台湾のゲームデベロッパーRedCandleGamesは、同社が開発するホラーゲーム『返校 -Detention-』のドラマ版のトレイラーを公開した。現地時間の2020年12月5日(土)21時より、全8話が台湾の台湾公共テレビにて放送される。
『返校 -Detention-』は1960年代の台湾文化や風習を描き、世界中で高評価を得たタイトルで、台湾国内ではすでに映画化もされるほどの人気を誇っている。土曜日21時という放送時間も、同国での本作の人気の高さがうかがえる。
台湾メディア自由時報によると、ドラマのストーリーはゲームから30年後、1999年の翠華高校が舞台になるという。時代は変わるが、オリジナルキャラクターの掘り下げも行われることを伝えている。ゲームがそのままドラマ化されるというより、その続編か外伝とでもいうべき内容となるようだ。
『返校 -Detention-』は、2017年にリリースされた2Dホラーゲームだ。悪霊が跋扈する悪夢のような場所となった学校に閉じ込められた生徒が、生き延びるために謎を解く。戒厳令下で中国国民党が強権を布き、体制と激突する白色テロの時代が舞台。そんな台湾の歴史を奇妙な形で体験できる。
台湾伝統文化をちりばめたゲームは台湾政府も注目しており、映画化の際には鄭麗君文化部長が、政府として強く支援していくという考えを示した。
ライター/古嶋誉幸