Shiver Gamesは『Lucius III』の正式発表トレイラーを公開した。それに合わせて公式サイトとSteamのストアページが公開されている。
『Lucius III』は悪魔の力に目覚めた子どもの主人公ルシウスが、屋敷に住む大人を次々と殺害していく、ホラー要素の強いサンドボックスタイプのステルスゲームだ。ルシウスとなったプレイヤーは、そこに住む人々を事故死に見せかけて巧妙に殺していくことになる。
トレイラーではルシウスの手にかかった被害者たちの死に様が描かれており、車に挟まれたり、大きな穴に落ちたり、ほかにも大人たちによって殺戮が繰り広げられている姿も見ることができる。
『Lucius』シリーズは一番最初の作品が2012年にリリース。同作において、ルシウスは1966年6月6日生まれの普通の少年だったが、6歳の誕生日の夜、本当はルシファーの子であることを告げられる。
そして彼は地上を支配するという予言を実行する最初の一歩として、住んでいた屋敷の関係者をひとりずつ殺していった。続編である『Lucius II』でも、前作のストーリーから引き続き、精神病院に場所を移して引き続き殺戮の日々を繰り返していく様子が描かれている。
『Lucius III』の舞台はルシウスが生まれてから6年間を過ごしたウインター・ヒルという小さな町だ。そこで彼は、ついに自身を導いてきた予言の行く末を知ることになる。
今回はこれまでどおりの暴力的なイメージの中に、後悔と悲しみの物語も展開されるという。大人たちを殺すことになんの疑問も持っていなかったルシウスだが、長かった彼の血に濡れた旅も、本作で終わりを告げるのだろうか?
またルシウスの生まれ故郷を舞台にした今作は、ストーリーだけでなくゲームプレイ両面でルーツへと立ち戻る作品となる。
ゲームはこれまでのシリーズ同様、環境やさまざまな悪魔の力を行使して大人たちを事故死させ、予言を実行することが目標だ。シームレスに描かれる美しいウインター・ヒルの町で、町と住人たちに隠された過去と秘密を暴く。
Shiver Gamesはフィンランドのヘルシンキに拠点を置くデベロッパーだ。スタッフは3名と小さいが、2010年の設立からこれまでに『Lucius』シリーズ2本と『Lucius Demake』という『Lucius』を2Dにディメイクしたゲームをリリースしている。
『Lucius III』は2018年後半リリース予定。発表に合わせてSteamストアにて前2作のバンドルがセールになっている。本作のストーリーは前作までの直接の続きとなっているので、本作が気になった人は是非前作もプレイしてみてほしい。
文/古嶋 誉幸