コナミデジタルエンタテインメントは4月16日(木)、東京都中央区の本社に勤務する社員ふたりに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が判明したことを発表した。
当該社員はそれぞれ4月10日(金)から体調不良がみられたため自宅療養を行っていたが、PCR検査を13日(月)に実施し、15日(水)に陽性と判明した。当該社員同士の濃厚接触は確認されていない。なお、本件にともなって保健所の指示に従い、オフィスの消毒などの対応が実施されている。
コナミデジタルエンタテインメントは4月7日(火)、政府および対象の都道府県知事より発令された緊急事態宣言を受けて、4月8日(水)より在宅勤務を原則とする態勢をとっていた。
ゲーム業界においてはこのほかにも感染者が何人か出ている。3月30日(月)には、コジマプロダクションに所属する40代の男性社員1名が新型コロナウイルスに感染。当該社員はせきや発熱症状の出る前から出社していない状態だったが、万全を期すためオフィスを一時閉鎖し消毒。全社員を対象にテレワークへの移行と健康管理や観察の徹底を命じた。
4月2日(木)には、大阪府中央区にあるカプコンのグループ会社に勤務する従業員1名が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。また、4月15日(水)には長期休暇中の従業員1名も感染が明らかとなり、グループでの感染者は執筆時点でふたりとなっている。
時は戻って4月8日(水)、スクウェア・エニックスも新宿区の東京本社に勤務する従業員1名に、PCR検査で陽性が出たと判明。同社は2月中旬の時点で在宅勤務をはじめ、時差通勤の推奨や打ち合わせ方式の見直し、海外渡航の禁止、手洗い・うがい・マスク着用の励行などのさまざまな対策をいち早く実施していた。
また、4月11日(土)にはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)も東京都港区の本社に勤務する男性従業員1名の感染が判明している。当該社員は4月1日(水)にのどの痛みと微熱の症状があったため、医療機関へ相談のうえ自宅療養を続けていたものの、症状が改善しなかったため9日(木)にPCR検査を受け、11日に陽性が明らかとなった。
SIEでも1月末の時点から手洗い・うがいの呼びかけ、海外渡航の禁止、時差通勤の推奨などの対策を取っており、こちらは症状の発生前からテレワークへの移行とオフィスへの入構禁止を原則とする態勢をとっている。
上記5社のケースに共通するのはやはり人口が密集する「大都市での感染発生」だが、緊急事態宣言の発令にともなう帰省などの人の移動によって、地方でも感染者のクラスター(集団)が発生しつつある現状がある。
4月16日(木)夜に緊急事態宣言の対象地域が全国へ拡大されたこともあり、今年のゴールデンウイークは非常にさみしいものとなりそうだ。
ライター/ヨシムネ