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『ファイナルファンタジー レゾナンス』序盤を一足先にプレイ。こんな『FF』が見たかった……HD-2D初の『FF』作品はクリスタルや幻獣などファン歓喜の要素に「そうそうこれこれ!」が止まらない王道RPGだった

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初期パーティは眺めるのが楽しい仲良しトリオ。そして清々しいほどゲスな悪役も登場

さて、ここまで紹介してきたような「王道RPG」の世界を楽しむうえで重要になるのは、やはり物語を彩るキャラクターたち。

主人公「レイン」をはじめとする登場人物は、いずれも繊細なタッチで描かれた立ち絵とボイスが用意されており、彼らの織りなすドラマに存分に浸ることができる。

『ファイナルファンタジー レゾナンス』序盤レビュー。熱血主人公が世界を救いそうな「王道RPG」感がたまらない作品_047

まずは、主人公の「レイン」。先に述べたとおり、彼は王国騎士団の飛空艇部隊隊長を務めている。彼の原動力は「みんなを助けたい」という思い。困ってる人が100人いたら100人全員助けて見せるというような、ピュアな正義感を胸の内で燃やしている。

きれいごとかもしれないが、成し遂げてしまえば現実になる。だからきれいごとは手放さないと真顔で言い切るスーパー熱血ボーイだ。

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好感しかない。世の中にはお前のような男が必要なんだよ……。あふれる熱血パワーで世界を救ってくれることに期待したい。

戦闘では炎属性の魔法を放ったり「ディフェンダー」として味方をかばい敵の攻撃を受け止めたりできる。システム上でもみんなを守って戦うキャラになってるなんて、泣かせるじゃないか。

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ただ、持ち前の正義感ゆえに多くを抱えすぎてしまうという点が描写されており、どこか無理をしているような不安定さが時々顔を出すことも。

仲間の命を預かるという立場もあってか、必要以上に責任を感じて曇る場面もあった。こういうところを見せられるとむしろ守ってあげたくなる。

そして、そんなレインを傍らに立って支えるのが、幼馴染で親友の「ラスウェル」。黒髪で刀を使う、クールな剣士だ。

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彼は幼少期からレインとともに育ち、彼のことは誰よりもよく知っている。そのため、レインが落ち込んだり取り乱したりしたときはいつも傍らで励ましたり檄を飛ばしたりして支えてくれる頼もしい男だ。

戦闘では氷属性の技を使うアタッカーとして活躍。熱血火属性なレインとちょうど対になるような設定がされている。

ただ、クールだとは言ったけど、彼は彼で内側には熱いものを抱えていそうな気配がある。そして、ゲーム序盤のこれから旅に出るというシーンでレインを見つめる彼の心の声が個人的に刺さった。

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(レインの笑った顔を久しぶりに見た)

(あの調子でもつのかと心配だった)

エモい。

これはあれか、幼馴染兼親友兼戦友兼保護者という感情重めのやつか!?

そして、それをはっきり表に出さずに人知れず誰よりもレインのことを気にかけているという、クール系と思わせて中身はめちゃくちゃ熱いギャップで狂わせてくるタイプのキャラか!?

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一見熱血でピュアだけど守りたいものが多すぎて曇る主人公と、一見物静かなクールキャラだけど主人公を強い思いで支えてくれる親友。もうこのふたりの関係性だけでストーリーが続いていけそうなほど濃い初期メンバーだ。

そして、このふたりに冒険の仲間として加わるのが、ピンチを救ってくれた謎の少女「フィーナ」

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記憶喪失なため世間知らずで天然なところがあるゆるふわ系美少女だ。チョコボを初めて見て大喜びしたりと、いちいちリアクションがかわいい。

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魔法の素質があるようで、戦闘では回復魔法や光属性の攻撃で前衛のレインとラスウェルをサポートする。

さらに1章の終盤、幻獣「セイレーン」と対峙する場面で明かされるのだが、彼女は幻獣と話せるという、普通の人にはない能力を持っている様子。

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記憶を失った謎の力を持つ不思議な美少女……これもまたいろいろなドラマを見せてくれそうで今後の展開が楽しみになる設定だ。

ちなみに、王城で助けてくれた際に「常闇のヴェリアス」に放った強力な魔法攻撃や、「幻獣」を扱えるという特性はオープニングに登場した「魔人」を思い起こさせるが、果たして……?

