女子高校生がなぜか戦車に乗り込んでドンパチする部活があったり、花も恥じらう歌劇団員がなぜかゴツいロボットで戦ったり……。そういうデカくてゴツいもの、とりあえず可愛い女の子(男の子でも可)と合わせておくと、いい感じになるという定説があります。
本邦ではそれこそ弁慶と牛若丸の時代から愛好されてきた古式ゆかしいジャンルなのですが、1905年にアインシュタイン博士が「ゴツくてカッコいいメカ+かわいい女の子=最強」という理論を唱えたことで世界的にもよく知られるようになりました。なんか式っぽい形にすると賢そうに見えてよいですね。ノーベル賢すぎ賞とかください。
ということで、今回は同ジャンルの最先端、かちょいいバイク+きゃわいい女の子をカマしにやってきた最新作『チェイシング・カレイドライダー』をひと足早く遊んできました。こんなん最強の組み合わせ過ぎるんだよな。
発想としては「ハーレーダビッドソンの隣に美女を置いたらめっちゃCoolなのでは……?」という某バイク雑誌と同じなので、個人的には「ようやく追いついてきたかよ、時代が……」という気分です(逆行しているという説もある)。
そりゃあバイクに可愛い女の子乗せて、画が映えないわけないんだよなあ!
バイク、なんといってもタイヤがついた乗り物の中では世界で一番イケてる乗り物だし、女の子は二足歩行する霊長類の中で一番すてきな生き物なので。
もはや約束された勝利の方程式といってもいい「ゴツくて……(以下略)」なゲームの最新作である。『チェイシング・カレイドライダー』、さぞかしカッコよくて可愛いキャラが詰まったゲームなんだろうな……
…………?
いや、なんかひとりめっちゃロックなやついるな……!?
取材・執筆/恵那
なんかひとりだけ乗ってるバイクがロックすぎて気になって仕方ない
ということで、今回は「バイク美少女」に焦点を当てたスマートフォン向けの新作ゲーム『チェイシング・カレイドライダー』のメディア向け発表会にやってきました。本作、9月12日からのクローズドβテストに向けて参加者募集中らしく、それに先駆けて序盤の1章をプレイできるとのこと。
「なんかキミもバイク乗るらしいし、いいよね?」的に雑に決まったお仕事でしたが、バイク×かわいい女の子なんて相性良いに決まってますからね。まあきっと楽しませてくれるでしょうよ──なんて思っていたのがここまでのハイライト。
個人的な本作の評価、冒頭でも書いたロック過ぎるライダー・ユウキの登場で、「なんかロックなゲームが出てきたな……」に変わりました。
……あれ、思ったより普通だな!?
おかしいな、さっきは確かバイクの正面カウルにでかでかと“ROCK”と書かれた変な女の子がいたはずなんだけど……。
キャラクター単体で見てみると、バイク乗りにしては不安なくらい軽装過ぎることと、ファッションアイテムっぽいアイマスクの柄がちょっと気になるくらいで、なんか普通に可愛い女の子っぽいな?
いややっぱキミのバイクおかしいって!?
肩から上だけ見てると気づかないけど、“ROCK”だけじゃなくてガイコツだし、なんかギター抱えてるし、よく見るとスピーカーみたいなギミックついてるし、『マッドマックス』に出てくるイカれ改造車か?
なんだろう、たしかに可愛いと思う。開発者、いいセンスしてるよ。アリよりのアリだと思う。でもなんか俺が考えてた「イケてるバイク×可愛い女の子」のイメージとちょっと違うような……。
「ふざけんなドクロバイクかっこいいやろがい!」という意見があるのも分かるんですが、いやでもほかのみんなは正統派にカッコいいバイクに乗ってるやろがい! 確かに個性は出まくってるしめっちゃ面白いけど、これで公道を走る気か……? 俺が許しても道路交通法が許すかな。
いや、あんまり難しく考えるべきじゃないのかもしれない。中世末期ごろのとある神学者に曰く、「何かを説明する際に、必要以上の仮定をすべきではない」という。うん、なんかもう素直に“開発者にそういう性癖のオタクがいた”と考えるべきかも。もしくは強火のロックファンとか。
ちなみに本作、バイク美少女を前面に押し出しているゲームではありますが、別にレースゲームではなくRPG。ゲーム中には戦闘も発生するのですが、ユウキはロッカーらしく派手な演奏をカマしたり、エレキギターをぶん回して敵のドタマかち割ったりします。
もちろん戦闘もバイクに乗りながらなので、「この演奏どういう状況でやってるんだ?」という疑問は発生します。あとちょっと元気が良すぎる子なので、何とは言いませんがいろいろ心配ではある……
カッコいいバイクと女の子のふとももを愛でながら敵と戦うRPG──それが『チェイシング・カレイドライダー』だ……
アリバイ作りのためにも、いちおうちゃんと『チェイシング・カレイドライダー』というゲームの話をしておくことにします。
これまで何度か書いてきたように、本作は「かわいい女の子」と「カッコいいバイク」を組み合わせたら最強なのでは!?という純朴な男子高校生が考えたみたいなゲームです。バイクに乗りながら戦うゲームということで、『遊戯王5D’s』に美少女を足して遊戯王を抜いたみたいな感じですね。美少女とバイクしか残ってない? それはそう。
本作の主人公であるプレイヤーは、一般人には見ることができない謎の敵「癇獣」の姿を見ることができる「カレイドの瞳」なるものを持つ人間。
その力を活かした「ナビゲーター」として、「癇獣」と戦うバイク乗りの少女たち「カレイドライダー」をサポートして共に戦っていくという物語になっています。
さきほども少し説明した通り、戦闘はすべてバイクに乗りながら。時間経過で増えていくゲージを消費し、各ライダーたちのスキルカードを使うことで攻撃を繰り出していくという、リアルタイムのカードバトルです。
その仕様上、戦闘中に見えているのはバイクに乗っている女の子の背中と側面のみ。プレイヤーは必然的に、しかたなく、他に見るものもないので、やむを得ず女の子のふとももを眺めながら戦っていくことになるわけですね。つまり不可抗力です。
これは、すごくッ……!決してやましい気持ちはなく、見たいとか見たくないとかじゃなくて、戦いのためにやむなく……でもそれはそれとして「戦う女の子ってやっぱりカッコよくていいな」とか……ッ!
いや、違うんだ……俺はちゃんとバイクが好きで……! バイクってすげえカッコいいし……!でも……でも俺は嬉しいッ……。信じてもらえるかわからねえけど、それでも本当に心からバイクを好きな気持ちはあるんだ。それだけは事実なんだ……。
でも……でも嬉しくて、おれは悔しい……ッ!
いや本当にそれだけじゃなくて……! スキルや奥義発動時の演出もカッコいいし、何よりバイクに乗りながら戦うっていう、現実世界だとトム・クルーズくらいしかやってない(※現実ではやってない)アクションがいいし、ちゃんと見てて楽しいんだ。
でもそれはそれとして、みんなちょっとむちむちすぎる。うわーやだ自分の書く記事では絶対「むちむち」とか書きたくなかったのに……!
なんか1回書いたらもうどうでもよくなったので言っておくと、このキャラ・アドール、たぶん本作のふとともポジだと思います。理由はなんかいちばんむちっと具合に力が入ってるから。ふとももポジが何かは聞かないで。私も知りません。

