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中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』発売日が6月27日に決定。 史実重視の骨太作品が日本語吹き替えでついに上陸

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 DMM GAMESは『キングダムカム・デリバランス』を6月27日に発売すると発表した。プラットフォームはPS4。価格はそれぞれ税込みで、通常版は8834円、アートブック 、オリジナルサウンドトラック 、特製銀貨、特製マップなど豪華特典が同梱された限定版は12550円となる。

 なお同作はPC向けにもリリース予定となっているが、価格と発売時期はいずれも未定となっている。

 『キングダムカム・デリバランス』はチェコ共和国のWarhorse Studiosが開発したオープンワールドRPG。海外では新規IPながら全てのプラットフォームを合わせると100万本を越えるスマッシュヒットを記録。Steamの同時プレイヤー数はピーク時では『The Elder Scrolls V: Skyrim』『ウィッチャー3 ワイルドハント』を超える95863人に達したという。

 本作の最大の特徴は、オープンワールドRPGながら、ドラゴンが登場したり、魔法が使えるようなファンタジー世界ではなく、史実を重視していること。舞台は神聖ローマ帝国の領邦のひとつである1403年の実在したボヘミア王国を焦点を当てている。現代のチェコの前身となった中央ヨーロッパに位置した王国だ。

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(画像はSteam『Kingdom Come: Deliverance』より)

 主人公は鍛冶屋のひとり息子ヘンリー。皇帝カール4世の死をきっかけに、王位継承の争いが勃発。ハンガリー王シギスムンドは異母兄弟であるヴァーツラフ4世を投獄し、ボヘミア王国に侵攻。それによって治安が悪化し、盗賊やリンチが横行したうえ、黒死病の流行に見舞われる。そんな暗黒時代を迎えたボヘミア王国にあって、主人公は傭兵たちの虐殺から生き残り、ヴァーツラフ4世の王位回復のため尽力する運命を辿ることになる。

 このような史実的背景を舞台に、ゲームでは15世紀初頭の武器や衣類、建築や戦闘技術など、歴史家がしっかりと監修しており、史実的な背景がゲームの世界で再現されている。

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(画像はSteam『Kingdom Come: Deliverance』より)

 CryEngineによって一人称視点のオープンワールドで描かれているのも特徴だ。NPCは日々の行動を取っており、主人公の選択肢によって、様々な人間関係が変化していき、善人プレイも悪人プレイでも可能だ。

 衣服は使用中に徐々に磨耗して、汚れや血が付着し、キャラクターの外観に影響を与えるので、身奇麗にするためには風呂に入らなくてはいけない。剣は素早く攻撃ができるが、重装甲に対してはあまり効果的ではないし、睡眠や食事を適度に取らないと主人公は死んでしまう可能性が出てくる。

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(画像はSteam『Kingdom Come: Deliverance』より)
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(画像はSteam『Kingdom Come: Deliverance』より)

 このようにゲームシステムまでもがリアリティが重視されている骨太な作品のため、戦闘システムなど、さまざまな理不尽な部分が人を選ぶ作品になっているが、それゆえこれまでにないユニークなRPGとして好評価を得ている。

 史実ゆえに専門用語やキャラクター名が覚えるのが一苦労の本作だったが、日本版は日本吹き替えされているので、よりゲームがプレイしやすくなったといえるだろう。『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『ウィッチャー3 ワイルドハント』の発売から随分経ってしまった。そろそろ骨太なRPGに飢え始めてる人は、本作を手に取ってみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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