カプコンのオープンワールド・アクションRPG『ドラゴンズドグマ2』に拡張コンテンツを追加した『ドラゴンズドグマ2:ダークアリズン』が2026年10月9日に発売される。
本作は、新たなエリアとして極北の地「ノルガン」の実装と、その地で展開される新規収録のストーリー、さらに12種のダンジョン攻略に挑める新規コンテンツが収録されるほか待望のNintendo Switch 2版も同時発売予定だ。
今回、電ファミは、ゲームの発売に先駆けるかたちで『ドラゴンズドグマ2:ダークアリズン』を先行試遊させていただいた……のだが、実は取材してきた筆者が『ドラゴンズドグマ』シリーズ未経験者なのであった。NetflixのCGアニメーション版「ドラゴンズドグマ」を視聴したことがあるくらいで、ゲームそのものに触れたことはない。
とはいえ、カプコンのアクションゲームはそれなりに触れてきた。この経験だけを頼りに初心者がノルガンの地を生き残ることができるのだろうか。
結論からいえば、
「ドラゴンズドグマってこんなに楽しいのかよ!!」
である。
生き残る不安とか追加コンテンツの難しさとかを考える以前に、アクションの楽しさを実感する。しかも新エリアのノルガンにはハクスラ要素があるからたまらない。本稿ではシリーズ初心者がプレイした上で感じた率直な感想をお届けしていく。
頼りになりすぎるポーンが全力でサポートしてくれるので、初心者覚者でも安心。ドタバタ雪山の巨人戦
体験会では、冒険のスタート拠点となる「ノルガンドの小集落」を出て、「バルグ山砦」へと向かい、そこで待ち受けるボス「理外の竜」と戦って試遊終了といった流れを体験できた。
ノルガンは、雪景色の美しさと険しい山岳地帯で構成された凍土の地。集落から出て辺りを見回すと、その圧倒的な景観に思わず息を呑んでしまう。「雪」+「山」のロケーションが個人的に大好物なので、自由に見て回れると思うとワクワクする。
……ホットなドリンクは不要ですよね?
山に登るまでの道中、山賊のような連中と白い狼たちにちょっかいを出されながらバトルを手に馴染ませていく。
敵に攻撃を防がれようとタコ殴りにされようと、仲間の「ポーン」3名が非常に優秀なので問題はない。ボタン操作がおぼつかないものの、弱・強攻撃の使い分けと、カスタムスキルの使用方法だけでも頭に叩き込めば、後は案外どうにかなるものだ。
基礎さえを抑えれば、フィーリングだけで遊べるからアクションゲームはイイ。山岳地帯なので高所も多く、掴んだ敵を谷底にリリースする戦い方も筆者にとっては新鮮だ。
しかし、忘れてはならない。
本作のアイテム収集要素では、倒した敵から「遺戦品」を回収し鑑定してもらう必要がある。つまり、無闇に敵を谷底へ放り投げてしまうと、回収がとても面倒くさい。
遺戦品はレベルによってランク付けされており、低レベルの遺戦品であればザコ敵からホイホイ入手可能だ。集落にいる目利きのばあさんにリム(消費アイテム)と引き換える形で鑑定してもらうことで、強力な武具が入手できる可能性がある。
試遊時間の関係で、「探索」と「鑑定」が有機的に結び付くハクスラの醍醐味を最後まで味わい切るにはいたらなかったのだが、ザコ戦とアイテム収集を繰り返すたびに遺戦品が入手できるため、後からまとめて鑑定してもらう楽しみがあるのは間違いないだろう。
また、6月10日のアップデートで追加されたという「刹那の永久石」は非常にありがたい存在だった。使用することで、瞬時に設定された地点へと戻ることができる。探索を切り上げて、好きなタイミングで鑑定をしてもらうことができるのだ。
以前はファストトラベルの制約があったと聞いている。今回初めてプレイした筆者にはあまりイメージできないが、刹那の永久石のおかげでハクスラ要素をより一層楽しめるようになっているのではないだろうか。
試遊のさなか、山を道なりに進んでいると、デケェ巨人と遭遇してしまった。どうやら中ボス的な存在らしく、HPバーが画面上部に表示される。
どうすればいい……?
チマチマと足を切っていても決定打にはならなさそうだ。そうこうしているうちに、巨人に引っ付いた仲間が「引っ張り上げます!」とか、「牙を狙ってみてください」とか色々と助言をしてくれる。
一緒に戦うだけじゃなく、攻略のヒントもくれるのか。なんて優秀なんだ、ポーン。だがすまない。俺は今、冷凍されている。
その後もボロ雑巾のように放り出され、あまりに不甲斐ない姿を晒した覚者(プレイヤー)についに愛想が尽きたのか、「足止めしとくから雪崩でも起こして来い」とポーンから逆に指示をもらう始末。
ようし、やってやろうじゃないか。
ブンッ!!
