10月29日は「メガドライブ」が発売された日だ。
メガドライブは、1988年10月29日にセガ・エンタープライゼス(現:セガ)から発売されたゲームハード。海外では『ジェネシス』の名称で発売された。
家庭用ゲーム機ではいち早く16ビットCPUを搭載、その心臓部には当時のハイエンドコンピュータにも使われたMotorola MC68000 (7.67 MHz)を据えたことも特筆される。
(画像はセガハード大百科より)
これにより、従来の家庭用ゲーム機を圧倒する処理速度とスピード感あふれる動きが実現し 、ゲームのクオリティをワンランク上に引き上げた。また、ヤマハYM2612 FM音源チップによる迫力のあるデジタルサウンドも、セガならではの硬派なゲーム体験を深く支えた。
本体と同時に発売されたローンチタイトルは、人気タイトルの続編『スペースハリアーII』とメガドライブオリジナル作品の『スーパーサンダーブレード』。


その後も『獣王記』、『大魔界村』、『スーパーハングオン』などアーケードゲームの移植作のほか、『おそ松くん はちゃめちゃ劇場』、『マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー』といった作品もメガドライブで登場している。

特に、メガドライブの高速処理能力と相性の良かったシューティングゲームの分野では、「サンダーフォースIII」や、のちに傑作として名高い『武者アレスタ (M.U.S.H.A.)』など 、スピード感と迫力ある演出で高い評価を得る作品が数多く生まれた。
『メガドライブ』の人気を確固たるものにしたのは、1991年に発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。いまもなおセガの顔として活躍するソニックが初登場したアクションゲームで、とくに北米市場において同作は爆発的にヒットした。


『ソニック』以降も、メガドライブでは『シャイニング・フォース』シリーズ、『ランドストーカー』、『エコー・ザ・ドルフィン』など、オリジナルの名作が多数発売され、高い人気を誇った。また、ハードウェアの限界に挑戦した『ガンスターヒーローズ』や『魂斗羅ザ・ハードコア』といった作品群も登場し、コアなファン層を熱狂させた。
メガドライブはメガCD、メガCD2、スーパー32Xなど、拡張アイテムが多数登場したことでもおなじみだ。これらを取り付けることで、さらにハイクオリティなゲームを楽しむことができた。




メガドライブは、スーパーファミコン、PCエンジンらとともに、1980年代後半~1990年代前半のゲーム市場を作り上げた歴史的ゲームハードのひとつだ。