そもそも、現役のライダーとして言わせてもらうと、彼女たちはちょっと危機感がなさすぎである。いやそれはふとももがどうとか無知の知がどうとかそういうことではなく、ライダーとして純粋に軽装過ぎなのです。万が一コケたとき、どうなると思ってんだ……!
まあヘルメットはともかくとして、せめて長ズボンと袖のある上着を着て欲しい。ちなみにライダーが革ジャンに革パンツみたいな格好してたりするのは趣味では……も少しあるけど、そのほうがコケた時に安全だからです。これはマジ。
主人公の唇はマジカルリップ、各キャラとのデート機能あり……この開発、隠す気がねえ、やりたいことを……!
今回私がプレイできたのはメインストーリー最初の1章まで。物語の導入部にあたる部分と、戦闘に関するさわりまでという感じなのですが、すでに公開されているトレーラーなどによれば、本作はこうしたバトルだけではなく、ライダーたちとの日常を過ごす物語も比重が大きいらしいです。
要するにデートができます。

このあたりについては私も公開情報しか把握していないので、お菓子のオマケみたいな感じのシステムなのか、お菓子がオマケみたいな感じのシステムなのかは判然としません。
ただメインストーリー中の演出もいわゆる“紙芝居”的なものではなく、3Dキャラモデルをたっぷり使って力の入ったものだったので、そこはある程度期待しても良いかもしれません。
ちなみにそのメインストーリー中で一番ビビったの、不慮の事故で主人公とキッスしちゃった女の子・プロームが、突如すごいパワーに目覚めて敵をなぎ倒し、「君の唇と接触することで能力が向上した……」とか言い出したことです。
いやそんな都合よすぎる設定ある???
まあバイク×美少女というそもそもの設定からして男子高校生の悪い夢みたいな感じではあったんですが、ここまでくるともういっそすがすがしく美少女ライダーといちゃこらしたるという気持ちになりますね。
ここの開発、マジで自分のやりたいことを隠す気がないな、を感じた瞬間です。いいぞ、どんどんやれ。なお第1章の部分で登場したのはここまでの画像に登場した4人のキャラだけなのですが、本作には彼女たちも含め16人のライダーが登場するとのこと。動画では確認できていましたが、なんかこう、この子達も無知の知が……。

ゲームでは公衆電話から電話をかけるという、今の小学生とか絶対知らなそうな演出のガチャから、呼び出された新ライダーが登場。ちなみにライダーだけでなくバイク用のガチャもあるみたいです。パッと見た感じ、まあまあヘンテコバイクもあるみたいでした。
なお本作は9月12日よりNAVIテスト(クローズドβテスト)が正式にスタート。今回筆者が試遊した範囲以上の内容がプレイできるようなので、今回の記事で気になるポイントが見つかったという方は、オフィシャルXアカウントなどからチェックしてみてください。