

Xサーバーがオープンする8月20日からしばらくのあいだは、そんな“お祭り”が確定しているのだ。

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そして最後に、これまで16年続いたライブサービスは、今回のアップデート実施と同時に幕を下ろす。今後のAIONは、クラシックサービス1本に集約される形だ。

ライブサービスのプレイヤーにとっては悲しいが、AION自体はこれからも続く。
しかも昔のようなTime to Winではなく、キャラ作成から3時間程度で一人前になれて、歴代最もアツいPVP環境に身を投じられる。

AIONのクラシックサービスは、昔を懐かしむだけのMMORPGではない。
昔ながらの良さを保ちつつ、現代のプレイ環境に合わせて進化しているのだ。

かつて隆盛したPC向けのMMORPGジャンルは、スマホゲームの台頭により、不可逆的に変わってしまった。そのことに対してどうこう言うつもりは、一切ない。
だが、“あの頃のMMORPG”に思い入れがある人のなかには、この移り変わりに一抹の寂しさ・諦めなどを感じている人も多いのではなかろうか。

もしかすると、このような機会は今後二度と訪れないかもしれない。
MMORPGに少しでも興味のある者よ、8月20日にティアマランタの目で会おう。

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編集者
元4Gamer。『Diablo』 『Ultima Online』 『EverQuest』 『FF11』 『AION』等々の、黎明期のオンラインRPGにおける熱狂やコミュニティ、そこから生まれたさまざまな文化は今も忘れられません。

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