アニメのオンラインイベント「Anime Expo Lite」にて人気ゲームのアニメ版『すばらしきこのせかい The Animation』のスタッフやキャスト、2021年放送予定であることが発表された。公式サイトもオープンされ、キーアートやPVなどが確認できる。
アニメ化の発表は国内はもちろん、海外でも大きな話題となっている。SNS上のハッシュタグ「#TWEWY」にはファンアートが多数投稿されており、アニメの公式Twitterアカウントには英語圏からのリプライが多数届いている状況だ。
『すばらしきこのせかい』は、2007年にNintendoDS向けにリリースされたRPGだ。野村哲也氏がキャラクターデザインを担当し、『キングダムハーツ』や『ファイナルファンタジー』シリーズのスタッフが開発を担当した。2008年には『The World Ends with You』というタイトルで海外でも発売。スマートフォンにも移植され、上記の通りNintendo Switchで新規シナリオなどをくわえた完全版が発売された。
2000年代の渋谷の町を舞台にした現代劇、NintendoDSのタッチスクリーンや2画面を利用した戦闘、力の入ったBGMなどが特徴。自分の存在を賭け、7日間に渡り繰り広げられる死神のゲームに挑む。
過去数度にわたりアニメ化や続編の噂が流れたが、2020年に入り「Anime Expo Live」のキービジュアルにも採用され、新たな商標出願などからアニメ化の噂が再浮上。6月にはアニメ化が正式発表となった。
『すばらしきこのせかい』のアニメ化が正式発表。野村哲也氏がキャラクターデザインを務めた2007年の作品が復活、7月の特別番組で詳細が公開へ
海外では現代の渋谷を舞台にしたロケーションやゲームプレイが評価され人気も高い。英語圏での人気の高さから、アニメ版のPVも北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2020」で発表予定だったのだろうと予想される。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントがオンライン化。PVはオンラインイベント「Anime Expo Lite」にて発表となった。
SNSでも、やはり国内以上に国外の盛り上がりが強いように見える。「Anime Expo Lite」のキービジュアルが公開されたときは、Twitterで「#TWEWY」(『The World Ends with You』の略称)が北米にてトレンド入り。現在このハッシュタグには無数のファンアートなどが投稿され、現在も盛り上がっている。
『すばらしきこのせかい The Animation』の公式Twitterアカウントへのリプライ欄も、英語圏からの書き込みがかなり多い。もちろんアニメ化を喜ぶ声が多く、ゲームの続編を望む声も少なくない。アニメが好調で『すばらしきこのせかい』の人気がいまだ衰えないことが証明されれば、あるいはそういった新展開もあるかもしれない。
ほかにも「『大乱闘スマッシュブラザーズSP』に主人公ネクを出して!」というおなじみの要望も見られる。同じ現代を舞台にしたゲーム『ペルソナ5』のジョーカーと『スマブラSP』で共演というのもおもしろいだろう。
『#すばらしきこのせかい』アニメ化決定記念!
— スクウェア・エニックス e-STORE (@SQEX_eSTORE) July 3, 2020
『すばらしきこのせかい -Final Remix-』より、リュック・腕時計・財布が登場!#すばせかhttps://t.co/832VzH1pKS pic.twitter.com/1NmhRLt1Ld
なおアニメの発表を記念し、現在Nintendo Switch版『すばらしきこのせかい -Final Remix-』が半額の2640円で販売中だ。スクウェア・エニックス e-STOREでは、アニメ化を記念し『すばらしきこのせかい』の財布や腕時計など、多数の新グッズの予約がスタートしている。『すばらしきこのせかい The Animation』は2021年放送予定だ。
ライター/古嶋誉幸