3月22日にリリースされた『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)は、フロム・ソフトウェアの過去作と同等かそれ以上に難しいゲームであると話題だ。あまりに難しすぎるという意見を受け、フロム自身も序盤の攻略方法を指南する記事を制作するという措置をとっている。
しかし、すでに『SEKIRO』に順応したプレイヤーたちはゲームクリアのみならずタイムアタックに挑戦し始めており、早くも配信者のDanflesh氏が1時間の壁を突破した。どんな手を使ってもエンディングに到達するAny%ルールで、記録は50分52秒。この記録はスピードランの記録集積サイト「Speedrun.com」に正式に登録されている。なおクリアタイムにロード時間は含まれていない。
Danflesh氏は、もちろん最初から『SEKIRO』のプレイが上手かったわけではない。6日前にストリーミングした最初のプレイスルーでは、エンディングまで約25時間掛かっている。しかし敵の行動パターンやルートを徹底的に研究し、5日間でプレイタイムを1/25以下にまで縮めることが出来た。多くのシーンでほとんどの敵をスルーしつつ最短ルートを突き進み、できるだけ中ボスや大ボスを効率よく倒すという最適解プレイで攻略を進めているが、そのテクニックを手先に叩き込むのがいかに難しいかはプレイした人であるならばよくわかるだろう。
早くも人類が1時間切りを達成した『SEKIRO』だが、これまでに発売された『DARK SOULS』シリーズや『Bloodborne』では、30分前後という速さでエンディングまでたどり着くプレイヤーたちが、今なおしのぎを削っている。『DARK SOULS II』に至っては15分。これが終わりではなく、『SEKIRO』の記録更新合戦の幕開けであるのあ間違いないだろう。海外フォーラムRedditなどでは、ボススキップや効率のいいルートの研究が少しずつ進められている。
これまでの「Soul Borne」シリーズから様変わりした『SEKIRO』に対し、いったいプレイヤーはこれからどのような楽しい遊び方を見出すだろうか。時が経てばギターやハンドルコントローラーといった多種多様な入力デバイスを使った大道芸のようなプレイも見られるはずだ。今後に期待したい。
ライター/古嶋誉幸