現在『Cyberpunk 2077』を開発するCD PROJEKTは、本作をリリースしたあとすぐに未発表のシングルプレイゲームの開発を小規模にスタートする意向であることを明らかにした。すでにある程度明確なコンセプトも有しているという。ポーランドに拠点を置くメディアStooqとEurogamer.plがアダム・キシンスキ社長兼共同CEOにインタビューし、今後の開発体制について語っている。
Stooqによれば、『Cyberpunk 2077』を9月17日に発売したあとは、同社最大の開発チームが『Cyberpunk 2077』のマルチプレイモード開発に従事する。もうひとつの大規模な開発チームが同作そのものへの追加コンテンツを製作。そして3つ目の小さなチームが、コンセプトが完成した別の「大規模なシングルプレイヤーゲーム」の開発を開始する。
キシンスキ社長はこのシングルプレイヤーゲームの詳細を具体的に明らかにしていないが、Eurogamer.plの記事では「CD PROJEKTは『Cyberpunk 2077』と『The Witcher』のふたつの世界を持ち、これらの世界でゲームを作りたい」と示唆的に述べている。
また、CD PROJEKTがこれまでのゲームの開発サイクルを変更する気はないともインタビュー中に述べ、大規模なシングルプレイヤーRPGの開発には今後も4年から5年を掛ける意向を示した。
Eurogamer.plでのキシンスキ社長の発言から、新作は『The Witcher』のスピンオフ作品ではないかという予想がGames RaderやPCGamerなど複数のメディアで広まっている。なお2016年には、Eurogamerの取材に応じた『The Witcher 3』のディレクターが、『The Witcher』の世界にふたたび戻りたい意向も示していた。
次世代機の発売も控えた2020年、欧州でも1、2を争うゲームデベロッパーに成長したCD PROJEKTは、『Cyberpunk 2077』のあとも精力的にゲームの開発を続けていくようだ。はたしてどのような作品が現れるのか、続報を期待して待ちたい。
ライター/古嶋誉幸