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『マビノギモバイル』先行プレイ。ほのぼの系の見た目を裏切る“打撃感マシマシ”のバトルと、知らない誰かとゆるく繋がる「偶然の出会い」が心地いい

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韓国で「大韓民国ゲーム大賞」の最高賞・大統領賞を含む3冠。配信当初は両ストアの売上ランキング1位。数字だけ見れば、文句のつけようがない大ヒット作だ。

だが、正直に言えば筆者は少し疑っていた。20年以上愛されるMMO『マビノギ』の看板を背負った新作が、モバイルで“あの空気”を再現できるものだろうか──と。

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結論から言うと、いい意味で裏切られた。ほのぼのとした見た目からは想像もつかない“打撃感マシマシ”のバトルと、知らない誰かとゆるく繋がる仕掛けの数々。

ネクソンとdevCATが手がける『マビノギモバイル』は、シリーズの“暮らす楽しさ”を受け継ぎながら、現代向けに組み直された確かな手触りを備えていた。

本作は2025年3月の韓国サービス開始を皮切りに、今年7月には台湾・香港・マカオへ展開。そして本日8月24日(月)、日本国内でも事前登録の受付がスタートした。9月17日(木)開幕の「東京ゲームショウ2026」への出展も決定している。

今回、電ファミはメディア合同試遊会にて、日本サービスに先駆けて本作をプレイする機会を得た。本稿では、開発・運営チームによるプレゼンとあわせて、実際に触れて感じた『マビノギモバイル』の魅力、そして質疑応答で語られた本作の目指す方向性をまるっと紹介していく。

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取材・文/そりす
編集/kawasaki

『マビノギ』らしさを受け継ぎ、現代向けに再構築

ゲームの試遊に先立ち、devCAT代表のキム・ドンゴン氏、ディレクターのイ・ジンフン氏、そしてネクソンで日本事業を担当する川島朋也氏らから、『マビノギモバイル』の概要や開発コンセプトがプレゼンされた。

まず、『マビノギ』は2004年の韓国でのリリース以降、20年以上にわたってサービスが続くネクソンの代表的なIPのひとつだ。日本でも2005年からサービスが続いている。バトルコンテンツだけではなく、生活やコミュニティを重視した「ファンタジーライフ」を掲げ、競合のMMORPGとは異なる立ち位置を築いてきた。

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devCAT代表 キム・ドンゴン氏

『マビノギモバイル』では、そうしたシリーズならではの感性や生活感を受け継ぎつつ、グラフィックやUI、バトルのテンポなどを現代のプレイスタイルに合わせて再構築しているという。

PC版で親しまれてきた物語の雰囲気や主要な要素を継承しながら、モバイル版ならではのストーリーや演出も盛り込まれている。

イ氏は、本作の開発にあたって「もし別の世界で暮らすことができたなら、そこにずっと住み続けたいと思えるか」という問いを長く考えてきたと説明した。
戦闘や育成だけではなく、好きな服を着たり、音楽を演奏したり、生活そのものを楽しんだり、偶然出会った誰かと一緒に冒険したりと、『マビノギ』の世界で過ごすすべての時間をひとつの体験に成立させることを目指したという。

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devCATディレクター イ・ジンフン氏

道中で気になる風景があれば足を止め、音楽が聞こえれば耳を傾け、面白そうな出来事があれば寄り道してほしいと明かした。効率よくコンテンツを消化するだけではなく、『マビノギ』の世界で暮らす感覚を楽しんでほしいのだという。

システム面では、シリーズらしい生活・交流要素が多数用意されている。一定時間ごとにNPCから依頼を受けるアルバイトをはじめ、家具を飾って自分だけの空間を作れるマイホーム、料理をシェアしたり仲間と集まったりできるキャンプファイヤー、演奏や合奏、豊富なエモートなど、戦闘以外の時間も楽しめる仕組みが盛り込まれているとのことだ。

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また、ダンジョン攻略中に同じ場所へ挑戦しているほかのプレイヤーと偶然出会い、そのまま共闘できる「偶然の出会い」も本作を象徴するシステムのひとつだろう。最初からパーティを組むのではなく、冒険の途中で生まれる自然な交流をゲームシステムとして取り入れている。

PC版『マビノギ』をそのまま小さな画面へ移植するのではなく、シリーズが長年培ってきた“暮らす楽しさ”を残しながら、新しい世代にも触れやすい形へと組み直したのが、『マビノギモバイル』というわけだ。

日本展開の際には豪華声優陣によるキャラクターボイスも楽しめるとのことで、キャストの発表も順次解禁されていくことを川島氏は語った。なお、今回の試遊でも、日本語版でのキャラクターボイスを確認することはできた。

プレゼンでは、リリース後50日で100万ダウンロードを突破したことなど、韓国における実績もあわせて紹介された。

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見た目はほのぼの、バトルは爽快! “やさしさ”漂う世界で味わう想定外の手ごたえ

今回の試遊会では、PC版とモバイル版(iOS版)をプレイすることができた。ただ、試遊時間の関係で、あくまで「触り程度」の感想になっていることはご容赦いただきたい。