これに関しては、ストーリーを進めてみてのお楽しみだ。

本作の1章は上記の3人による冒険になるのだが、パーティ内の雰囲気が明るくて見ているこっちが楽しくなってくる。

それが特によく現れているのが、戦闘終了後のリザルト画面。おなじみのファンファーレが流れるこの画面では各キャラクターが決めゼリフを発するのだが、たまに3人による掛け合いが発生することがある。例えばこんな感じ。

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レイン「オレたちにかかれば!」

フィーナ「よゆ〜の勝利、だね!」

ラスウェル「やれやれ……」

フィーナ「ふたりともカッコイイね!」

レイン「いや〜、それほどでもあるかな〜」

ラスウェル「少しは謙遜したらどうだ(ため息)」

いや、楽しそうだな。

お調子者のレイン、彼に乗っかるフィーナ、ツッコミ役のラスウェルというバランスの取れたトリオが完成している。じつに眺めていて楽しい仲良しパーティだ。

メインキャラ以外のサブキャラたちも印象深い。個人的にピックアップしたいのが、レインたちの同期であるという「シャルロット」。真面目な口調が特徴の金髪の騎士だ。

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彼女は真っ直ぐな武人といった雰囲気のキャラで、王城が襲撃されるシーンではパーティに加入して一緒に戦ってくれた。マントをはためかせ剣と盾を手にしたヒロイックないでたちで華麗に敵を攻撃してくれる。

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初見時は「この人が3人目の仲間か〜頼もしいな〜」と思っていたのだが、残念ながら正式にパーティ加入したわけではなく、この場面では一時的にゲストとしての加入だったようだ。そんな、気に入ってたのに……

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だが、旅に出るときに「王様と王国は任せたからな!」とレインに言われたときのちょっと寂しそうな表情を俺は忘れない。一緒に来たいならそうと言ってくれ!

また共に戦えると信じてるからな……

そして、個人的に1章のプレイ範囲内でもっとも強烈な印象を残したキャラがいる。それが、1章後半に登場する悪役である「ラザロフ博士」だ。

彼をひと言で言い表すなら……ゲスすぎるマッドサイエンティスト。とてつもない悪事を平然とやってのける、清々しいまでに卑劣な悪役なのである。

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何が悪いかって、まずやってることが「死体の再利用の研究」と称してアンデッド軍団を作り出し仕向けてくるというんだからそりゃ悪い。

さらには死体を弄ぶだけでなく、生きた人間を捕らえて実験台にするという分かりやすく卑劣なムーブをかましてくる。

そして「偉大な研究に貢献できるのですから彼らも本望でしょう」と一切悪びれない。邪悪すぎる。

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このクエストでは遺跡の調査に向かった母親を探す少女と行動を共にしていたのだが、彼女の母親はどこだと尋ねれば「さっさと実験に使ってしまいました」とサラリ。いい加減にしてくれ。

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これにはさすがのレインたちもわかりやすくブチ切れて剣を抜くが、ラザロフは「私も暇人ではありません」と自分では戦わずに実験体を差し向けてくる。お手本のような卑劣ムーブ……

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そして、難なく実験体をシバいたかと思いきやラザロフは「蘇生薬」を使用してボスを全回復させてくるのだ!

どこまで卑怯なんだ! と言いたくなるが、彼いわく「あなたたちだってポーションだとかフェニックスの尾だとかいろいろ使うでしょう?」とのこと。それはそう。

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そしてそのまま「私はおいとまします」と戦闘を実験体に押し付けて現場から逃走。いや逃げるのかよ!

