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世界でもっとも権威あるゲーム賞「D.I.C.E.アワード」のノミネートが発表。『ゴッド・オブ・ウォー』が最多、『ASTRO BOT』は4部門

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 AIAS(The Academy of Interactive Arts & Sciences、双方向芸術と科学のアカデミー)は、2018年のベストゲームを決める第22回DICEアワードのノミネート作品を発表した。

世界でもっとも権威あるゲーム賞「D.I.C.E.アワード」のノミネートが発表。『ゴッド・オブ・ウォー』が最多、『ASTRO BOT』は4部門_001
(画像はDICE Awards公式サイトより)

 ゲーム・オブ・イヤーには『ゴッド・オブ・ウォー』『Into the Breach』『Marvel’s Spider-Man』『レッド・デッド・リデンプション2』『Return of the Obra Dinn』がノミネート。他部門別で見ると、『ゴッド・オブ・ウォー』と『Marvel’s Spider-Man』が11部門で最多、しかし『ゴッド・オブ・ウォー』はキャラクター部門ではクレイトスとアトレウスが別々にノミネートされているため、計12個のノミネートとなる。

世界でもっとも権威あるゲーム賞「D.I.C.E.アワード」のノミネートが発表。『ゴッド・オブ・ウォー』が最多、『ASTRO BOT』は4部門_002
(画像はDICE Awards公式サイトより)

 他には『レッド・デッド・リデンプション2』、『Return of the Obra Dinn』が6部門、『Detroit: Become Human』『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』『Florence』が4部門でノミネート。また『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』『モンスターハンター:ワールド』『二ノ国II レヴァナントキングダム』がロールプレイング・オブ・ザ・イヤーにノミネートされており、競い合うことになる。授賞式は現地時間2月13日発表。ゲーム業界の有力な開発者らによって構成されるAIAS会員の投票によって決まる。

 なお「D.I.C.E.アワード」の「DICE」とは、「Design(デザインをする)」、「Innovate(革新を起こす)」、「Communicate(コミュニケーションをする)」、「Entertain(楽しませる)」の頭文字からきている。

 1996年に発足され、ゲーム賞ではもっとも権威がある賞のひとつである。もともとは映画のアカデミー賞のゲーム版を作る意図で創設され、無記名投票やノミネートなどのプロセス、イベントの放映などがアカデミー賞から踏襲されている。第一回目はゲーム・オブ・ザ・イヤーは『ゴールデンアイ 007』が受賞している。前回のゲーム・オブ・ザ・イヤーは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が受賞している。今回はいったいどの作品がその栄冠を手にするだろうか。

 全ノミネート作品は以下の通り。


■アニメーションにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Animation)
『ゴッド・オブ・ウォー』
『GRIS』
『Marvel’s Spider-Man』
『Moss』
『レッド・デッド・リデンプション2』

■アートディレクションにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Art Direction)
『Detroit: Become Human』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『GRIS』
『Marvel’s Spider-Man』
『レッド・デッド・リデンプション2』

■キャラクターにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Character)
『Assassin’s Creed Odyssey』(カサンドラ)
『ゴッド・オブ・ウォー』(アトレウス)
『ゴッド・オブ・ウォー』(クレイトス)
『Marvel’s Spider-Man』(ピーター・パーカー/スパイダーマン)
『レッド・デッド・リデンプション2』(アーサー・モーガン)

■オリジナル作曲における卓越した業績
Outstanding Achievement in Original Music Composition
『Detroit: Become Human』
『Forgotton Anne』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『Tetris Effect』

■サウンドデザインにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Sound Design)
『バトルフィールドV』
『Detroit: Become Human』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『Moss』

■ストーリーにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Story)
『Assassin’s Creed: Odyssey』
『Florence』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『Return of Obra Dinn』

■技術的業績における卓越した業績
(Outstanding Achievement in Technical Achievement)
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』
『バトルフィールドV』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『レッド・デッド・リデンプション2』

■アクションゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Action Game of the Year)
『Call of Duty: Black Ops 4』
『Celeste』
『Destiny 2: Forsaken』
『Far Cry 5』
『Shadow of the Tomb Raider』

■アドベンチャーゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Adventure Game of the Year)
『Detroit: Become Human』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『レッド・デッド・リデンプション2』
『Return of the Obra Dinn』

■ファミリーゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Family Game of the Year)
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』
『星のカービィ スターアライズ』
『レゴ DC スーパーヴィランズ』
『Starlink: Battle for Atlas』
『Unravel Two』

■格闘ゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Fighting Game of the Year)
『ブレイブルー クロスタッグバトル』
『ドラゴンボール ファイターズ』
『SOULCALIBUR VI』
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』

■レースゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Racing Game of the Year)
『F1 2018』
『Forza Horizon 4』
『Wreckfest』

■ロールプレイングゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Role-Playing Game of the Year)
『Assassin’s Creed Odyssey』
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
『モンスターハンター:ワールド』
『二ノ国II レヴァナントキングダム』
『Pillars of Eternity II: Deadfire』

■スポーツゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Sports Game of the Year)
『FIFA 19』
『マリオテニス エース』
『MLB The Show 18』

■ストラテジー/シミュレーションゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Strategy/Simulation Game of the Year)
『Bad North』
『Frostpunk』
『Into the Breach』
『Northgard』
『RimWorld』

■VR技術の卓越した業績
(Immersive Reality Technical Achievement)
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』
『Beat Saber』
『Dr. Grordbort’s Invaders』
『Tonandi』
『Torn』

■VRゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Immersive Reality Game of the Year)
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』
『Beat Saber』
『Moss』
『Sprint Vector』
『Transference』

■インデペンデントゲームにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement for an Independent Game)
『Celeste』
『Florence』
『Into the Breach』
『Minit』
『Return of the Obra Dinn』

■ポータブルゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Portable Game of the Year)
『Dandara』
『Donut County』
『ドラガリアロスト』
『Florence』
『Oddmar』

■オンラインゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Online Game of the Year)
『Destiny 2: Forsaken』
『Fortnite』
『Laser League』
『レッド・デッド・リデンプション2』
『Sea of Thieves』

■ゲームデザインにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Game Design)
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Into the Breach』
『Marvel’s Spider-Man』
『Return of the Obra Dinn』
『Subnautica』

■ゲームディレクションにおける卓越した業績
(Outstanding Achievement in Game Direction)
『Florence』
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Marvel’s Spider-Man』
『レッド・デッド・リデンプション2』
『Return of the Obra Dinn』

■ゲーム・オブ・ザ・イヤー
(Game of the Year)
『ゴッド・オブ・ウォー』
『Into the Breach』
『Marvel’s Spider-Man』
『レッド・デッド・リデンプション2』
『Return of the Obra Dinn』

ライター/福山幸司

ライター
世界でもっとも権威あるゲーム賞「D.I.C.E.アワード」のノミネートが発表。『ゴッド・オブ・ウォー』が最多、『ASTRO BOT』は4部門_003
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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