まずはゲームを開始してクラス(職業)を選び、早速キャラクタークリエイトへと移る。そこで目についたのは、身長や体型を自由に変更できるということ。体格の良いマッチョから、真逆のぽっちゃり系までいける。

さらにヘア、目、口、顔の形、頭の飾り、目の飾り(眼鏡)、体の飾り(タトゥーや傷跡など)と、各種パーツが豊富。これは中々にこだわれそうだ。

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ちなみに今回筆者が選んだクラスは「見習い盗賊」

トラップを仕掛けたり、敵の隙を突くような戦い方ができるという。理由は自分でも分からないが、昔から盗賊系のクラスに惹かれる。

キャラクタークリエイトを終えたら、そのままバトルのチュートリアルがスタートした。正体不明のモンスターたちに囲まれ、その場で拾った気味の悪いナイフで戦う。最初はオートモードも使えないのでマニュアル操作でバトルの感触を掴むようだ。

とはいえ、本作はモバイル向けのMMO。サクッと終わるだろうし、バトルの感触もこれだけではわからないだろう……そう思っていた。

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……。

あれ、思っていたよりも全然イイ。

実際に触ってみると、想定以上の手ごたえがある。キャラクターの攻撃が見ていてスッキリするほど、“打撃感マシマシ”で気持ちがいいのだ。よもやこんな最序盤のチュートリアルパートから、バトルへの期待感が上がるとは思わなかった。

本作は、プレイヤースキルが要求されるような「アクションRPG」ではないが、攻撃を当てている爽快感だけなら限りなく近い。攻撃時のSE、画面を揺らす演出効果、スキルのエフェクトなど、総合的な手動プレイのバトル体験は、期待値をやすやすと飛び越えてきた。

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その後もチュートリアルは続いていき、村での困りごとを解決に導きながら、ゲームの基本をしっかりと学んでいく。初心者が押さえておくべき大事な要素には、簡単なチュートリアル動画も用意されているからありがたい。

しかもこの動画、説明が要点を押さえていてめちゃくちゃわかりやすい。

チュートリアルの説明書きが1度に3行以上表示されるだけで面倒くさくなってしまう筆者でも、このチュートリアルは珍しく苦にならなかった。

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また、スクリーンショットを見てもらえればわかる通り、キャラクターもフィールド上のオブジェクトも、すべてがトゥーンレンダリングされたローポリゴンライクな世界だ。

今流行りのアニメ調に寄せ過ぎず、上手くデフォルメを効かせたビジュアルがとても親しみやすく、差別化ポイントにもなっている。そんな世界には、ある種の「やさしさ」のような雰囲気が漂っているとすら感じる。

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試遊会では、実際にダンジョン攻略を体験することもできた。前項で軽く触れた、ダンジョン内でほかのプレイヤーと自動マッチする「偶然の出会い」システムだ。

誰かと直接パーティを組むのが苦手でも、このシステムを通じて偶発的なマルチプレイが楽しめるワケだ。

友情が育まれるかもわからない、“その場限りの共闘”とも言える代物だが、これくらいゆるい協力プレイの仕組みであれば、ぼっちな筆者も心置きなくダンジョン攻略に挑めそうである。

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他にも限られた時間の中で、釣りや料理、マイホーム機能といった生活系コンテンツまで、軽く触れることができた。これらはやはりMMOには欠かせない要素だろう。

何より、牧歌的な空気感を持つ本作だからこそ、こうした生活系の遊びを自然と受け入れやすいのではないだろうかと思う。

もっとも、これらは表層的な一面に過ぎず、『マビノギモバイル』だからこその楽しみ方がまだまだ存在するはずだ。その辺りについては、今後の続報に注目しておきたい。

開発チームに聞く“新たなマビノギ”の形

試遊を通じて、本作の“手触り”はなんとなく見えてきた。では、『マビノギモバイル』は長い歴史を持つPC版『マビノギ』から何を受け継ぎ、どのような新しい体験を目指しているのだろうか。

ここからは、試遊会とあわせて実施された開発・運営チームへの質疑応答の模様を簡単にお届けする。「偶然の出会い」に込められた狙いや生活コンテンツ、PC・モバイル間のプレイ環境、さらには日本版の展開や韓国版との違いなど、気になるポイントを直接聞いてみた。

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※回答はいずれも開発・運営チームによるもの。

──今回の『マビノギモバイル』は、PC版とは異なる展開を描きつつ、スマートフォンだけでなくPCなどでも遊べる新しい『マビノギ』という理解でよろしいでしょうか。

開発チーム:
はい。PCでもモバイルでも、どちらでプレイしても違和感がないように開発しています。

『マビノギモバイル』はスマートフォンだけでなく、PCやiPadなど、さまざまなデバイスに合わせて動作するように開発しました。また、ゲームパッドでも違和感なくプレイできるよう対応しています。

開発当初からさまざまな画面比率を考慮しており、PCでウィンドウサイズを自由に変更した場合でも、その状況に合わせてUIが変化し、不便なくプレイできるようになっています。

世界観やシステムについては新たに構築していますが、『マビノギモバイル』も既存の『マビノギ』と同じく「吟遊詩人の歌」を軸として作り上げています。核となる主要なストーリーは受け継ぎつつ、『マビノギモバイル』ならではのストーリーも追加しています。

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横持ち・縦持ちの持ち替えがシームレス。

──オリジナル版の『マビノギ』では生産を非常に楽しんでいました。『マビノギモバイル』では、採集やさまざまな生産要素について、増減や新たに調整された部分はありますか?

