Nintendo Switch版で2021年12月に発売した落ちものパズルゲーム『スイカゲーム』は、2023年6月ごろから配信者や動画投稿者などが遊びはじめたことで話題を呼び、2023年10月には国内累計ダウンロード数が200万を突破しました。
本作は同じ種類のフルーツを組み合わせ、少しずつ大きなフルーツに進化させていくゲーム。直感的でシンプルなルールのため誰でも気軽に遊べるゲームですが、つぎに落ちてくるフルーツ(ネクスト)がひとつしか表示されないので情報が少なく、一見すると運要素が強いように思われがちではないでしょうか。
しかしながら『スイカゲーム』はコツさえ掴めばさらに楽しく、高得点をサクサク出せるようになります。筆者もコツを掴んでからは大きくスコアが伸びました。
そこで本稿では、ダブルスイカを累計4回達成し、総合スコア1位(7355点)を獲得したことのある筆者が、拙筆ながら『スイカゲーム』のコツを解説させていただきます。
始めたばかりでまずはスイカを作りたい「初級編」、スコア3000点を超えたい「中級編」、ダブルスイカを目指す「上級編」の3つに分けてみました。お好きなところから読み進めていただけますと幸いです。
初級編(始めたばかりでまずはスイカを作りたい方向け)
冒頭でも触れたとおり『スイカゲーム』は同じ種類のフルーツを組み合わせ、少しずつ大きなフルーツに進化させていくゲームです。フルーツの種類は、チェリー・イチゴ・ブドウ・デコポン・柿・リンゴ・梨・桃・パイン・メロン・スイカの11種。始めたばかりだと、これらのフルーツを「どこに置いて進化させればいいかわからない」のではないでしょうか。
闇雲に置いてしまうとデカ玉【※1】同士がつかなかったり、小物【※2】が散乱して取り返しがつかなくなるので、そうならないようにコツをいくつかご紹介いたします。
※1 デカ玉:
デコポン・柿・リンゴ・梨・桃・パイン・メロン・スイカ
※2 小物:
チェリー・イチゴ・ブドウ
デカ玉と小物はそれぞれセットで考える
落ちてくるフルーツを「大きい」or「小さい」で選別していけば、小物があまってしまうようなことが少なくなります。
具体的にはデコポン・柿・リンゴ・梨・桃・パイン・メロン・スイカを「デカ玉」、チェリー・イチゴ・ブドウを「小物」と捉えるといいでしょう。
フルーツを置くときに、「デカ玉はデカ玉」「小物は小物」同士でそれぞれの場所に置けば、進化しないまま小物があまってしまうという悲惨な状況になることが減ります。
デカ玉は片方の端で固定して作り、小物はその反対側に置く
では選別したフルーツをどのように置いていくかというと、デカ玉と小物を反対側に置いていきます。特に、盤面にあるフルーツの中で最も大きいフルーツを常に片方の端に置きながら育てていくことがポイント。進化後のデカ玉もしっかり端に固定する意識を持つとやりやすくなります。
デカ玉の近くに小物を置いてしまうと、小物が挟まってデカ玉同士をつけることが難しくなってしまうため、小物はデカ玉の反対側に置くように心がけましょう
下記画像は、両サイドにデカ玉を作ってしまったときの筆者の失敗例となります。小物が挟まってパイン同士をつけることができませんでした。
【ポイント】
両サイドでデカ玉を作ってしまうと小物の置き場所に困ってしまうので、デカ玉は片方に限定しよう!
