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推理オープンワールドADV『レッドシーズプロファイル』の10年ぶりの続編『Deadly Premonition 2』の発売日が7月10日に決定

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 Nintendo Americaは、推理アクション・アドベンチャー『レッドシーズプロファイル』の続編『Deadly Premonition 2: A Blessing In Disguise』の発売日を7月10日と発表した。プラットフォームはNintendo Switch。価格は税込7480円となる。

 『Deadly Premonition 2』(デッドリー・プリモニション2)の舞台は2019年のボストン。女性FBI捜査官のアリヤ・デイヴィスが、元FBI捜査官を尋問するところから物語の幕が開く。その尋問相手とは前作の主人公でありFBI捜査官のフランシス・モーガンだ。アリヤは2005年のニューオーリンズにある田舎町ル・カレで起きた「解決済み」の連続殺人について、モーガンから情報を聞き出そうと試みる。

 本作は「2019年のボストン」と、回想形式で描かれる「2005年のニューオーリンズ」のふたつの舞台が交互に描かれる複雑な構成になっている。ニューオリンズの田舎町ル・カレはオープンワールドで構築されており、この過去の世界ではフランシス・モーガンが主人公となって、事件の謎に挑む。

 実は「2005年のニューオリンズ」では、前作『レッドシーズプロファイル』で描かれた「グリーンベイル事件」の5年前に起きた事件が描かれる。つまり本作は続編であり、同時に前日譚でもあるという、ユニークな構造を持っている。

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 本作を手掛けたのはSWERYこと末弘秀孝氏。2010年に発売した前作『レッドシーズプロファイル』は、極端に評価が分かれたゲームとしてギネス記録になったという逸話を持つ作品だ。特に開発の終盤に急遽取り入れたというアクションパートが批判されたが、二転三転するストーリーや、徐々に愛着がわいてくる個性的なキャラクター、遊び心溢れるギミックに、ハードボイルドで叙情的な台詞の数々、そしてそれらがオープンワールドで描かれるという、他にはない魅力を放っており、現在はカルト的に高い評価を得ている。

 こうして海外の評価に推される形で、日本でも『レッドシーズプロファイル』が再評価されていったが、パッケージ版は入手困難でプレミア価格がつくことに。その後、2015年にPS3で『Deadly Premonition レッドシーズプロファイル コンプリートエディション』、2019年にNintendo Switchで『Deadly Premonition Origins』としてダウンロード配信が開始。現在では容易にプレイが可能となっている。

 なお、今回の発売日に合わせてNintendo Switchの『Deadly Premonition Origins』の半額セールが実施中。5月17日23時59分まで、通常価格3480円のところ、税込1740円で入手が可能だ。上記の評価を考慮に入れつつ、『Deadly Premonition Origins』を事前にプレイしていると、より『Deadly Premonition 2』が楽しめるものとなるだろう。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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