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FFXIで人生を踏み外した記者が『Wizダフネ』のFFXIコラボを遊んだら、あまりの解像度の高さに打ちのめされた話。レリック、NM、そして「終身刑」まで再現した酔狂なコラボを徹底解説

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他社コラボの解禁第1号が、なぜ24年前のMMORPGなのか

そして、その初となる社外IPとのコラボ相手として選ばれたのがFFXIである。
このチョイスが、意味不明に映る人も少なくないだろう。

冷静に考えてほしい。FFXIは24年前にPlayStation 2向けにサービスを開始したMMORPGである。せめて同じMMORPGジャンルで考えるにしても、もっとこう、あるだろう。いろいろと。

FFXIで人生を踏み外した私に、『Wizダフネ』のFFXIコラボを語らせてほしい_023

ではなぜ、FFXIだったのか。
詳しくは対談記事を読んでほしいが、キーワードは「冒険」「スリル」だ。

ダフネの金山圭輔ディレクターはFFXIのサービス初日組であり、当時における冒険とスリルの強い思い出がある。その体験が胸に刻みこまれ、ゲームクリエイターとしてのキャリアを重ね、そして約四半世紀が経ったいま、あの冒険とスリルを違った形で実現したいと思い、ダフネを手掛けたのだ。

この答えに、筆者は深く納得した。

なにしろ筆者自身、FFXIで人生を踏み外したうえに、誰に頼まれるまでもなくダフネにハマっている。MMORPGとダンジョンRPG、ジャンルは全然違うのに、だ。
両作の根っこに同じものが流れていることは、身をもって知っていた。

スマホゲーム業界では、世界観の裏付けなしに人気作品とコラボするのが常識になっている。新たな人に作品を届けられるし、「ビジネス」的な側面を考えればメリットしかない。

しかしそれは、知名度にあやかっているだけ、という見方もできるだろう。ごく個人的なことをいえば、筆者はそういうコラボにはノれない。世界観がないがしろにされたようで、興が削がれてしまうのだ。我ながら、かなり面倒くさいタイプのファンだと思うが。

その点、今回のダフネ&FFXIコラボには、ちゃんと意味がある
かつてのFFXIも、いまのダフネも、冒険や驚き、そしてリスクを味わえるように設計されている。ジャンルは違えど、同じ哲学で作られたゲーム同士──キャラ人気にあやからない、お互いの価値を高め合えるコラボなのだ。

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だからこそFFXIプレイヤーには、ダフネを胸を張って勧められる。

こういうコラボなら大歓迎だし、これからもどんどんやってほしい。
むしろ、ダフネがコラボをしたくなるIPなら、たとえ知らない作品でも、それを機に触れてみたいとさえ思う。筆者もまた、ゲームに対して冒険や驚き、そしてスリルを求めているからだ。

「大盤振る舞い」は、計算ずくである

今回のコラボ内容についてひととおり把握できたので、もう少し踏み込んで紹介したい。

バランス面に関しては、想像以上にしっかりと練り込まれている印象だ。

とくに注目してほしいのは、新規・復帰プレイヤーが、かなりのブースト効果を得られること。装備品はゴロゴロとドロップするし、体感では「本来のパーティーの実力より2~3ランク上」の装備が、お手軽に入手できる。今回のコラボイベントを頑張れば、その後のメインストーリー「奈落」は大分進めやすくなるだろう。

特に唸らされたのは、レリックの性能である。レリックと名乗るだけあって性能はピカイチで、一部の有用な課金アイテムすら上回っているのには驚かされた。

これらを不要と言い切れるのは、すでにダフネを徹底的にやり込んで課金武器の追加護を厳選しているような極一部のプレイヤー──つまり、FFXIで真っ先にレリックを鍛えていたような人種だけである。

では、入手の手間はどうか。結論からいえば、FFXIほど理不尽な終身刑ではない。
仕組みをきっちり理解すれば、ライトからコアまで、かけた手間に応じた成果をきちんと得られる設計だ。今回のコラボを機に始めるような人でも、1本目のレリックに必要な素材は割とあっさり集まる。

この性能で、この手間である。コストパフォーマンスで見ると、「破格」といっていい。

正直にいうと、これほどまでの大盤振る舞いは予想外で、少々「やりすぎ」ではないかという懸念もあった。

ダフネは元々、コアさを持ち味とするダンジョンRPGで、約2年間の運営のなかでも極端なインフレはほとんど起こっていない。実際、今回を機にダフネを始めたプレイヤーのなかには、1週間から10日程度で第四の奈落まで到達している人もいる。
ダフネが大切にしてきたスリルが、失われないだろうか。

……だが、運営型サービスは、新たなプレイヤーが参加してくれないことには、いずれ先細りしてしまうのだ。ただでさえシビアさをウリにしている、つまりハードルが高いダフネでは尚更である。
外から新しい人を連れてくるために、ときには大胆な施策も必要だろう。

もっとも、これが常態化するようならダフネらしさは死ぬ──が、これまでの運営を見てきた身としては、そこはまったく心配していない。

ダフネがバランスを大切にしてきたからこそ、今回の大盤振る舞いが生きている。いまのダフネの盛り上がりには、古参のプレイヤーこそ驚いているのではなかろうか。

この酔狂は、必然だった

今回のイベントは、ビジネスというよりは、どちらかというと酔狂に映るかもしれない。
しかし筆者には、ドリコムはかなり綿密な計算を行っていたように見える。今回の各種システムとバランス、そしてプレイヤーの反応を見るに、その計算は見事に的中している。

端からは酔狂に見えるほど自由なコラボが、きっちりビジネスとしても成立している。こんな幸福な話はない。

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今回のコラボイベントは9月10日まで実施される。この記事を読んで興味を持ったFFXIプレイヤーなら、今から始めても遅くない。少なくともレリック1本分の素材を集めるくらいの成果は狙えるはずだ。存分に楽しんでほしい。

そして逆にダフネプレイヤーは、同様に「冒険」と「スリル」に重きを置いた作品が、今から24年前にMMORPGとして登場したことを、頭の片隅に置いてもらえれば幸いだ。
今のFFXIはソロプレイでも遊べるように進化しているので、レリックの強化・打ち直しが一段落した頃にでも、調べてみてもらえると個人的に嬉しい。

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現在のFFXIは、大半のコンテンツをソロプレイで楽しめるように進化している。画像は「フェイス」というシステムを使って、ザイドやプリッシュ、ライオンらを呼び出して擬似パーティで共闘しているところ。ダフネで彼らを気に入った人はFFXIでも一緒に冒険できる

このコラボは遊べば遊ぶほど、じわじわと嬉しさが込み上がってくる。記事冒頭で「偶然(?)」と書いたが、少なくとも筆者にとっては偶然ではなく「必然」であった。

──と、ついつい感傷的になってしまうが、最後にひとつ、釘を刺しておきたい。
本来のダフネは、こんなにヌルいゲームではない。コラボイベントで一時的に緩和されているが、その真価はシビアさであり、リスクである。

次の奈落を、震えて待て!

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編集者
元4Gamer。『Diablo』 『Ultima Online』 『EverQuest』 『FF11』 『AION』等々の、黎明期のオンラインRPGにおける熱狂やコミュニティ、そこから生まれたさまざまな文化は今も忘れられません。

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