Madmind Studioは、かねてより存在がほのめかされていた新作ホラーゲーム『Succubus』を発表した。同スタジオの『Agony』とその規制解除版である『Agony UNRATED』に登場したサキュバスが主役のスピンオフゲームだ。
ゲームのコンセプトゲームプレイを紹介するトレイラーも公開された。裸体、肉体の切断、乳幼児風の殉教者の殺害などショッキングなシーンが多い。苦手な方は見ないことをおすすめする。
地獄の支配者が消滅した後、新たに地獄の支配者となった王ニムロドと女王サキュバス。しかし、支配と贅沢の生活はサキュバスには合わず、彼女は地獄の荒野での人生を選んだ。女王が荒野に消えた後、バフォメットは自らの軍勢とともにニムロドの魂を奪おうとする。
旅の途中、仲間だったはずの同じ種族に捕らえられ、傷つけられ、裏切られたサキュバスに残ったのは、復讐という二文字だけだった。
ステルス重視のゲームプレイだった『Agony』と比べ、『Succubus』は戦闘重視のゲームプレイになっている。手にした武器やパイロキネシスで残虐に敵を殺害し、スキルツリーや武器、防具システムでサキュバスの能力を拡張する。
『Agony UNRATED』にもサキュバスとして戦う「サキュバスモード」が搭載されていたが、『Succubus』はさらに拡張されたゲームプレイが期待できそうだ。
https://twitter.com/AgonyGame/status/1073242056473149442
トレイラーではプラットフォームはいまのところSteamのみしか表記されていない。コンソール移植によるレーティング審査のために描写を比較的マイルドにした『Agony』だったが、PCのみでリリースされた『Agony UNRATED』は規制により削除された描写やシーンを復活させた。
『Succubus』も残酷な描写が目立つため、コンソールへの移植を捨てて規制無しで販売しようとしているのかもしれない。
『Succubus』を開発するのは、ポーランドに拠点を置くMadmind Studioだ。『The Division』や『The Witcher 3』などAAAタイトルを手がけたベテラン8名が所属している。
地獄を舞台にしたこの『Succubus』や『Agony』だけでなく、11月には現実的な世界を舞台に、13年間ひきこもった三十路男を襲う恐怖を描く『PARANOID』が発表され、こちらはSteamページも公開されている(関連記事)。
Madmind Studioが現在発表したふたつのタイトルはどちらもコンセプトゲームプレイトレイラーが公開されているだけで、発売日は未発表だ。果たして、どのような恐ろしい恐怖を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
文/古嶋誉幸
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