2007年に発売された『すばらしきこのせかい』の商標が新たにスクウェア・エニックスによって出願されていることが明らかとなった。海外メディアGematsuなどが報じている。
『すばらしきこのせかい』については先日も、日本アニメーション振興会(SPJA)が主催するオンラインアニメイベント「Anime Expo Lite 2020」にてキーアートとして採用され、「新たな展開があるのでは?」と気の早い一部の海外ファンが色めきだっていた。同イベントは7月3日から4日に開催される予定だが、今回の商標出願を経てファンの興奮はさらに加速している。
新たに見つかった『すばらしきこのせかい』の商標は6月1日に出願されており、記事執筆時点ではまだ認可は下りていないようだ。区分は化粧品や家具など8区分にまたがっており、商品役務は化粧や香水、水筒、さらには食品が登録されている。これらを見る限り、『すばらしきこのせかい』のグッズ展開を狙った商標だと判断できる。
かつてスクウェア・エニックスは、ゲームがリリースされる1年前の2006年にこれとは異なる『すばらしきこのせかい』の商標を出願している。同社が現在保有する商標は3つ。ゲーム関連の商標のほか、2013年には区分41(教育、娯楽、スポーツ、文化)としても登録。区分41にはアニメやマンガも含まれている。
商標権の存続期間は10年間なので、ときおり「新たな動きでは?」と騒がれる商標が、実は失効を前に再登録しただけだったということは良くあるが、今回は新たな商標の登録となっている。
「Anime Expo Lite 2020」は、現地時間7月3日、4日にYouTubeとTwitchで無料公開される。天野喜孝氏をはじめとした多数のゲスト、発表、ライブなど様々なイベントが予定されている。詳しい日程などはまだ発表されていないので、公式サイトやTwitterアカウントをフォローして、続報を待って欲しい。
ライター/古嶋誉幸