PHILIPSのゲーミングモニター「Philips Evnia 27M2N6501L/11 OLED Gaming monitor」に驚かされた。光や色の見え方まで含めて、画面全体のリッチさが一段と引き上げられたようである。
たとえば色彩豊かな一枚の写真が、このモニターによってより鮮やかに映る。本機が売りとしている特徴のひとつは色彩の再現性の高さ、つまり実際の映像と印刷時の差が少ないことだ。筆者も記事用画像の現像や調整などを仕事として行っているが、クリエイティブ面ではこうした細かな差の影響が大きい。

こうした細かな色の再現性は、もちろんゲームプレイでもパフォーマンスを発揮する。特に本機は、QD-OLEDならではの“黒の表現”の強さがある。暗闇はきちんと暗く、光源やエフェクトはより鮮やかに浮かび上がる。ホラーゲームでは光の届かない暗部への不安が増し、夜景や光のコントラストが印象的なタイトルは、画面全体がぐっと引き締まる。
ゲーミングモニターとして位置付けられてこそいるが、クリエイティブ用途でも実用的過ぎる十分な手応えを確かに感じられた。
筆者はホラーゲームが苦手だが、遊びたい欲求自体はある。怖くてプレイが進まないだけであり、「仕事」であれば割り切って遊べるめんどくさいゲーマーだ。その結果、本機の色彩表現で、怖さマシマシのホラゲを味わうことになった。
今回は、PHILIPSからこの「Philips Evnia 27M2N6501L/11 OLED Gaming monitor」をお借りして、そこで感じた“黒”の没入感を中心に本機の魅力をご紹介。本機ならではの映像表現と、クリエイティブ用途での使い勝手を実際に体験した感想をお届けしていく。
※この記事はPhilips Evnia 27M2N6501L/11 OLED Gaming monitorの魅力をもっと知ってもらいたいPHILIPSさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
ゲームだけじゃない。写真現像でも頼れる色再現に驚かされた。クリエイティブにも頼れる一台で普通にほしい
本機を使ってまず感じたのは、本機はゲーミングモニターでありながら、クリエイティブ系モニターとしての用途にも優れているということだ。
やはり、ゲーミングモニターと聞けば、高リフレッシュレートや応答速度、暗所の視認性といったゲーム向けの性能に目が行きがちではないだろうか。しかし、本機はQD-OLEDならではの黒の沈み込みに加えて、色の見え方もかなり豊かなのである。
ゆえに、本機を使えば使うほど「これ、普通に仕事でも欲しいな……」と思わされた。それだけ色彩の再現性と解像度のバランスが素晴らしい。


安心材料の一つになったのが、同梱されていた工場出荷時の色調整レポートである。筆者の手元に届いた個体では、平均「Delta E 0.44」という結果が示されていた。
Delta Eは、ざっくり言えば「表示される色が基準からどれくらいズレているか」を示す数値だ。数値が「0」に近いほど色の差が少ないと考えてもらえばいい。平均Delta E 0.44という結果は、少なくとも筆者のように取材写真のRAW現像やWeb記事用の写真調整を行う用途では、かなり心強い。

