Twitterアカウント「クーロン2〈次世代版〉計画進行中!」より、『クーロンズゲート』の続編『クーロンズリゾーム』の開発が正式発表された。
実際に発表があったのは11月10日で一時は真偽が不明だったが、『クーロンズゲート』公式プロモーションアカウントが反応したことで、公式作品であることが確認された。発売時期や価格、プラットフォームなどは未発表。
23年を経てクーロンズゲート続編を制作します。最新技術を惜しみなく投入し、リアルタイムレンダリングで「光明路」を描きます。題して「路地裏オープンワールド」。タイトルは『クーロンズリゾーム』、2025年、近未来の設定です。#クーロン #リゾーム #KG #九龍城 #クーロン2
— クーロンズリゾーム公式アカウント (@kgproject4) November 10, 2019
『クーロンズリゾーム』は、ジャンルを「路地裏オープンワールド」と題し、ゲームの舞台となる光明路をリアルタイムレンダリングで描く。『クーロンズゲート』公式アカウントによれば、光明路は設定資料集「クーロンズ・ゲート アーカイブス」に掲載された架空の続編企画「クーロンズ・ゲートif」の舞台だったのだという。
なお、現実の光明路は九龍城砦の代表的な龍城路から一路横に逸れた場所だ。名前に反して光の届かず、娼婦が客を取り阿片窟もあったのだという。
前作は香港返還前の1997年に設定されていたが、本作は2025年と近未来に設定されている。早くもインゲーム動画が公開されており、ゲームの雰囲気を確認できる。危険な町だが、人々は「スリーブ」と呼ばれるデジタルスキンで邪気から身を守っている。
猥雑なネオンや空中に浮かび上がる表示など、前作に比べてサイバーパンクな雰囲気となっている。動画の最後に登場する「Day of the Fire」とは何を意味しているのだろうか。
動画公開!
— クーロンズリゾーム公式アカウント (@kgproject4) November 11, 2019
光明路をずいずい進むブツギリ動画です。実際はリアルタイムレンダリングなので動き回れまよ。路人たちは「スリーブ」と呼ばれるデジタルスキンで邪気から身を護っています。#クーロン #リゾーム #九龍城 pic.twitter.com/ksLu1w2MlS
前作となる『クーロンズゲート』は、1997年にソニー・ミュージックエンタテインメントより発売されたPlayStation向けアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは超級の風水師として現世(陽界)に現れた異世界(陰界)の九龍城砦へと潜入し、風水を正しく見立てて世界の崩壊を防ぐ。
3Dで表現された九龍城や、「鍵穴男」や「ボイラー男」など、物に執着しすぎて物になってしまった「妄人」、一筋縄ではいかないエキセントリックな住人たちといった、陰鬱ながらどこかユーモアを孕んだ作品世界は今なお人々を引きつけている。
本編はPSアーカイブスで配信されているほか、2017年にはゲームの前日譚となるVRゲーム『クーロンズゲートVR Suzaku』が発売、ゲームの音楽を演奏するコンサートも開催されるなど、近年露出を増やしている。
2019年にはNintendo Switchに映るゲーム画面がTwitterに投稿されており、さらなるサプライズが用意されていることを予感させられている。
ついにきました。みなさん、年の瀬はちょっとスケジュール開けておいていただけますと、もしかすると何かいいことがあるかもです。 https://t.co/BsjLGfuPan
— 九龍風水傳プロモーション@コンサート開催! (@kowloon_officia) November 11, 2019
発売からすでに20年以上が経ち、あと数年もすると企画立ち上げから30年の年月が流れる『クーロンズゲート』。発売後もさまざまな企画が立ち上げられたが、ついに完全新作となる続編『クーロンズリゾーム』が発表された。
公式アカウントによれば、年の瀬に予定を少し開けていると何かいいことがあるかもしれないとのこと。気になる方は公式アカウントをフォローして続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