『スーパーマリオ64』、『スーパーマリオ サンシャイン』、『スーパーマリオ ギャラクシー』が1つのソフトに収録された『スーパーマリオ 3Dコレクション』がNintendo Swich向けに発表されたことを受けて、『スーパーマリオ64』のRTA(リアルタイムアタック)界隈も盛り上がりをみせている。
そのなかでも注目を集めたのが、『スーパーマリオ64』のRTAで用いられるバグ技「ケツワープ」が、『スーパーマリオ 3Dコレクション』で行えるのではないかというSNSの反応に対して、「後期版がベースのためそれは出来ない可能性が高い」と指摘したRTAlaboさんだ。
スーパーマリオ3DコレクションのRTA事情として、現状マリオ64はマリオの声の高さなどから後期版がベースなのは確定なので、ケツワープは出来ない可能性が高いです。ぶっこわなどのすり抜け技は後期版でも可能なため、生きている可能性はあります。現場からは以上です。 pic.twitter.com/aIvvN3mXri
— RTAlabo (@RTAlaboinfo) September 3, 2020
RTAlaboさんは、『スーパーマリオ 3Dコレクション』の公開された動画で、マリオの声の高さが後期版であることを指摘。この後期版とは振動パックに対応した『スーパーマリオ64』のことで、このバージョンでは「ケツワープ」のバグが修正されており、使うことができないのだという。
なお、「ケツワープ」とは『スーパーマリオ64』において、マリオが高速に移動できるバグ技のこと。壁に向かって後ろ幅跳びを連続して行うことによって、マリオが硬直して、移動速度が溜まっていく。そしてスティックを倒して解き放つと、マリオが壁や地面を越えて高速で吹っ飛ぶので、時間短縮のショートカットができるというものだ。
このときのモーションが、後ろ幅跳びを行っているお尻を突き出した硬直した姿で高速に移動するので、「ケツワープ」と呼ばれている。TASやRTAではよく用いられているテクニックのひとつだ
この『スーパーマリオ 3Dコレクション』において、ケツワープができるのか否かを、マリオの声の高さで分析するRTAlaboさんの猛者っぷりに、SNSでは驚きの声が寄せられている。
【朗報】海外で発表されたスーパーマリオ3Dコレクション、マリオの声が初期版でケツワープができるかもしれない。 pic.twitter.com/kzjNXTOGHR
— RTAlabo (@RTAlaboinfo) September 4, 2020
なおRTAlaboさんは、引き続き海外版『スーパーマリオ 3Dコレクション』のマリオの声が初期版であることを指摘。ケツワープが海外版で行うことができるかもしれないという。実際のところ、日本版と海外版の違いはあるのか、日本版『スーパーマリオ 3Dコレクション』でベースになっているのは、バグが修正された後期版がベースなのか。その真相は発売になったら判明するだろう。
RTAではとても人気が誇る『スーパーマリオ64』。これが『スーパーマリオ 3Dコレクション』に収録され、Nintendo Swichで復刻することによって、再び『スーパーマリオ64』のRTAやTASが盛り上がりをみせるかもしれない。
ライター/福山幸司