取材においては速報性を重視し、現像は撮って出し(未編集)の写真を使うことも多い。しかし、締切に余裕があったり、イベント系の取材でステージに登壇するゲストやコスプレイヤーの写真については、ギリギリまで色味や明るさの見え方を調整するRAW現像を行う。
通常のモニターでは特に色味の差が顕著に出やすい。こちらが調整したつもりでもWeb掲載時にスマートフォンで見ると、想定とは全く異なる発色をしている場合がある。編集者が使用するPCで見ても、同様に筆者の画面とは異なる見え方をしていることだろう。
こうした事故を防ぐために、色の再現性が求められるワケだ。
モニター側の調整にあれこれ膨大な時間をかける手間を考えると、フォトグラファー向けのカラーマネージメントモニターが欲しくなる。
しかし、当然ながらそうしたモニターは安くはない。フルHD解像度のものでも家庭用ゲーム機が買えるし、それ以上の解像度を求めれば、もはやカメラレンズやカメラ本体と同等の価格水準だ。値段を聞いたらきっと別の使い道が思い浮かんでしまう。
筆者はプロカメラマンではないので、そこまではこだわれない。だからこそ、本機のように工場出荷時点で色の再現性が高く、簡単なセットアップだけでカメラ写真と近い写り方を実現できる本機には魅力を感じた。
地味に便利な機能もある。それがディスプレイ側で画面の一部を拡大表示できる機能「スマートスナイパー」だ。FPSなどで遠方を詳しく確認したい際などにも有用な機能だと思うが、画面の中央を大きく確認できるのは、写真現像や画像チェックで使い道がある、かもしれない。
たとえば、ピントが合っているか、細部が潰れていないかなど、いちいち編集ソフト側で拡大率を変えなくても、ディスプレイ側の機能で補助的に確認できそうである。

もちろん、プロカメラマンの商業シーンで、厳密な印刷物の色合わせや、プロダクションレベルのカラーマネジメント環境を、本機1台で完結できるとは言えない。
ただ、日々の取材写真を現像し、明るさや色味を整え、記事用の画像として仕上げる作業においては、本機の表示がごく自然に見えてありがたい。ゲームとカメラが趣味なユーザーには強力な相棒になるはずだ。
無論、映像編集のカラーグレーディングといった意図する絵づくりでも、十分な活躍が見込めると思う。こうした汎用性の高さゆえに「普通にほしい」と、感じた次第である。
ホラゲがえぐいほど怖い「純黒」の魔力。QD-OLEDのコントラストでゲーム体験が変わりそう
本機最大の特徴が「QD-OLED(量子ドット有機EL)」の存在感だろう。
これは、より深い「黒」の表現を実現するOLED(有機EL)に、広色域・高色純度を特徴とするQuantum Dot(量子ドット)の色変換技術を組み合わせたディスプレイ技術だ。
ごく簡単にまとめると、色彩表現の豊かさと黒の表現の強さを両立した技術であり、ゲームの没入感をワンランク引き上げてくれる。その真価が最も発揮されるのは、3Dグラフィックのタイトルをプレイするときだろう。
ここで言う“黒が強い”というのは、モニター電源が消えているのではないかと勘違いするほどの「純黒」の状態だ。ロード時間が長く続くと本当に心配してしまう。
深みのある黒を求めるのであれば、通常の有機ELでも近い効果は得られる。黒の沈み込み自体は、有機EL系パネルに共通する特徴だからだ。
ただ、QD-OLEDは、そこに量子ドット由来の鮮やかな色彩表現が加わる。ゆえに、ホラーゲームの暗部周辺における微細なコントラストが、より強く体感できるというワケだ。簡単に言えば、明暗のメリハリがわかりやすいモニターだということになる。
この色彩表現が、ホラーゲームをプレイ中、オブジェクトにかかる光と、そこに浮かび上がった陰の明暗差で、非常に不気味な絵づくりをしてくれる。
ただでさえホラーゲームが苦手なのに「もう先に進みたくねぇよ」となる。もっと言えば、「ここ絶対なんかでるじゃん」といった雰囲気をより強調するのだ。地獄か。
モニターの紹介のためにホラゲをプレイしている筆者だが、ホラゲの怖さが相乗効果的に上がった気がして、ついつい足が止まってしまう。やっぱり怖いものは怖い。仕事なら割り切れるとか豪語していた自分がバカらしい。

