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『FF9』生誕25周年の記念展示会に行ってみたら、当時の企画書から初公開の開発資料、刀身が煌々と輝くエクスカリバーⅡのフォトスポットにいたるまで、どこを向いても見所“しか”なかった

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スクウェア・エニックス(当時はスクウェア)より、2000年7月7日にPlayStation用ゲームとして発売された『ファイナルファンタジーIX』

その生誕25周年を記念した展示会「FINAL FANTASY IX 25th ANNIVERSARY THE EXHIBITION ‐いつか帰るところ‐」が、東京・有楽町にある有楽町マルイ8F SPACE1で11月22日(土)から12月7日(日)まで開催中だ。

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今回の展示会では、これが本邦初公開となる貴重な開発資料が、「キャラクター」や「武器」、「召喚獣」などテーマ別にズラリと展示されているほか、ゲームのなかに入り込んだかのようにエクスカリバーⅡと一緒に写真を撮ることができるフォトスポットや物販コーナーなども用意されていた。

入場にはチケットが必要だが、当日券(2000円)も販売されている。入場特典として、全部で8種類用意されているクアッドミスト風カードがランダイムで1枚プレゼントされるので、これを目当てに何度か会場に訪れるというのもいいかもしれない。

そんな今回のイベント開催に先駆けて、11月21日にメディア向け内覧会が実施された。こちらではその模様をレポートしていく。

取材・文/高島おしゃむ
編集/うきゅう


天野喜孝氏のイメージアートとメインキャラクターたちがお出迎え!

今回の展示は、コンテンツとしては18種類、ざっくりと分けるとだいたい8エリアほどに区分されており、いずれの場所でも貴重な資料がギッシリと展示されていた。まずエントランスから展示エリアにはいり、真っ先に目に飛び込んでくるのがジタン・トライバルのイラストと資料だ。この入り口付近には、主にメインキャラクターたちの資料を中心に飾られていた。

また、同じエリア内には、『ファイナルファンタジー』シリーズには欠かすことのできない天野喜孝氏によるイメージアートが6点展示されている。サイズはそれほど大きいというわけではないものの、目の前で貴重なイラストが見られるのはなかなかの感動ものであった。

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こちらは天野喜孝氏のイメージアートだ。
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ジタン・トライバルから始まり、主要なキャラクターたちの資料が見られるようになっていた。

メインキャラクターに連なる形で、その他のキャラクターや重要キャラクターたちのイラストや資料も展示されている。さらにその先にあるのが、建物や背景スポットライトを当てたエリアだ。それぞれの地域のイラストや資料なども興味深いのだが、個人的に特に惹かれたのが、額の中に入れられたワールドマップであった。

これ自体はなんということもないもののようにも思えるが……不思議とこのまま家に持ち帰って飾っておきたくなるような気分にさせられた。それほどに惹かれてしまったのだ。

こうしたゲーム内に登場するマップは、プレイ中は情報として見るだけのことが多いが、その分知らず知らずのうちに、思い入れも深くなっていたのかもしれない。

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メインキャラクター以外の資料も展示されている。
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建物・背景が展示されているエリアの入り口付近にワールドマップが飾られていた。

この建物・背景エリアの近くに展示されているのがモンスターと乗り物を展示したエリアだ。資料によってはかなり細かく書き込まれているものもある。そうしたものひとつひとつ読んでいくだけでも、作品の解像度がさらに高まりそうだ。

さらにこの近くにあるのが、巨大な映像と共に展示されている召喚獣と武器のエリアである。とくに武器のほうは圧巻で、それぞれのキャラクターごとに複数の武器がまるで巻物のようにズラリと横一面を使って描かれていた。

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こちらはモンスターと乗り物の展示エリアだ。
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キャラクターごとに武器がズラリと描かれていた。対面側には召喚獣関連の資料が展示されている。

絶対押さえておきたい!? フォトスポットコーナーも登場!

召喚獣や武器のエリアから先に進むと、「ビビとおじいちゃんと旅立ちの日に」のコーナーに出る。こちらにはイメージボードなどが展示されていたほか、今回のイベントの目玉のひとつともいえる、「フォトスポット-エクスカリバーⅡ」のコーナーが設置されていた。

エクスカリバーⅡといえば、『ファイナルファンタジーIX』の中でも屈指の入手難易度となっている武器だが、そちらをリアルに造形。剣先が光り輝いているなど、ゲームチックな見た目もしっかりと表現されている。

それにくわえて、コマンドやキャラクターのステータス、そして背景も再現されている。さらによく見ると、上部にはクライムハザードの文字が描かれているなど、なかなかのこだわりっぷりであった。

フォトスポットコーナーという名からもわかるように、こちらの中に入って写真を撮ることもできる。友達と一緒に訪れたときは、それぞれ順番に写真を撮るというのも良さそうだ。

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エクスカリバーⅡと一緒に写真が撮れるフォトスポットコーナー。

この先のエリアも、「皆葉英夫氏 開発資料」や「思い出のFINAL FANTASY IX」、「フィナーレ・いつか帰るところ」といったコーナーが続くのだが、この辺りはかなり貴重な資料が並んでいた。

特に見て欲しいのが、「皆葉英夫氏 開発資料」のコーナーでガラスケースに入れられた企画書である。これを見ているだけでも、いかにしてこの作品が生まれてきたのかがわかるようになっていた。

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当時の企画書がガラスケースに入れられて展示されていた。

今回の展示エリアの最後にたどり着くのがイベントのサブタイトルにも付けられている「フィナーレ・いつか帰るところ」だ。こちらは撮影禁止となっていたが、大きなスクリーンに映像が表示されており、当時の思い出が蘇ってくるようなスペースとなっていた。

また、今回の展示会では様々なところに開発スタッフのメッセージが掲載されていたのだが、この「フィナーレ・いつか帰るところ」では『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口博信氏のメッセージを読むことができる。

こちらも思わずクスッとさせられるような内容になっており、なかなか興味深いものとなっていた。「会場で見てお楽しみいただきたい」とのことなので、展示会へお立ち寄りの際は必ずチェックしておこう。

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見落としてしまいがちだが、「フィナーレ・いつか帰るところ」のエリアには坂口博信氏のメッセージも掲載されていた。

この展示エリアを抜けた先には物販コーナーに直接いけるようになっており、スカジャンやTシャツ、アクスタやステッカーなど、『ファイナルファンタジーIX』関連のグッズが大量に販売されている。どんなアイテムが購入できるかについては公式サイトに掲載されているので、事前にチェックしておくといいだろう。

また、今回ご紹介してきたもの以外にも、こちらの会場内には大量の資料が展示されているので、少しでも興味を持ったならば、この機会を逃さずに遊びに行ってみよう!

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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