SEGAはタワーディフェンスと2Dアクションが融合したゲーム『SolSeraph』を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC。発売日は7月10日、価格は15ドル。
『SolSeraph』は、混沌の中より世界と人類を作ったスカイファザーとアースマザーが去った後の世界が舞台となる。人類は自由に生きることができるようになったが、傲慢で若い神々は火、嵐、そして洪水で人類を苦しめた。
プレイヤーは人類を救う神と人の子であるヘリオスとして、神々とその眷属と戦い、部族を導かなければならない。
ゲームは「戦略モード」と「アクションモード」のふたつのパートに分かれている。戦略モードでは新しい家や農場を建設し村を作り、奇跡の力で天候を操作して育てていく。しかし、ここでも若い神々の攻撃は続くため、兵舎で兵士を育て弓兵の防衛塔やスパイクの罠を建設して村を守る必要がある。ゆくゆくは光の寺院を建てて世界を覆う暗黒の霧を晴らし、霧の中に潜むモンスターや若い神々の住処を破壊しなければならない。
世界は5つの地域に分かれており、砂漠や雪に覆われた渓谷、群島などで生活様式の異なる5つの部族を導くことになる。
モンスターの住処を見つけた後はヘリオス自身が戦うアクションモードが始まる。刀、盾、そして魔法の弓矢をもってさまざまなモンスターや神々と戦う。モンスターの住処を破壊すれば村への攻撃の手は弱まり、ヘリオスは回復力と魔力を増していく。若い神を倒せば、さらなる魔法が手に入るという。
ゲームは、「16ビット時代を彷彿とさせる、豊かでユニークなゲームプレイ体験のためのアクションと戦略を兼ね備えている」と説明されているが、スーパーファミコンの『アクトレイザー』の影響を強く受けたゲームに見える。
みなまで言わずともわかるだろうということか、『アクトレイザー』でも音楽を担当した古代祐三氏がオープニングテーマを担当。ストーリーは『The Sea Will Claim Everything』や『The Talos Principle』の脚本を担当した作家のJonas Kyrazes氏が手がける。
開発はチリのサンティアゴに拠点を置くACE Teamが担当。1997年に結成され、『DOOM II』や『QUAKE III』のトータルコンバージョンMODを開発した後、2009年に『Zeno Clash』をリリースして商業デビュー。その後も『Rock of Ages』や『Abyss Odyssey』をリリースしている。
発表からわずか2週間後の7月10日に発売されるのは、少々驚きである。名作と名高い『アクトレイザー』は2作がリリースされて以降は音沙汰はなかったが、近年になってフォロワーが現れている。『SolSeraph』の他にも『Smelter』が2020年に発売予定だ。
続編を待ち望むファンは少なくないだろうが、まずは『SolSeraph』の発売を待ってみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