そんな、本当に善性の欠片もないという、悪役としては逆に魅力的なキャラクターがラザロフ博士だ。奴と決着をつける日は来るのだろうか……?

というか、奴の最期をしっかりこの目で見たい、可能ならこの手でシバいてやりたいというのが、いまのところ製品版をプレイするいちばん大きなモチベーションかもしれない。

待ってろよ、ラザロフ!!!


以上、『ファイナルファンタジー レゾナンス』の1章をプレイした所感をお届けした。

約5時間ほどのプレイとなったが、オープニングの盛り上がりや戦闘演出のクオリティなど、本作が単なる「懐かしさへのオマージュ」にとどまらない気合いの入った作品であることが確認できた。

あえて言わせてもらうなら本作は「ナンバリング級の新作」とも呼べるほどの力の入れようだ。

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謎を追いつつクリスタルをめぐるというワクワクするストーリーと随所に仕込まれた「ドット絵RPG」という表現へのこだわり。それは昔を知っているプレイヤーには現代向けにアップデートされた懐かしさを、新規のプレイヤーにはユニークな新作RPGとしての新鮮な驚きを与えてくれる。

そしてもちろん、かつて『FFBE』を愛していたプレイヤーたちにとっても、レインたちの物語を新たな形で楽しめるというのは感慨深い体験になるのではないだろうか。

1章のストーリーはラザロフ博士の悪行を止め、初めての幻獣「セイレーン」を入手。そして次なるクリスタルの神殿へと向かうためレインたちが船に乗って出発する……というところでいったん幕を下ろす。

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セイレーンの美しすぎる登場シーン。
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船に乗り、次なる冒険へ……

これから彼らがどんな冒険を繰り広げるのか、そして、この先どんな仲間に出会うのか。今回、実際にプレイしてみて製品版をプレイするのがよりいっそう楽しみになった。

『ファイナルファンタジー レゾナンス』はPS5、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Steam、XBOX Series X|S、XBOX on PC向けに10月22日発売予定(※Steam版のみ10月23日発売)だ。

そしてゲーム1章が体験できる体験版は9月4日より配信。この体験版でプレイした内容は製品版への引継ぎが可能なので、興味のある方はぜひ試してみていただきたい。

おまけ:2章の模様をチラ見せ

ここでは、スクウェア・エニックスより提供いただいた2章以降のプレイ画像を紹介する。どうやら「風のクリスタル」に関する一連のダンジョンとイベント、ボス戦のようだ。

体験版には含まれない範囲のため、本作が気になっている方はぜひご覧になって製品版への期待を高めてもらいたい。

まずはダンジョン入口での一幕。神殿を守る兵士たちが倒されてしまっているところに駆けつけたレイン一行に「パラデイアの六盟傑」のひとり「天風のヴェリアス」が語りかけてくる。

どうやら彼の待ち構えるダンジョンにこれから挑むという場面のようだ。

そして、こちらがダンジョン「風の神殿」攻略中の場面。移動する足場に乗りながら進んでいく。風の神殿というだけあって、道中で戦う敵は風属性のモンスターが多いようだ。

4人目の仲間とおぼしき「リド」が『FF9』の主人公「ジタン」のビジョンを装備している点にも注目だ。

さらに、「天風のヴェリアス」が相手のボス戦の模様も入手。その名の通り風属性の使い手で、強力な全体攻撃を行ってくるようだ。

さらにザコ敵を召喚する行動も持っており、なかなかやっかいなボスになりそう。挑戦する際はしっかりレベルを上げてから臨みたい。

© SQUARE ENIX
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO

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編集・ライター
『The Elder Scrolls』や『Dragon Age』などの海外RPGをやり込むことで英語力を身に付ける。最も脳を焼かれたゲームキャラは『Mass Effect』のタリゾラ。 面白そうなものには何でも興味を抱くやっかいな性分のため、日々重量を増す欲しいものリストの圧力に苦しんでいる。

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