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敵味方が「凍結」必至の極寒決戦! 『Wizardry Variants Daphne』Lv70解禁&第4の奈落として登場する雪山遭難ダンジョンを先行プレイ

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『ウィザードリィ』(Wizardry)は1981年に第1作が登場し、ロールプレイングゲームの面白さを世界中に広めた作品である。いまや常識となった“RPG”のご先祖様のような存在だ。

そんなWizardryだが、じつは本当にすごいのは、44年もの歳月が経っても“過去の伝説”に成り下がっていないことだと筆者は考えている。いまも新作タイトルが作られ、多くのゲーマーを夢中にさせているのだ。

『Wizardry Variants Daphne』第4の奈落「雪山」を先行プレイ。遭難したキャラが凍えて一言も喋れなくなった…_001

ドリコムが2024年10月に正式サービスを開始したダンジョンRPG『Wizardry Variants Daphne』(以下、ウィズダフネ)は、そんなWizadryシリーズの最新作である。

ウィズダフネの各種システムはあまりにも意欲的すぎるというか、むしろ野心的すぎるというか、ダンジョンRPGに導入したら面白そうなシステムを、開発者が思うがまま片っ端から詰め込んだような作品である。
それだけに、正式サービスの開始直後は致命的なバグが多く、まるでネトゲ注目作を彷彿とさせるカオスな惨状に、大半のプレイヤーたちが阿鼻叫喚となっていた。本作に期待していた熱心なWizardryファンほど、これには落胆したことだろう。

だが、アップデートを重ねてバグはひとつずつ潰され、開発者の理想が現実となったことで、プレイヤーからの評判が少しずつ変わってきた。そして1周年を迎えたいま、スリリングなRPGを求めるコアゲーマーに向けて、胸を張って勧められる作品となっている。

『Wizardry Variants Daphne』第4の奈落「雪山」を先行プレイ。遭難したキャラが凍えて一言も喋れなくなった…_002

そんなウィズダフネのメインコンテンツであるダンジョン「奈落」の第4弾が、満を持して12月中旬に登場する予定だ。本稿では、この奈落を先行プレイして得られた情報をお届けする。

文/kawasaki

※この記事は『Wizardry Variants Daphne』の魅力をもっと広めたいドリコムさんと電ファミのタイアップ企画です

第4の奈落は雪国。北方の地にて稀少鉱石の謎に挑む

今回の先行プレイでとくに印象に残ったのは、第4の奈落のストーリーが、これまで以上にミステリアスだったことである。まずは、そのあらすじを紹介しよう。

第4の奈落の舞台となるのは、ヴァレオン大草原のさらに北にある、深い雪に覆われたイスベルク地方だ。仮面の冒険者は各勢力の首脳から、イスベルクの拠点のひとつ「イシズミ村」でしか採掘できない鉱石の回収を命じられる。

このイシズミは、かつて鉱山地域として栄えていたが、いまや寂れて久しい。現在は住民がほとんどおらず、悪魔に呪われるという不気味な言い伝えもある。

しかも依頼の詳細は、見渡す限りの草原が広がるなか、王国騎士団長であるディランハルトから直接聞くことになる。つまり、他の誰にも聞かれるわけにはいかない、国家機密レベルの秘匿事項ということだ。

ディランハルトからの指示は、イシズミにて極めて稀少に得られる「カナリア結晶」を持ち帰ってほしい、というものだった。そうして仮面の冒険者は、この地に隠された深い謎に迫っていくことになる。

放置するとあっという間に凍え死ぬ厄介な「凍結」

第4の奈落のダンジョンRPGとしてのシステム面に目を向けると、序盤から中盤にかけては、屋外エリアの雪原が舞台となる。

この一帯は天候が非常に悪く、全体的に視界が悪い。しかも吹雪が強いことから、多くの場所で地図やミニマップを開けないのだ。
吹雪いていない場所で準備を整え、少し探索したら戻って再度マップを注視するという、まるでリアルで地図を片手に雪山遭難しかけているようなプレイフィールである。