2連続同じフルーツ=進化後のフルーツ
フルーツを落としてくる雲「ポッピー」が持っているフルーツとネクストのフルーツが同じ場合は「進化後のフルーツ」を頭に入れておくと盤面がまとめやすくなります。
たとえばブドウが2連続で来ている場合、単体で見るとブドウひとつですが、2連続で置くとデコポンになるので「ブドウが来ているというより、デコポンが来た」という認識でいるといいでしょう。先ほどの選別の話に繋がりますが、この場合(ブドウ2連続)は「デカ玉が来た」ということになります。
最初のうちはポッピーが持っているフルーツに気を取られてしまうかもしれませんが、慣れてくるとうまく使い分けることができるので、ネクストもしっかり確認しましょう。
中級編(3000点を超えたい方向け)
ここからは、スイカはたまにできるけどどうやって作ってるのかわからないまま淡々とやってたり、高頻度で下に救えないフルーツが転がってしまっている方へ向けた解説です。
リトライをすぐしない
意外と多いのが、すぐにリトライをしてしまう方。しかしながら、盤面がひどくなったからと言ってすぐにやり直してしまうと、せっかくのチャンスがあっても拾えなくなってしまいます。
気持ちはとてもよくわかりますが、『スイカゲーム』で高得点を出したり、さらにレベルアップしたい方は、リトライをぐっと我慢してゲームオーバーになるまで置いてみてください。そうすることで、リカバリーやケース上部での処理を練習することができます。
目先の進化に囚われない
たとえば、デカ玉へ進化可能な場面だとします。そんなときはまず冷静に盤面全体を見て、小物がないか確認しましょう。デカ玉を作ることばかりを優先していると、進化させたときに小物がどんどん流れ落ちてしまうからです。
盤面内で落ちそうなフルーツをまとめてから、目的のデカ玉へ進化させましょう。
下記画像のような場合、真ん中に柿を落としてしまうと、すぐに梨ができ、うまく入り込めば桃まで進化するかもしれません。
しかしながら、もしくっついたとしてもその瞬間に左上の小物が下に落ちてしまったり、吹っ飛んだりしてごちゃつく可能性が高いので、まず冷静に小物を処理してからデカ玉にしていきましょう。目先の進化に囚われないことをぜひ意識してみてください。
仕様や挙動への理解
そこで重要になってくるのが、「フルーツの仕様や挙動への理解」です。ある程度、動きの予測ができていれば、大惨事にならずに済んだり、プランを立てやすいのでざっくりと覚えておきましょう。
1.重さについて
フルーツの重さはフルーツが育つにつれて密度が小さくなっていくので、密度が大きい「チェリー」がフルーツを動かすのに適しており、デカ玉であるほど動きやすくなります。
2.当たり判定について
すべてのフルーツは丸いと捉えていいでしょう。イチゴやブドウの見た目は丸くないですが、実際の判定は丸いです。見た目以上に見えない当たり判定があるので注意が必要です。
3.進化後のフルーツが生成される位置について
同じ種類のフルーツ同士がくっつくと次のフルーツに進化しますが、そのとき進化後のフルーツは「真ん中に生成」されます。真下ではないので注意しましょう。
メロンからスイカができるまでの形作り
ここからは余裕がある場合でいいと思いますが、メロンがひとつできてからはメロンの周りにブドウ以上のフルーツがあまらないようにしましょう。
ブドウ以上のフルーツを残しながらスイカを作ってしまうと、スイカができたときに両サイドにフルーツが落ちてスイカを挟むような形ができてしまう可能性が高いためです。悪くはないですが、よい形とも言えません。
下記画像のようになるケースが多いです。この状態では、下のリンゴが進化できないのでもったいないです。全体のバランスを見ることが大事です。
上級編(ダブルスイカを目指してる方向け)
スコア3500点以上やダブルスイカを狙うには、運でどうにかするのは難しくなるので、整地する技術やエイム力が必要になってきます。レベルが一気に跳ね上がりますが、決まるとカッコよく、達成感もあるのでぜひチャレンジしてみてください!
フルーツシフト(アップルシフト)
まずご紹介したいテクニックは「フルーツシフト」です。
これは主に柿より小さいフルーツが壁際にあり、つぎに落とすフルーツが同じものである場合、「少し内側に落とすこと」により壁際から転がすことができるテクニック。端にスペースを作りたいときや、引きがよくないときに使うことが多いです。
↓
時差置き
「時差置き」は上達したい方には必須のテクニックです。このテクニックが安定すると、運の割合を激減させることができるのでぜひ挑戦してみてください。
『スイカゲーム』のゲームの性質上、先に置いたフルーツが接地した瞬間からネクストのフルーツを落とすことが可能になるので、先に落としたフルーツが転がりきる前にネクストのフルーツを「先置き」してしまおうというわけです。
しかしながら失敗してしまうと盤面が悪化するケースも多々あるので、しっかり練習しておく必要があります。
【ポイント】
時差置きで転がしたい場合は、転がすための土台のフルーツの口元を見ることをおススメします。右に転がしたい場合は土台の中央線よりほんの少し右側に落とす必要があります。
慣れるまでは目視でやるのが難しいので、フルーツの真ん中である口を頼りに置いていきましょう!
