Causal Bit GamesとHound Picked Gamesは、『魔界村』に影響を受けた2Dアクションゲーム『Battle Princess Madelyn』の発売日を12月6日に決定したことを発表した。
Steamストアによると英語にのみ対応し、日本語を含めた他言語への対応はいまのところ予定されていない。価格は発表されていないが、参考までに以前実施されたKickstarterキャンペーンではゲーム本体の通常価格が20ドルとなっていた。
PCのほか、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchで同時にリリースされ、Wii UとPlayStation Vitaでは来年リリースとなる。
なお、PlayStation 4とNintendo Switchでは、12月20日に3gooから日本語版がリリースされる。こちらの価格はパッケージ版が3200円、ダウンロード版が2200円となっている。
『Battle Princess Madelyn』は『魔界村』や『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』から強く影響を受けており、ゲームプレイ映像からもその影響を見て取ることができる。
ゲーム内では、オールドスクールなアクションゲームとして本作を楽しめるアーケードモードと、主人公である少女の冒険譚をより楽しむことができるよう調整されたストーリーモードが用意されている。
アーケードモードでは『魔界村』のように鎧のレベルで武器がアップグレードされ、ストーリーモードでは鍛冶屋で装備をアップグレードできるなど、ゲームモードによってプレイスタイルは大きく変わるようだ。
※今年8月に公開された日本語版トレイラー。
ゲームの主人公はゲームタイトルにもあるMadelyn(マデリン)という若い騎士と精霊の犬Fritzyで、ひとりと一匹は家族と王国を邪悪な魔法使いから救うために旅立つ。全部で10レベルが存在しており、各レベルは最大5ステージで構成されている。
サウンドにも力を入れており、オールドスクールなFM / PCMサウンドとオーケストラ演奏のふたつのサウンドトラックが収録。楽曲は2012年発売の『魔界村』風アクションゲーム『Maldita Castilla』のGryzor87氏が手がけている。
実はCausal Bit GamesのクリエイティブディレクターChristopher Obritsch氏の娘であるMadelynちゃんは『魔界村』の大ファン。同作に出演して最初のマップのボスであるシールダーと戦いたいと頼まれたことが、『Battle Princess Madelyn』開発の契機となった。2015年にプロジェクトが始まったころ、マデリンちゃんは5歳だった。
これまで公開された本作のトレイラーでも繰り返し登場した巨大な骸骨騎士は、シールダーをモチーフにしたモンスターなのかもしれない。
発表で注目を集めたあと、開発に際してKickstarterで資金調達が行われ、3400人以上が21万カナダドルを支援している。
また開発を担当するCausal Bit Gamesは、Obritsch夫妻とDaven Bigelow氏、そしてMadelynちゃんの4名が所属しているカナダのデベロッパー。ちなみにMadelynちゃんの役職は全てのボス兼Christopher Obritsch氏のアートディレクター、そして全ての主とクレジットされている。
これまでに『Insanity’s Blade』という2DアクションゲームをSteamでリリースしており、『Battle Princess Madelyn』がこのデベロッパーの2本目の作品となる。
なおIndieDBでは本作のプレアルファ版がダウンロードできる。誰でも無料でダウンロードできるので、気になる人は一度プレイしてみてはいかがだろうか。
文/古嶋誉幸