レトロコンソールの改造を行うストリーマーのiFixRetro氏が、「バーチャルボーイ」をテレビに出力してプレイできるコンソールを開発した。Twitter上に実際に制作したハードウェアを公開している。
Consolized a Virtual Boy system with @Furrtek Virtual Tap board and servo emulator while using the Nintendo Multiout Port for RGB display and with @Marcus919 3D Printed case! You can now play the Virtual Boy on TV now. Much thanks to @apdwaldo6 for providing the printed case. pic.twitter.com/DQjxly9C4a
— iFixRetro (@iFixRetro) January 26, 2020
Internal pictures of the consolized virtual boy pic.twitter.com/H1M86PtI8h
— iFixRetro (@iFixRetro) January 26, 2020
改造コンソールはmarcus9199氏が開発した筐体の中に、Virtual Tapとサーボエミュレーター、そしてバーチャルボーイ本体の基板が組み込まれている。
Virtual Tapはバーチャルボーイをテレビに出力するためのパーツだ。Virtual Tapによってアップスケーリングができ、赤一色である画面を別の色に変更することもできる。上記のツイートでも、緑色の画面に変更されていることが確認できる。サーボエミュレーターは、バーチャルボーイのモーターとミラーが実際に稼働しているようにごまかすためのエミュレーターだ。
このコンソールを使用することで以下の写真のように、テレビでバーチャルボーイを遊ぶことができる。
バーチャルボーイは1995年に任天堂から発売された3Dゲームコンソールだ。ゴーグル型の筐体で、プレイヤーは筐体をのぞき込んでゲームをプレイする。赤単色ながら視差による立体視を実現。日本では『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』や『ジャック・ブラザースの迷路でヒーホー!』など、任天堂だけでなく複数のデベロッパーから対応ソフトが20本ほど発売された。
その特異なコンセプトと機体ゆえに、バーチャルコンソールや復刻などで手軽にプレイする手段がない作品ばかり。もちろん実機でプレイする感覚とは異なるが、もしこのようにテレビでプレイできる環境があればと、うらやましく思う方もいるかもしれない。なお現在、Oculus Riftではバーチャルボーイのエミュレーターも開発されている。
ライター/古嶋誉幸