位置情報RPG『テクテクテクテク』のサービス終了が決定。6月17日が最後の日に

 スマートフォン向け位置情報RPG『テクテクテクテク』が、2019年6月17日午前11時59分をもってサービスが終了することが発表された。2018年11月29日に配信開始されてから、わずか7ヶ月間という短い運営期間となった。

 現実の世界を歩いて、スマートフォンに表示された地図や地区の地名をタップして塗りつぶしていく。地図上に現れた巨大モンスターはAR機能を使って、現実の風景と一緒に撮影して楽しめたり、ゲーム上で戦うことができる、そこから経験値やアイテム、ゴールドを入手してキャラクターを強化していく。位置情報ゲームとRPGの融合を謡った新感覚ゲームだ。

 niconicoで活動する絵師によるオリジナルキャラクター、ボカロPによる音楽、さまざまな有名マンガやアニメのキャラクターとコラボが特徴で、日本のポップカルチャーの華やか世界観を演出していた。特に一度歩いた場所は後から塗りつぶすことができる「予約塗り」は、スマートフォンの画面ばかり見る必要がなく、車や電車で長距離を移動した後に一気に塗りつぶせるのがユーザーから好評だった。

 しかしドワンゴが発表した18年4~12月期の単独決算によると、19年3月期の売上高として50億円、営業利益は25億円の計画を立てていたのにも関わらず、18年度4~12月期の売上げはわずか900万円。8億600万円という大きな赤字を記録した。抜本的なプレイヤー数のほか、本作は課金の必要性、需要が薄いのが原因と考えられている。熱心なプレイヤーも多くいたので、今回のサービス終了はとても残念な決定だろう。

(画像はYouTube | テクテクテクテク ティーザートレイラーより)

 なお、サービス終了に伴い、課金アイテムである「歩行石」が5月16日12時で販売中止、さらにコラボ企画の中止や、期間の変更がある。詳しくは公式サイトを確認して欲しい。

本作のプロデューサーである中村光一氏からコメント
 みなさま、こんにちは。「テクテクテクテク」プロデューサーの中村光一です。
 一人でも多くの方に、「歩いて」「塗って」楽しい時間をお過ごしいただこうと、テクテクを作って参りましたが、現在の課金規模では事業として成立せず、今回の決定となりました。みなさまには、たいへんに申し訳ないとともに、とても残念に思っております。
 現在のバージョンは、まだまだ序盤の状態であり、これからが、みなさまが塗って拡大していった陣地と、闘って集めた仲間モンスターたちで、今まで以上に、かつてない楽しい時間を体験いただく予定でした。
 せめて、クローズ前に、みなさまにお約束した、レイドバトルをお楽しみいただきたく思います。これまで集めた仲間モンスターたちを思いっきり暴れさせ、ゴジラに挑んでください。日本中からの挑戦を、お待ちしております。
 最後になりますが、これまで、テクテクを支えてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
 私としては、今回の反省点を改善して、もっと楽しく快適にプレイできるように一新し、また、いつの日かテクテクを復活できるよう頑張ろうと思っております。
 重ねがさね、みなさま、本当に、誠にありがとうございました。
「テクテクテクテク」プロデューサー 中村光一

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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