ソニーは2020年度第1四半期の業績説明会にて、同期間内のPlayStation 4(以下、PS4)の売上が190万台だったことを明らかにした。累計販売台数は2020年6月30日時点で1億1210万台に到達している。2019年の第1四半期には320万台のPS4が販売されており、PlayStation 5を見越しての買い控えもあってか今年の販売台数は減少傾向にあるが、一方でソフトウェアは快調な売上を見せている。
決算報告資料によると、ゲームとネットワークサービスは堅調とされている。特にソフトウェアは『The Last of Us Part II』、『Ghost of Tsushima』の大ヒットにくわえ、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要の増加の後押しを受けた。今期のソフトウェアの売上は9100万本、そのうち『The Last of Us Part II』、『Ghost of Tsushima』などファーストパーティ作品の売り上げは1850万本と記録。2019年同期のソフトウェア売上は4980万本で、約1.8倍の伸長となっている。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大はハードウェアの生産に悪影響を与えた。現在は回復済みだが、部品のサプライチェーン上の問題により生産に若干の影響が出たという。このほかプレイステーション ネットワークの月間アクティブユーザーは1億1300万アカウント、PlayStation Plusの会員数は4490万人となった。
この他についても新型コロナウイルスの感染拡大の影響は軽微だとされている。PlayStation 5の発売時期に関しては、社員の在宅勤務や海外渡航制限による制約などはあるが対策を講じており、現時点でも2020年年末商戦期の発売に変更はないとされた。自社およびパートナー会社のゲームソフトウェア開発についても、顕在化する遅延は発生していないとされている。
ライター/古嶋誉幸