モニターの“黒の強さ”が活きるのは、なにもホラーゲームに限った話じゃない。暗い場面と明るい場面の差がはっきり出るということは、光源やエフェクトの存在感もより引き立つということだ。
たとえば、夜の街や洞窟内のたいまつ、暗い森に差し込む月明かりなど、明暗差がプレイヤーの没入感を高めてくれるシーンは多い。画面全体がぐっと引き締まって見えると思う。『ゼンレスゾーンゼロ』や『鳴潮』のように、キャラクターのアクションやエフェクトが画面を彩るタイトルでは、暗部の沈み込みで光の演出がより鮮やかに見える。
『黒神話:悟空』のように重厚な空気感を持つアクションゲームも、この表現はかなり映えた。洞窟や寺院、森の奥といったほの暗いロケーションでは、影の深さが画面全体の密度を高めてくれているようだ。もともとの表現力が豊かなAAAタイトルほど、こうした出力の差も出やすいのかもしれない。

本機のQD-OLEDは、「暗い場面が黒く見える」だけのモニターではない。暗い場所はしっかり暗く、かつ光源はきちんとプレイヤーの目を引く鮮やかさだ。
ちなみに筆者が普段使用しているモニターは、ネット通販で購入したメーカーすらよくわからないフルHDのモバイルモニターである。モニターを並べて比較すれば、その差は歴然だと思うのだが、並べてなくても明らかに本機の方がリッチに見える。


また、ゲーミングモニターを謳うだけに「240Hz」の高リフレッシュレート対応が嬉しい。 対戦系のFPSでは、特に高いフレームレートにこだわるユーザーが多いからだ。解像度も2,560×1,440pxのQHDと申し分ない。
フルHDから約1.78倍の画素数は、どんなゲームでも十分綺麗に見える。これだけ色彩豊かな表現が可能なモニターなら、映画やアニメの迫力も一層増すかもしれない。
あ、もうダメ。怖い。
視認性を高める補助機能もゲームプレイを支えてくれる
最後に、先述したゲーミングモニターらしい補助機能を紹介して締めよう。
まずは先ほど挙げた「スマートスナイパー」だ。画面に拡大鏡を表示し、画面中央部を最大「2.0倍」大きく表示できる。
FPSでは、スナイパーライフルでターゲットを狙うのに活躍しそうな機能ではある。便利そうな反面、拡大鏡の表示位置が完全な死角となる上、表示をオフにしたい場合は、モニター本体の操作ボタンを直接操作する必要があり、タイムロスに繋がる場合もあるだろう。

続いて紹介するのが「スマートクロスヘア」。いわゆる画面中央に照準を表示する機能で、FPSやTPSをプレイする際に狙いをつけやすくしてくれる。しかも、背景色に応じてクロスヘアの色が補色に変化する。明るい場所でも、暗い背景でも目標を見失いにくい。
これら2つの機能は、ゲーム側のUIやレギュレーションとの兼ね合いがあるため、競技性の高い場面で使う際は注意が必要だろう。ただ、シングルプレイのFPSやアクションゲームであれば、狙いをつける感覚を補助してくれる機能として便利ではある。

最後が、暗いシーンで効果を発揮する「スタークシャドウブースト」だ。
この機能は、明るい部分を極端に白飛びさせることなく、暗部の視認性を高めてくれるもの。こちらはアクションゲームやシューティングゲームに限らず、どのようなゲームでも、暗所のディテールを見えやすく調節してくれるという特徴から、比較的汎用性が高い。


一通り触ってみると、「Philips Evnia 27M2N6501L/11 OLED Gaming monitor」は、単にスペックの高いゲーミングモニターというだけではないことがわかってきた。遊びも仕事もバランス良くやり遂げる“優等生なモニター”だ。
ホラーゲームを本気で怖くしてくれる黒表現に加えて、写真現像にも活かせる豊かな色の再現性。その両方をデスク上で味わえるのは、なかなか贅沢じゃなかろうか。少なくとも筆者のように写真撮影にそこそここだわるゲームライターには、マストな1台だと言える。返却するのが惜しいくらいだ。
なお、7月7日よりPhilips EVNIAはAmazon Prime Dayの先行セールに参加するという。数量限定とはなるものの、人気製品や新製品などがセール対象になるとのことなので、興味があれば特設のセール情報ページで、どの商品が値引きの対象となるかをチェックしておくといいだろう。セールは7月13日まで開催される予定だ。