置ける場所の把握
初級編でも触れているように、フルーツの置き方はとても大事です。どのフルーツを引いてもいいように、チェリーの隣にはイチゴ、イチゴの隣にはぶどう、と綺麗に連結させてあげましょう。
こういった並びにすると、どのフルーツを引いても対応しやすくなります。
しかしデカ玉が増えてくると置けるスペースがなくなってしまい、配置が難しくなってしまいます。
そんな時は下記画像のように「置ける場所」を見つけられるようにしましょう。
この盤面だと、赤い丸がチェリーを置ける場所となりますが青い丸に置くことをおすすめします。
なぜなら青い丸に置いておけば、チェリーを成長させたとき将来的に右に転がして右側でデカ玉を作る材料になるためです。転がせる余白も大事です。
挙動を利用
中級者編で「同じ種類のフルーツ同士をくっつけたら進化後のフルーツは真ん中に生成される」という説明をしましたが、その瞬間すでに真ん中にフルーツが置いてあり、その反対側からも力が加わっているとき合体した瞬間にフルーツが弾け飛んでゲームオーバーになる「ポップコーン現象」が起こってしまいます。
しかし挙動を理解していればこの瞬間に上から次のフルーツを落として当てることができ、致命を免れることができます(はたき落とし)。
↓
高スコアを狙うにはこの挙動を利用して盤面で活かすことも必要になってきます。
【注意】
上記の条件がそろっていないと勢いよく吹っ飛びません。また、吹っ飛ばしたいフルーツの隣に別のフルーツが乗っていたりすると、ぶつかってしまって飛ばなくなってしまいます。
↓
ダブルスイカの型
ここからはダブルスイカを達成するためのパターンについてメリットとデメリットを交えながら解説していきます。このゲームの終点といってもいいでしょう。
ダブルスイカの最終系は筆者の知る限り大きく分けて3つあります。厳密にいうとほかにもありますが、あまりおすすめができないため割愛させてください。
ひとつ目 スイカ下型
メリット
・メロンが上にあるので、メロン同士がくっつかなくて詰むことがない
・比較的平らなので引いたフルーツに左右されにくいデメリット
・スイカとメロンの間にフルーツが落ちてしまうことが多い
・パイン、モモ、梨の置き方を覚えておかないとスペースが足りなくなる
・ひとつ目のスイカが角にある状態なのでそれまでの整地が難しい
【ポイント】
この型でダブルスイカを達成するためには、スイカの上にパイン、メロン上に桃、ど真ん中に梨を押し込んでおくか、画像のように上に梨を作る必要があるためスイカ、メロン、パイン、桃はしっかりと壁に付いている必要があります。ただし、メロンとパインの間にはブドウが入っていても問題ありません。
ふたつ目 メロン下型
メリット
・スイカひとつ目ができてすぐ下に転がってるフルーツを利用して作ることができるのでそれまでの整地がそこまで難しくない
・メロンの上に桃以上ができると、スイカとの間のブドウがストッパーになる
・スペースがスイカ下型よりやや広いデメリット
・メロンがスイカの下にあるのでメロンの上にフルーツをたくさん挟めてしまうと最終的にメロン同士が付かなくて詰んでしまう
・最終盤でのフルーツの引きが悪かったときに処理が難しい
【ポイント】
メロンひとつ目を下で作っている最中に、メロンより外側にチェリー以外を置くと、メロン同士がつかなくなる可能性が高くなるのでなるべくチェリーひとつで納めるようにしましょう。さらにはふたつ目のスイカを作った瞬間に、パインとスイカの間の上とパインの右上に乗っているフルーツがメロンの上に落ちてしまう可能性が高いので注意が必要です。
3つ目 垂直型(雪だるま型)
メリット
・スペースを確保できるので、最上部で詰みづらい
・ポップコーン現象になりにくいデメリット
・スペースは縦に広く、横幅が狭いので、引いたフルーツの運に左右されやすく、その上で時差置きや的確な判断ができる技量が必要
・メロンが転がらないように置かなければならない
・地面にフルーツを転がしていないことが条件なので狙って作ることが難しい
【ポイント】
垂直型を意図的に発生させるコツは、まずスイカ下型を作ってからメロンの上にフルーツを置かず、スイカの外側から小物などで押してあげること。そうすると動いてくれて垂直型になります。メロンが転がらないようにするには、スイカとメロンの間にある程度フルーツを置いておきましょう。
以上、「ここだけは押さえておきたい!」というポイントや、ゲーム慣れしてなくても意識しやすいところなどをまとめてみました!
『スイカゲーム』はとても奥が深く、すべてを解説することはできませんでしたが、皆さんの参考になれば幸いです。