悪夢のラクーンシティを再設計した『バイオハザード RE:3』の体験版「Raccoon City Demo」が3月19日に配信され10日以上が経った。製品版は4月3日に発売を控えているが、すでにPC版では何人かのユーザーがこの体験版で愉快なMOD製作に挑戦している。
前作『バイオハザード RE:2』では多数の奇々怪々なMODが登場したが、やはりあの青い列車やセクシーな夏の衣装MODは本作でも健在のようだ。
MODコミュニティサイト「Nexus Mods」にて最初に登録された「キャラクターの見た目を大きく変更するMOD」は「Thomas The Tank Engine over Nemesis」、もはや定番となった『きかんしゃトーマス』をテーマにしたものだ。前作『バイオハザード RE:2』ではタイラントが置き換えられていたが、本作では追跡者ことネメシスがトーマスと化している。プレイヤーの動きを妨害する触手を手に入れた、さらにパワーアップした強力なトーマスだ。
また、同じく『バイオハザード RE:2』でも話題となったアンブレラ社から傘のマークをポイントとしたセクシーなビキニのMODも登場。前作のタイラントよりもさらに巨体となったネメシスの体躯に非常にフィットする一品で、こちらもYouTubeに投稿され大きな話題を呼んでいる。
一方、主人公の見た目を変更させるMODもすでに多数リリースされている。かっこいいものや別のキャラクターに置き換えるものなどがあるが、中でも異彩を放っているのはしずえさんマスクMOD「Isabelle Mask」だ。
海外では『あつまれ どうぶつの森』と『DOOM Eternal』が同じ3月20日発売ということで、ドゥームスレイヤーとしずえさんが仲良くなるミームが生まれた。そんなしずえさんのマスクが地獄と化したラクーンシティにやってくるのは必然だったのかもしれない。
さらに奇妙な置き換えMODの毒牙は登場キャラクターの「カルロス」にも襲いかかった。海外だけでなく日本でも話題となった『ロックマン』の海外パッケージ、通称『メガマン』を再現したコスチュームを導入するMOD「Bad Boxart MegaMan Carlos」も注目を浴びている。
この『メガマン』は『STREET FIGHTER X 鉄拳』にコスチュームが輸入されるほか、『バイオハザード RE:3』でもトイショップにカメオ出演しており、ふぁんめいdMODとして登場するのは時間の問題だったかもしれない。
このほかにもゲームのグラフィックを向上させる「RE3 IMMERSION」や、インベントリを原作の『バイオハザード3』風に変える「Classic Inventory RE3」など、ゲーム自体をパワーアップさせるMODなども登場。4月3日に迫った『バイオハザード RE:3』のリリースを前に、MODコミュニティも盛り上がっている。
これらのMODが製品版でも適用できるかどうかは不明だが、何人かの製作者は本編でも使えるようにアップデートすることを公言している。ラクーンシティのサバイバルに疲れたら、これらのMODを導入して気分転換してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