「ウィジャ盤」、「肝心なときにエンジンが掛からない車」、「点かない懐中電灯」、「アブダクション」。ホラー映画でありそうなシチュエーションを、わんこそばを食べるように乗り越える『メイドインワリオ』風コメディホラーゲーム『SPOOK WARE』がリリースされた。itch.ioから無料でダウンロードできるが、ゲームが気に入ったら好きな金額を作者に払うことができる。
下記の動画からも分かるとおり、本作は見た目やシチュエーションこそホラーだが、軽妙な音楽やテンポの良い展開のおかげで恐ろしいゲームという感じはしない。ホラー映画のお約束に対して突っ込みを入れながら楽しむ方にこそ、このゲームに挑戦してほしい。
my 24th (2 years!) game-a-month game:
— adam pype (@adampi) July 14, 2020
SPOOK WARE ⏰
warioware but with horror tropes
play for FREE @ https://t.co/BawPov8xBt
~ 5-10 minutes to beat (2m per run)
made for the @HauntedPs1 #2minutehorrorjam #horror #indiedev sound by @ViktorKraus2 pic.twitter.com/f5u1x1BIM8
本作を開発したのは、ゲーム開発者のアダム・パイプ氏と作曲家のヴィクター・クラウス氏。アダム氏はこれまでに、誰もいなくなったマルチプレイゲームのサーバーで起きる怪奇現象を描くホラー『No Players Online』や、叫んだときだけよく見える”口の中視点”ホラーゲーム『Tonsil Terror』など、ちょっと変わったホラーゲームを手がけていることで有名だ。
そんな氏の最新作『SPOOK WARE』は、キーボードの矢印キーだけで楽しめる。UFOを移動させる、車のキーを回す、電話を取る、脚をチェーンソーで切るといったさまざまな動作を4つのキーだけで成功させていく。必要なのは連打であったり、順番に押すことだったり、タイミング良く押すことだったりとさまざまだ。
ゲーム開始時に操作方法を説明されるわけではないので、最初は試行錯誤しながらの挑戦になるだろう。ダイナマイトが爆発するまでに規定の行動ができれば成功。10個のシチュエーションがランダムで出題され、3回ミスするまでに20回成功すればゲームクリアだ。
10個のシチュエーションが20回なので、当然同じものが登場するが、配置やスペルが少し変わっていることがある。注意を怠ると同じ問題でもミスをしてしまう。
なお『メイドインワリオ』は海外では『WarioWare』というタイトルで親しまれている。『SPOOK WARE』というタイトルも『WarioWare』に影響を受けているのだろう。
『SPOOK WARE』はものの5分もあれば十分堪能できるゲームなので、「あ、ディナー用の脚を切断したいな」と思ったら、ちょっとした空き時間にプレイできる。ただし、完全にクリアしようと思うと意外と熱中してしまうので、時間には注意が必要だ。
ライター/古嶋誉幸