そしてこの吹雪は、バトルにも大きな影響を及ぼしている。

戦闘中は「吹雪」がターンを迎えるたび、敵味方の全員がデバフを受ける。このデバフ「凍え」状態は10段階あり、各段階に応じた命中率・回避率・行動速度などが減少する。
要は、ターンが進むにつれ、敵味方が凍えながら戦う羽目になるわけだ。

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さらにデバフの段階が進むと、ステータスが「凍え」→「凍結」へと変化する。
凍結状態に陥ってもそれだけでは死なないが、この状態の相手への直接攻撃時に「氷割り」と呼ばれる効果で大ダメージを与えられるケースを何度か見た。もしかすると、凍結カウントが進むと「氷割り」の発生率も上昇するのかもしれない。

そして極めつけに厄介なのが、このデバフは戦闘終了後も解除されないという点だ。なにも対処をせずにいると、冒険者たちは戦闘を重ねるにつれ確実に凍えていく。
ちなみにユニーク(といったら彼らには申し訳ないが)だったのが、冒険者一行の姿は次第に雪で真っ白になり、仲間たちもボイスを一切喋ら(れ)なくなる。もう見るからに不憫なのだ。

凍結のデバフを解除するか、それとも継続させるか

第4の奈落で待ち受けるモンスターのレベルは、これまでのキャップを超えた「61以上」である。ただでさえウィズダフネのゲームバランスは絶妙にシビアなので、戦闘時は「凍結」のデバフへの対処次第で勝敗が大きく分かれるだろう。

『Wizardry Variants Daphne』第4の奈落「雪山」を先行プレイ。遭難したキャラが凍えて一言も喋れなくなった…_012

さまざまなキャラを取っ替え引っ替えしながらプレイして気付いたのだが、一部の魔法属性は「凍結」に関して特に有効である。

たとえば、「火属性」が凍結状態の敵に対して大ダメージを与えられるのは、多くの人のイメージどおりだろう。しかし、これは同時に要注意でもある。というのも、火属性の攻撃を食らった敵は、凍結カウントが解除されてしまうのだ。そのため、開幕でマハリトなどの火属性攻撃を行うことがベストな選択肢とは限らない。

そしてもうひとつの有効属性は「水属性」だ。与えられるダメージは他と大きく変わらないように見えたが、このときは「凍結」のカウントを進めることができた。水属性の範囲攻撃を連発すれば、カチンコチンで動きが鈍くなった相手を一方的にボコれるだろう。

つまり、短期決戦あるいはトドメを狙いに行くのなら火属性、そして長期戦に持ち込むなら水属性が効果的といえる。

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じっさい、筆者のパーティーの魔術師は、最初はエカテリーナ(土属性)を選んでいたのだが、とある中ボスにコテンパンにやられてしまっていた。そういったなか、上記を踏まえてフルート(水属性)に変更し、攻撃魔法のマミガルを使いまくることで、行動速度減少のデバフによってかなり有利に進められた。

それと、第4の奈落は出現する敵の数が全体的に多い点も覚えておこう。
アーシャをはじめとした範囲攻撃魔法の使い手はもちろんだが、とくに注目してほしいのはエルヴィンである。彼の継承スキル(※貪食の炎:敵の数が多いほどダメージが増加する火属性の攻撃魔法)は、この奈落で大活躍するはずだ。

凍結に関してもうひとつ押さえておきたいのは、エリア内のごく一部で“温泉”が沸いており、これに触れることで凍結カウントを解除できること。
この場所を行ったり来たりしながら戦うことで、敵にだけ凍結カウントを押しつられるのは大きなアドバンテージとなる。

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編集者
元4Gamer。『Diablo』 『Ultima Online』 『EverQuest』 『FF11』 『AION』等々の、黎明期のオンラインRPGにおける熱狂やコミュニティ、そこから生まれたさまざまな文化は今も忘れられません。

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