自社IPのアニメや映画を手がけるために設立された「Activision Blizzard Studios」の共同社長であるニック・ヴァン・ダイク氏のLinked Inのプロフィールから、氏が『ディアブロ』(Diablo)のアニメシリーズのエグゼクティブディレクターに就任していることが明らかとなった。海外メディアGameSpotなどが報じている。
プロフィールによれば、アニメ版『Diablo』は3Dレンダリングされた作品で、Netflixで世界的に配信されるという。現在はプリプロダクションの段階のようだ。
2015年に設立が発表されたActivision Blizzard Studiosは、Netflix上で2016年に『Skylanders Academy』を3シーズン配信した。また、設立当時は『Call of Duty』シリーズを題材にした映画を制作中であることもあわせて発表されているなど、すでにさまざまな作品に関わっているスタジオだ。
『Diablo』アニメシリーズの存在は以前から噂されていたもので、2018年8月には「BOOM! Studios」の創設者アンドリュー・コスビー氏が、『Diablo』アニメシリーズの制作をNetflixと交渉中であることを認めるツイートを投稿、その後に削除され話題になった。
また、2019年3月にはBlizzard Entertainmentが「ビデオオンデマンドサービスで配信できるダウンロード可能な映画や動画」の商標として『Diablo』を登録していたことが発見された。
なお今回のダイク氏のLinked Inのページには、「クリエイティブパートナーと一緒に、BlizzardのOverwatchフランチャイズを元にしたアニメーションシリーズを開発および販売」したことを実績ととして掲載している。これまで多くのシネマティックトレイラーを公開してきた同作だが、これがそれらアニメーションシリーズのことなのか、異なるアニメ版『Overwatch』であるのかは明らかとなっていない。
なお、『Diablo』のアニメ化はまったく初めてではなく、2012年にはピーター・チャン監督とアニメスタジオ「Titmouse」による短編作品「Diablo III: Wrath」が公開されている。Activision Blizzardの映像作品と言えばレジェンダリー・ピクチャーズが制作した『ウォークラフト』が有名だが、今後も続々と同社のIPを元にした映像作品が登場しそうだ。
ライター/古嶋誉幸