グラビティゲームアライズの『信長の野望 天下への道』は、コーエーテクモゲームスの『信長の野望·天道』の正式ライセンスを受けてKingnet、テンダゲームスが開発する、MMO歴史戦略シミュレーションゲームだ。プレイヤーは戦国時代の領主となり、選んだ大名勢力の一員として仲間と協力し、領地を広げ、そして天下統一を目指す。
そんな本作は、12月17日に「シーズン3」開幕に伴う大型アップデートを実施し、12月18日に“ハーフアニバーサリー”を迎えた。これらを記念したキャンペーンも開催されるので、半年間ガッツリ遊んできた人も心機一転してプレイできるし、このタイミングで新たに参戦するのもアリだろう。
今回は、これらのアップデート内容を中心に、本作についてあらためて紹介しよう。
文/kawasaki
特定の区間をつなぎ戦局を変える「道路」の敷設と「猛将出撃」
今回のアップデートにおけるテーマは「戦略の多様化」と「武将の新たな活用」といえる。それらの内容を順番にチェックしていこう。
戦場の風景を大きく変える可能性を秘めているのが、プレイヤーが特定の区間に新たな「道路」を自力で敷設できるようになったことだ。この新ルートは、中立建築である「城砦」を占領することで接続され、一度完成すれば全プレイヤーが通行可能となる。
これにより、従来のルートに縛られない移動が可能となり、攻城や防衛における戦略の幅が大きく広がるだろう。
また、新たな政策として実装された「猛将出撃」は、戦線の膠着状態を打破する強力な一手となり得る。この政策を発動すると、指定した敵拠点に向けてランダムなNPC部隊、すなわち「猛将部隊」が出撃し、一定時間攻撃を仕掛け続けるのだ。
さらに、この猛将部隊が時間内に撃破されず生存していた場合、対象拠点の総耐久値を一定割合減少させる効果も。このNPC部隊は、別の政策「猛将強化」でレベルアップさせられるため、勢力の戦略資源として重要な役割を果たすだろう。
“二軍落ち”の武将に光明が。育成の限界を突破する新システム
手持ちの武将の活用方法が大幅に拡張された点は、特に長期間プレイしてきた人にとって朗報といえるだろう。
MMO戦略シミュレーションのジャンルでは、プレイ時間に応じて手持ちの武将が増えていく。そのうち“二軍落ち”してしまうSSR武将の使い道は大きな課題であった。
この課題を解消するのが、今回新たに登場する新システムの「抜擢武将」と「典籍戦法」である。
まず「抜擢武将」では、所有するSSR武将を12名預けることで、進化段階がワンランク上の特別なSSR武将を入手できる。この特別な武将は、従来のSSR武将とは異なり進化が合計6回行えるほか、最初から振り分けポイントを10獲得し、さらに兵力上限も300増加している。12名のコストに見合った強力な武将で、主力部隊のさらなる強化に直結するだろう。
なお、この機能は「消費」ではなく一時的な「預け入れ」である。そのため、使いたい武将を預けてしまった場合でも、あとから入れ替えることも可能だ。気軽に試せる点もユーザーフレンドリーといえよう。
次の「典籍戦法」は、条件を満たした複数の武将を選択し、新たな強力な戦法を獲得できるシステムだ。これらの戦法は特定の武将にちなんだ強力な性能を持ち、獲得後は通常の伝授戦法と同じく、ほかの武将に習得させられる。
これまで出番が少なかったSSR武将たちにも、部隊のキーとなる戦法という形で活躍の場が生まれることになり、結果として武将の資産価値が大きく高まった。
細かなプレイ環境の改善や「シーズン3」開幕も
新機軸のコンテンツとしては、「試練」なるものが実装された。
これは、編制した1部隊でNPC部隊を次々と撃破していく、ステージクリア型のコンテンツである。より長く戦える強力な編制が求められ、最高到達ステージのランキング機能も用意されており、武将育成の成果を試す新たな目標となるだろう。
そのほかには、筆頭家老の問責が困難な状況を回避するための「次席家老」という新たな勢力役職の拡張や、砂金を消費して最大レベルの珍品装備をさらに強化できる「鍍金(めっき)」など、半年プレイしたベテランにとって「かゆいところに手が届く」ような細かなアップデートも多く行われている。
本作ではMMO戦略シミュレーションではおなじみの、“シーズン制”が採用されている。念のため説明すると、これは一定期間を区切りとしてゲームを進行させ、最終的な目標である天下統一の達成を持って終了し、次のシーズンへと移行するという仕組みだ。
また、新規サーバーが毎週木曜日にオープンしているため、そのタイミングで加入した全プレイヤーが横一列の状態でスタートを切ることになる。今から始めてもまったく問題はないので、もし本稿を見て興味を持ったら、この機会に『信長の野望 天下への道』をプレイしてみてはどうだろうか。