ガラガラガラガラ……
ほんぎゃああああぁぁぁッ!!
「雪崩です!巻き込まれないよう、気を付けて!」
そりゃそうだ。テンパって下から雪崩を引き起こし、勝手に自爆してしまった。しかも巨人には掠りもしていない。
……時間はかかったが、なんだかんだポーンとの密なチームプレー(?)を展開していき、無事に勝利を収めることができた。足を引っ張りまくる覚者と優秀なポーンたち。まあ、当日まで操作方法すら知らなかった初心者なので、どうか温かい目で見守ってほしいところだ。
何はともあれ、起伏に富んだ地形を戦術的に活かしたり、大型の敵によじ登ったりと、パーティ戦主体のアクションRPGでは、あまり経験したことがないバトルの新鮮さが本当に楽しい。
こんなガッチガチのアクションゲームにハクスラ要素をぶっ込むなんて、とんでもない話じゃなかろうか。リリース後にどんな反響を得られるのか、期待が膨らむ。
ノルガンを彷徨い、「理外の竜」に絶望し、気づけば『ドラゴンズドグマ』に魅せられていた
巨人を倒した後、このまま山砦で試遊版のラスボスに挑戦することもできたのだが、本作はせっかくのオープンワールド作品だ。なのでボス戦前に軽く寄り道してみることにした。
道中グリフォンや雪男との死闘を繰り広げ、大型の敵と戦うコツや使用しているジョブの癖をものにしていく。宝箱なんかを見つけたりすると、やっぱり嬉しいものだ。
限られた時間ではあったものの、フィールド探索の醍醐味を味わうことができた。
やがて山砦へと向かい、ついに「理外の竜」と対峙する。山砦に近づくたび、ゾンビのようなクリーチャー「グール」が増えていくのだが、コイツの姿を目にして合点がいった。
なるほど、見た目からしてグールどもの親玉じゃないか。
では、そんな理外の竜がどのようにグールたちを呼び出しているのかと言うと……
「オエーーッッ!!」
……なんか禁術とか闇の力とか、死者蘇生の方法なんてほかにもいろいろあるはずじゃん。
この竜の場合、口から吐き出した死体を動かしてきます。しかも敵はめちゃめちゃ多い。
“理外の竜”なんて大層な名前を持つだけあって、その存在感と威圧感は今まで戦ってきた中ボスクラスとは段違い。何より、ダメージが適切に入っている気がしない。
『ドラゴンズドグマ』の世界観をそこまで把握していない筆者からしても、この世界における既成概念からは逸脱しているような、不気味なプレッシャーを感じる。
弱点に見える胸部への攻撃もあまり通らない。
仕方がないので前脚と頭のどちらかに集中的な攻撃を続けていくのだが──。
手足が千切れても再生しやがる。
なんなのだ、コイツは。
なす術もなく、喰らったら即死しそうな攻撃を詠唱し始めたところで、今回の試遊は終了となった。このボスにとっては物語における顔出し程度の挨拶なのだろう。
ノルガンでは遺戦品を集めながら来るべき戦いに備えて、理外の竜を倒す手がかりを探し集めていくのかもしれない。絶妙なところで体験が終わり、ゲーマーとしてはこの先をプレイしないわけにはいかなそうだなと感じた次第である。
ちなみに、本体験会ではSwitch 2版(携帯モード)をプレイすることもできた。
諸般の事情により、写真は用意できなかったのだが、携帯ゲーム機でガッツリ本作を遊べるという点は何よりの魅力だ。Switch 2版の試遊は3種類のボスバトルを楽しめる内容だったが、手触りは非常に良好。
当然、携帯モードでのゲームプレイになるので、フレームレートや画質面での体験が、全てのプレイヤーにとって満足いくとは限らない。
だが、『ドラゴンズドグマ2』のダイナミックなアクションとハクスラの体験をいつでもどこでも楽しめるというのは、本当に訴求力が強いと思う。
今さらながらにシリーズ初プレイとなった筆者ではあるが、『ドラゴンズドグマ』シリーズが持つ“はちゃめちゃ感溢れるアクションRPG”に正直、魅せられている。
今までシングルプレイ専用だから……と、避けていたのが本当にもったいないと思う。
巨大な敵によじ登り、吹き飛ばされ、ポーンと共闘し、ときには雪崩に巻き込まれるようなドタバタまでを含めて、戦っているだけで純粋に楽しいのは、やっぱり「アクション」を得意とするカプコンだからこそだ。
そんな体験の中に“ハクスラ”という底無し沼の遊びが加わろうとしている。時間泥棒な一作品になるに違いない。
これが『ドラゴンズドグマ』か……。
『ドラゴンズドグマ2:ダークアリズン』は、筆者のようなシリーズ未経験者が手を出す絶好の機会になるのではないだろうか。少なくとも筆者は、間違いなく本作から楽しみ尽くせることだろう。






















