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PS4が国内発売から5周年。大型人気タイトルからその歴史を振り返る

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 本日2月22日、PS4が国内で発売されてから5年目を迎えた。プレイステーション公式Twitterアカウントが5周年を記念したツイートを投稿している。

 PS4は2013年11月15日に北米で発売され、2014年2月22日から日本での販売が始まった。PS3から約8年ぶりの次世代機であり、開発の中心になったのは、『クラッシュ バンディクー』『マーブルマッドネス』などを手がけたゲームデザイナーのマーク・サーニー氏だ。性能だけではなく、ユーザーエクスペリエンスを重視し、シンプルで使いやすいデザインにこだわった。

 ソニーを中心に独自設計されたマイクロプロセッサの「Cell」はPS3と違って採用されず、メインプロセッサ、GPUともにAMD製のセミカスタムのものが採用された。PCに近いアーキテクチャを採用したことによって、開発がしやすいハードにもなる。筺体はPS3の曲線的なデザインではなく、PS2のような直線を基調としたデザイン。初代モデルのPS3と比較して、大幅にコンパクトで軽量の筺体が実現した。

 機能面で特に注目を集めていたのがSHAREボタンだ。ボタンを押すだけでゲームの静止画を撮ってTwitterやFacebookに投稿できたり、ライブ映像を配信することが可能に。ライブ映像にはコメントをつけることができ、ローンチと共に配信を試したり、視聴者側としてコメントをつけた人も多いだろう。

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(画像はPlayStation 4公式サイトより)

 最初の型番はCUH-10000。「PlayStation4 First Limited Pack」として、マーク・サーニー氏が手掛けた『KNACK』が同梱された。価格は税別3万9980円で発売。他のローンチタイトルは、『KILLZONE SHADOW FALL』、PS3版とともに発売された『龍が如く 維新!』などがある。

 その後、PS4は魅力的な独占タイトルと、豊富なマルチタイトルで本体の普及を牽引した。すべてを網羅的に挙げることはできないが、本体の沿革と共に、PS4で遊ぶことができた大型タイトルを中心にその歴史を見ていこう。まずは本体発売から約1ヵ月後に『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』、5月に『ウォッチドッグス』が発売している。本体発売直後の代表的なキラータイトルといえるだろう。9月発売の『Destiny』は日本ではPSプラットフォーム独占のローンチとなり、多くの人を驚かせた。

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(画像はBloodborne公式サイトより)

 翌年の2015年3月には独占タイトルの目玉『Bloodborne』が発売。さらに5月には『ウィッチャー3 ワイルドハント』が発売され、日本でも『ウィッチャー』シリーズの人気に火がついた。同年6月24日には、PS4初のモデルチェンジとなるCUH-1200系が登場。価格を34980円に改定し、消費電力が改善したほか、電源スイッチがタッチセンサーから物理ボタンに変更された。

 さらに2016年9月15日には、価格が29980円に改定されたCUH-2000系が発売。本体の小型化が推し進められ、3万円を切る形となった。同年6月には『ペルソナ5』、9月には『メタルギアソリッドV ファントムペイン』、11月には『ファイナルファンタジーXV』が発売。これらのソフトと一緒に本体を購入した人も多いのではないだろうか。

 2016年10月13にはPlayStation VRが登場し、製造が間に合わず出荷台数が少なかったため売り切れが続出、しばらくは入手が非常に困難だった。ハイスペックなPCを必要とせず、家庭で比較的容易にVRを楽しめるだけあって、現在でも先行したOculusを上回り、VRヘッドセットで大きなシェアを獲得している。

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(画像は人喰いの大鷲トリコ 公式サイトより)

 同年5月には『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』が発売され、PS3からの顔ともいえるネイサン・ドレイクの物語が完結した。11月10日には、プレイステーション初のハイエンドモデルであるPS4 Proが登場。従来のソフトのパフォーマンスがアップしただけでなく、対応ソフトは4K、HDRとして出力が可能になった。12月には待望の『人喰いの大鷲トリコ』、『龍が如く6 命の詩。』が登場している。

 2017年から2018年はさらなるPS4の躍進の年。大作ゲームが次々と発売している。2017年1月に『バイオハザード7 レジデント イービル』をはじめ、『Horizon Zero Dawn』、『NieR:Automata』、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が発売され好調な売れ行きと高い評価を得た。PCから移植の『Dead by Daylight』は国内PS4でも人気に。

 2018年は『モンスターハンター:ワールド』、『ゴッド・オブ・ウォー』、『Detroit: Become Human』、『Marvel’s Spider-Man』、『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』、『レッド・デッド・リデンプション2』と多数の超大作が登場。『モンスターハンター:ワールド』は記事執筆時点では国内290万本と、PS4最高の売り上げ本数を記録している。『ゴッド・オブ・ウォー』は多くのゲーム賞を独占し、2018年を代表するタイトルへと成長した。

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(画像はゴッド・オブ・ウォー公式サイトより)

 2019年になっても、『エースコンバット 7 スカイズ・アンノウン』、『バイオハザード RE2』、『キングダム ハーツIII』などPS4でも遊ぶことができる話題作には事欠かない。さて、数多くの人気タイトルが抜け落ちてしまったが、逆にいえばそれほど魅力的なソフトがPS4で充実している証だ。今後も『デビルメイクライ5』、『SEKIRO SHADOWS DIE TWICE』、『シェンムーIII』、『The Last of Us Part II』、『Days Gone』などが控えている。PS4の躍進はまだまだ止まらないだろう。

ライター/福山幸司

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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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