ゲームデベロッパーのFoxy Voxelは、同社が現在開発中の中世開拓地サバイバル・シミュレーション『Going Medieval』の正式発表トレイラーを公開した。Steamストアページでは日本語の対応も謳われている。本編は早期アクセスとしてリリース予定だが、具体的な発売日は未発表だ。
『Going Medieval』は、14世紀に蔓延した疫病によって人口の95%が死滅した、文明が崩壊したあとの世界が舞台だ。プレイヤーはそんな暗黒時代にひとりの領主としてわずかに生き残った人々を率い、階級も国境も崩壊した世界で領民たちを守ることになる。
本作では、領民たちを守る拠点となる「要塞」が重要なキーポイントとなっている。ならず者や蛮族、狂信者たちが拠点の周囲を徘徊しているので、プレイヤーは3D地形ツールで有利な環境を造り、その上に堅牢な要塞を建築しなければならない。防衛拠点を構築し、罠や武器を研究して領民たちを武装し、襲撃者たちを撃退しよう。
また、領民たちにとっては飢饉や天候も大敵となる。食料を備蓄し、温かい住居を作り、文明的な生活を送ることを心がけなければならない。こういった脅威は領民たちの心にも影響を及ぼすという。
本作は開発中のゲームを販売する早期アクセスモデルを採用しており、初期バージョンは「建築・クラフト」、「戦闘・防衛システム」、「村人の習性・性格」、「資源管理システム」、「植物相・動物相のシミュレーション」、「生産システム」が実装されている。
今後は領民の人間関係や交易システム、攻城戦の拡張、さまざまな派閥を登場させる予定だという。そのほか、新イベントやサバイバルシステムや拠点建設機能の拡充も予定されている。早期アクセス期間は約1年を見込んでおり、その間にコンテンツが追加され、価格が上昇する可能性もある。
『Going Medieval』のクローズドアルファテストは2019年からスタートしており、今回は約1年の開発期間を経て2020年後半からベータテスがの開催されることもアナウンスされた。また、パブリッシャーがThe Irregular Corporationに決定したこともあわせて発表されており、さらなる開発の進捗が期待できそうだ。
ペストにより崩壊したポストアポカリプスの中世という少し珍しい設定のサバイバルゲームで、ひとりだけではなく領民も生かさなければならないというのは、好きな人にはたまらないゲームとなるだろう。興味があるという方はSteamでウィッシュリストに登録し、ベータテストにサインアップして続報を待って欲しい。
ライター/古嶋誉幸