8月19日に公開された任天堂のインディーゲーム紹介番組「Indie World Showcase」にて、心優しいクマが森で「B&B(ベッドアンドブレックファスト)」と呼ばれる宿泊施設を営むマネジメントアドベンチャーゲーム『Bear and Breakfast』が発表された。開発はルーマニアに拠点を置くデベロッパーのGummy Catで、本作がデビュー作となる。
対応プラットフォームはNintendo SwitchとPC(Steam)。発売日は未定で、残念ながら記事執筆時点で日本語には未対応とされている。
『Bear and Breakfast』はクマのハンクが森で見つけた廃墟を改装し、森の仲間と共にB&Bを経営するのんびりしたゲームだ。観光客相手に商売し、お金を稼ぐ。ビジネスを続けていくと、隠された森の秘密もすこしずつ明らかになっていく。
B&Bという宿泊形式は日本ではあまりなじみがないが、英語圏の地域では一般的な宿泊施設だ。比較的安価で、名前の通り朝食と宿泊が料金に含まれている。小規模で、民家を改装したものも多い。
Steps for making a game? Just draw the rest of the frickin' bear.
— Bear and Breakfast 🐻 (@BearBreakfast) August 18, 2020
(don't ask Hank about his past..) pic.twitter.com/NfssGSE18I
公式Twitterアカウントで公開された動画を見ても分かるとおり、部屋の間取りは完全にカスタマイズ可能だ。客室、バスルーム、パーラー、レクリエーションルームなどを作り家具を設置し、訪れる宿泊客をもてなせる。顧客の満足度を上げてお金を稼ぎ、設備をさらに充実させよう。
B&B経営以外にも探索要素があるようだ。森を探索してクエストをこなせば、新たなアイテムなどが手に入る。ビジネスを続けるかたわら、さまざまなキャラクターや伝承に出会い、森の秘密に迫っていく。
ストアページなどではリラックスした雰囲気のゲームと説明されているが、森に隠された秘密は一筋縄ではいかないものになりそうだ。トレイラーでは明らかに普通の動物とは違う精霊のような動物が登場し、剣吞な雰囲気が流れる。
ルーマニアといえば、クマの格好をして新年を祝うお祭りや幽霊の目撃談が多く、「呪いの森」として観光名所となっているホイア・フォレストも有名だ。ホイア・フォレストが舞台になるとは書かれていないが、ゲームにはこういった現地の民間伝承などが色濃く反映されているのかもしれない。
B&B経営だけでなく、しっかりとしたストーリーも展開しそうな『Bear and Breakfast』はNintendo SwitchとPCでリリース予定だ。
ライター/古嶋誉幸