『ファイナルファンタジーX』の発売25周年を記念した展覧会「FINAL FANTASY X MUSEUM-幻光の記憶-」が、9月12日から9月27日までの期間限定で、東京・新宿のルミネゼロ(ニュウマン新宿5F)にて開催中だ。
「思い出してください。愛(覚悟)のものがたり」をキャッチコピーに掲げる本展は、10のテーマで『FFX』の物語を追体験できる構成となっている。
地面に突き刺さる「フラタニティ」とともに、あのオープニングシーンを再現したフォトスポット「ザナルカンド」。
ティーダとユウナの名場面を映像と音楽で堪能できる「マカラーニャの森」。
さらには植松伸夫氏の制作ノート実物や、名シーンの絵コンテ初期案といった貴重資料の数々──ファンならば足を止めずにはいられない展示が、会場の隅々まで詰め込まれていた。
主要キャラクターからスピラの文化まで──物語の追体験は「始まり」のエリアから
今回の展覧会は、大きく10のテーマで構成されている。まず入り口で来場者を待っているのは、「物語の始まり」のエリアだ。
こちらでは、ティーダやユウナ、アーロン、キマリ、ワッカ、ルールー、リュックといった主要キャラクターたちのプロフィールが展示されていたほか、人物相関図や、ユウナたちと関わりの深い人物をピックアップして紹介するコーナーも用意されていた。
また、オープニングムービーのカットシーンや絵コンテの初期案なども展示されており、冒頭からじっくりと眺めたくなるコンテンツが目白押しだ。ちなみに入り口近くには壁の一部が切り抜かれた場所があり、後述するフォトスポット「ザナルカンド」の様子を覗き見ることもできる。

通路沿いに進んでいくとたどり着くのが、「召喚士の旅」のエリアである。
作中の召喚士は、「シン」を倒す力である究極召喚を得るために、ザナルカンドを目指して旅をする。このエリアでは、その道程にあたるスピラ各地の寺院が地図で紹介されていた。また、「ファイナルファンタジー」シリーズらしく、ゲーム内に登場するさまざまな召喚獣たちについてもパネルで紹介されていた。
続いて訪れるのが、ゲームの舞台そのものを掘り下げる「スピラ」のエリアだ。
スピラは、南北に広がる大陸の周囲に大小さまざまな島が浮かぶ世界である。ここでは、スピラ各地の風景を描いたイラストが展示されていたほか、スピラで使用されている文字や、水中格闘球技「ブリッツボール」の紹介など、文化面も含めた情報がまとめられていた。
地面に突き刺さる「フラタニティ」──オープニングを再現したフォトスポット「ザナルカンド」
「スピラ」のエリアを抜けると、幻想的な映像が流れる「マカラーニャの森」のエリアにたどり着く。
ここではユウナとティーダの名場面が上映されており、思わず見入ってしまった。ここから先は、左手のフォトスポット「ザナルカンド」と、右手の順路に分かれている。
左手へ進むと現れるのが、ゲームのオープニングシーンをそのまま再現したかのようなフォトスポット「ザナルカンド」だ。
地面に突き刺さったティーダの武器「フラタニティ」と「ブリッツボール」を配した立体造形が飾られており、まさに『FFX』の記憶を呼び起こす、写真撮影に最適なスポットとなっていた。あわせて、1000年前に滅びた都市「ザナルカンド遺跡」に関するパネルや、オープニングムービーの初期絵コンテ案も見ることができる。
一方、「マカラーニャの森」から右手の順路へ進むと、「運命の選択」のエリアに入る。こちらでは、伝説の召喚士ユウナレスカやシーモア、ジェクトといったキャラクターたちの情報がまとめられていたほか、「シン」の全体模型をはじめとする関連展示も多数用意されていた。
また、スピラの年表も掲示されており、どのタイミングで「シン」が復活したのかをひと目で確認できるようになっていた。
植松伸夫氏の制作ノート実物も。開発スタッフの言葉でたどる「スタッフトーク」
「運命の選択」エリアから先へ進むと、いよいよ展覧会の最終エリア「わたしたちの時代」にたどり着く。
ここには名シーンの絵コンテがずらりと並び、「ユウナの演説」シーンは映像でも紹介されていた。さらに、その絵コンテの初期案もあわせて見ることができる。
「わたしたちの時代」のエリアに隣接する最後のコンテンツが、「スタッフトーク」だ。
こちらでは、プロデューサーの北瀬佳範氏、キャラクターデザインを担当した野村哲也氏、アートディレクター/世界観を担当した直良有祐氏、コンセプトアーティストの上国料勇氏、シネマティクス・アニメーション スーパーバイザーの野末武志氏、シナリオを担当した野島一成氏、主題歌「素敵だね」を歌ったRIKKI氏ら、当時の開発スタッフによるコメントが紹介されていた。
なかでも注目したいのが、サウンドプロデューサーの植松伸夫氏の展示だ。コメントに加えて、当時の制作ノートの実物と、制作当時の様子を写した写真がガラスケース内に展示されていた。
作品に関する展示を見終えた先には、ファンから寄せられたコメントやファンアートがずらりと並ぶエリアが待っている。事前に寄せられたメッセージとは別にメッセージボードも設置されており、イベントの感想や作品への思いをその場で書き込むこともできる。ここで今回の展示エリアは終了となる。
その先には物販コーナー「オオアカ屋」が隣接しており、本展や『ファイナルファンタジーX』に関するさまざまなグッズが販売されていた。なお、物販コーナーに移動すると展示エリアには戻れないので、見逃しがないか確認してから進もう。
以上、駆け足ではあるが、展覧会「FINAL FANTASY X MUSEUM-幻光の記憶-」の各エリアから注目のポイントを紹介してきた。
『ファイナルファンタジー』シリーズ、なかでも『FFX』のファンならば、思わず足を止めてじっくりと眺めたくなる展示物ばかりだ。会期は9月27日(日)までの約2週間。少しでも興味を持った人は、ぜひ会場を訪れてみてほしい。














