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Nintendo Switch版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の発売日が3月14日に決定。初回特典で『ファミコレACT ユーノの大冒険』が封入

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 5pb.GamesはNintendo Switch版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の発売日を2019年3月14日に決定し、価格とPVを公開した。価格はそれぞれ税別で、パッケージ版は6800円、ダウンロード版は6000円。また初回特典として、レトロアクションゲームを再現した『ファミコレACT ユーノの大冒険』が封入される。

 2019年4月よりTVアニメ放送が決定し、2017年にフルリメイクされた『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』が、Nintendo Switchで蘇る。演出強化、ヒント機能の実装、さらにプルーフターゲットシステムがゲーム全編に適用されており、PS4、PSvita版からさらに改良されているという。

 『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』は1996年にPC98から発売されたアドベンチャーゲーム。時間SFをベースに、ミステリー、考古学、哲学、禁忌に挑んだ菅野ひろゆき氏が手がけたシナリオは極めて評価が高い。さらに時間SFを表現する上で、ループする並列世界を自由に行き来できる“A.D.M.S.”と呼ばれる独自システムが搭載している。

 並列世界の時間軸が自動的にマッピングされ、プレイヤーが任意の場所で「宝玉セーブ」と呼ばれるポイントを設定し、そのポイントとポイントを飛び移ることによって、並列世界を旅する時間SFをゲームシステムとして表現した。さらに梅本竜氏を中心に手がけた独自のサウンドも評価が高く、シナリオとシステムと音楽が渾然一体となった「アドベンチャーゲームの金字塔」とも評される。

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(画像はYouTube | Nintendo Switch版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』PVより)

 1997年にはセガ・サターンに移植。そして時を経て、2017年にはシナリオはそのままに、ビジュアル・サウンド面がフルリメイクされて復活。音楽を手がけた梅本竜氏は亡くなっており、その盟友であるヨナオケイシ氏と高見龍氏が後を引き継ぎ、オリジナルのエッセンスを残しつつ、現代的に音楽をグレードアップした。この両氏はアニメ版でも起用されるという。なお、オリジナルの梅本竜氏の音楽にゲーム中のオプションで切り替えることもできる。

 Nintendo Switch版では、初回特典として「ファミコレACT ユーノの大冒険」のダウンロードコードを封入される。8bitの懐かしいテイストで送るアクションゲームになる。ただしダウンロード版は期間限定なので注意が必要だ。またアニメ放送記念として、ダウンロード版の予約時と発売後約1週間の期間限定で、スタートダッシュセールを行う。セール価格は税別4800円。この期間中は「ファミコレACT ユーノの大冒険」ダウンロードコードが付属する。

 アニメ化にNintendo Switch版の発売、さらに海外でも展開されることが発表されている本作。20年以上も前の作品だが、作品の価値は少しも衰えていない。「名前は聞いたことがあるが、プレイしたことはない」という人は触ってみる絶好のタイミングではないだろうか。

文/福山幸司

著者
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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