開発チーム:
PC版『マビノギ』には20年の歴史の中で蓄積された膨大なコンテンツがあります。今回はそれをそのまま追加していくのではなく、整理する形で挑戦しました。

生活コンテンツは『マビノギ』において非常に重要な要素ですので、『マビノギモバイル』では「採集」「加工」「生産」という3つのカテゴリーに整理しています。実際にプレイしていただくと、システムが分かりやすく整理されていることを感じていただけると思います。

また、スマートフォンでも生産が難しくならないよう、簡単に操作できる仕組みも多数用意しています。

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──「偶然の出会い」は、ダンジョン攻略中にほかのプレイヤーと出会い、そのまま一緒にボスまで攻略するシステムなのでしょうか?

開発チーム:
はい。ダンジョンに挑戦している途中で、同じダンジョンを攻略しているほかの冒険者と偶然同じフィールドに入り、そのままボスまで一緒に攻略していく仕組みです。

『マビノギモバイル』のキャッチフレーズは「出会いと冒険」です。もちろん、最初からパーティを組んでほかのプレイヤーと遊ぶこともできますが、ひとりで楽しみたい方もいらっしゃいます。

そうした方がダンジョンで少し難しい場面に遭遇したとき、知らない人と偶然出会い、一緒に冒険できる。そうした体験を目指して作ったシステムです。

──他プレイヤーと交流できる空間「ステラドーム」では、ほかのサーバーのプレイヤーとも交流できるとのことですが、サーバーは複数用意されるのでしょうか。また、日本と韓国を含むグローバル共通サーバーなのか、日本独自のサーバーになるのか、構成を教えてください。

開発チーム:
グローバルで共有できるようにする取り組みも進めていますが、現段階では韓国は韓国、日本は日本のサーバーで運営します。

日本国内には複数のサーバーがありますが、ステラドームでは、自分がどのサーバーでプレイしているかに関係なく、ほかのサーバーのプレイヤーとも自由に交流できます。

また、サーバーの境界を越えられるのはステラドームだけではありません。先ほどご紹介した「偶然の出会い」やレイドなどについても、サーバーに関係なく一緒に遊べるシステムになっています。

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──日本版と、先行してサービスされている韓国版とでは、コンテンツやゲームバランスなどに違いはありますか?

開発チーム:
韓国で先にサービスを開始しているため、その分だけコンテンツの進行には時間差があります。ただ、その差をある程度縮めるため、日本ではコンテンツを少し速いペースで公開していく予定です。

韓国ではすでに多くのデータやコンテンツが蓄積されていますが、日本版のサービススピードを上げ、韓国版に追いつけるよう進めていきたいと考えています。

最終的には、ある時点から韓国と日本で同じような進行度になり、同じコンテンツを同時に楽しめる状態を目指したいと考えています。

──「偶然の出会い」について、ひとりでダンジョンに入った場合はNPCと一緒に戦うこともできるとのことでした。NPCと進行している途中でほかのプレイヤーと出会った場合、パーティを一度解散して組み直すような仕組みになるのでしょうか?

開発チーム:
NPCと一緒にプレイすることを選んだ場合は、最後までNPCと一緒に進行します。その場合、「偶然の出会い」は適用されません。

──マネタイズについて伺います。日本版独自の課金コンテンツや、韓国版とは異なるマネタイズ方式が用意される予定はありますか?

日本運営チーム:
ビジネスモデルの大枠については、基本的に韓国版と同様です。
一方で、コスチュームの見せ方や宣伝、日本向けのパッケージ内容などについては、日本市場に合わせて調整しています。

ただし、大きな変更についてはゲームバランスとの兼ね合いもありますので、たとえば日本版だけ極端にお得なパッケージを用意するといった予定はありません。

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新たな『マビノギ』の世界はそう遠くない時期にやってくるかも?

今回の試遊では限られた時間ながら、現代向けのMMOらしい手触りに加えて、手動プレイでも楽しさを感じられるバトルの感触を味わうことができた。

シリーズプレイヤーなら懐かしさと最新作ならではの利便性を、新規プレイヤーなら温かみのある世界観と始めやすいMMOのゲームデザインを、それぞれ感じられるはずだ。

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生活、交流、冒険のすべてをひとつの世界で楽しむという『マビノギ』らしさが、『マビノギモバイル』ではどのように広がっていくのか──。国内サービス開始への期待が高まる。

なお、『マビノギモバイル』は8月24日(月)より日本国内での事前登録受付を開始している。事前登録者数に応じてゲーム内アイテムがもらえる達成報酬キャンペーンなども実施中なので、気になる人はチェックしてみてほしい。

ライター
塵と埃と霞を食べて生きています。座右の銘は「寝なければ時間は無限」。

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