ジュラル星人の魔の手から地球を救ったヒーローを救うチャンスが訪れた。カルト的人気アニメ『チャージマン研!』(以下、チャー研)のフィルム原版が、劣化により見ることができなくなる危機に瀕している。このまま劣化が進めば、オリジナルの『チャー研』はこの世から消え去ってしまう。
そんな状況を打破するため、『チャー研』を製作した株式会社ICHI(旧Knack)がフィルムのデジタル化を目指すクラウドファンディングを開始した。このページでは、フィルムの現在の状態や、デジタル化作業の必要な手順や費用も記載されている。
目標金額は600万円。ほかのクラウドファンディングと同じく、支援額によってさまざまな報酬が得られる。5000円以上の支援でオンライン上映会への招待、6万円以上の支援でオンライン上映会で放送された動画をDVDにしてプレゼントなどを用意。詳しくはReady Forのページで確認して欲しい。なお、同額の支援でもグッズ付きのコースと応援としてほぼ全額寄付するコースに別れているので注意が必要だ。
《クラウドファンディング開始のお知らせ》
— 公式ナックアニメ (@ICHI_PRO) August 3, 2020
この度、チャー研の数々の名(迷)作を未来に残すため、アーカイブ化するプロジェクトを立ち上げました。
フィルムの劣化で保存の危機が迫る中、どうか皆さんのお力を貸してください。9月25日まで、目標額は600万円❗️https://t.co/VAEr5RRmlh
『チャージマン研!』は1974年にKnack(現株式会社ICHI)が製作した10分枠用のアニメだ。CMや主題歌などを差し引くと、本編は正味5分ほど。地球を守る正義のヒーロー泉研ことチャージマンが、ジュラル星人と戦う1話完結型の作品となっている。
「短編アニメなのに尺が余る」、「唐突な展開が起きてしまう」。低予算、短い制作スケジュールにより生まれた多種多様なツッコミどころが、放送から30年以上経った2000年代にインターネットを中心に話題となった。
地上波のバラエティ番組でも複数回取り上げられ、そのたびに知名度をあげていった。放送から40年以上が経った今もサントラが発売されたり、4人の研が登場するミュージカルとして舞台化されたりするなど、盛り上がりを増している。
はたして、人類はチャージマンを救うことができるだろうか。クラウドファンディングは9月25日23時まで。『チャー研』のファンは是非このプロジェクトを支援して欲しい。