パブリッシャーのUltimate Games S.A.は、The EpicLoreの開発する中世ファンタジー鍛冶屋シミュレーションゲーム『Ironsmith Medieval Simulator』のプロローグ版を発表した。リリース時期は近日中とされている。
『Ironsmith Medieval Simulator』は、その名の通り中世ファンタジーの世界で鍛冶屋を営むシミュレーションゲームだ。さまざまな社会階級のために道具や武器、鎧を製作する。鍛冶のチュートリアルビデオも公開されており、剣の柄やつば、刀身にさまざまな意匠を施したり、ファンタジーゲームでなんとなく見たことがあるような鍛冶道具が紹介されている。
採掘された材料を精錬(不純物を取り除く工程)して取り出した金属インゴットは、組み合わせる種類や配分の比率でさまざまな特性を持つ合金となる。刀剣と鎧では必要になる合金の特性も変わるだろう。金属の知識を駆使し、作る製品に見合った合金を精錬するのも鍛冶屋の腕の見せ所だ。
さまざまな依頼をこなしていけば工房も大きくなり、労働者を雇うこともできる。さらなる名声を得れば、さらなる大きな都市で自身の工房を持つこともできるだろう。
プロローグ版はシングルプレイのみに対応するが、製品版ではほかにひとりのプレイヤーと一緒に鍛冶をするオンライン協力プレイにも対応。日々の依頼を一緒に助け合ったり、混乱に陥れたり、あるいは共に居酒屋に繰り出すこともできるという。
一方プロローグ版では、故郷の村に戦争の手が伸び、村を守るためにその土地の領主のために武器や防具を作るゲームの序盤を体験できる。他にもさまざまな依頼をこなしてお金をいえたり、近くの居酒屋で噂話を聞いたりと、典型的なファンタジーRPG風の村で、いかにも鍛冶屋といったアクティビティを楽しめる。
中世の鍛冶屋を体験できるゲームということで、武器や防具だけでなく道具も作れる『Ironsmith Medieval Simulator』。火属性をエンチャントするようなファンタジックな世界設定ではなく、合金の質で製品の性質も変わるような、なかなか渋い内容のようだ。興味がある方は『Ironsmith Simulator: Prologue』の公開を待って欲しい。
ライター/古嶋誉幸